2021年度
通訳ガイド(全国通訳案内士)2次試験レポート

受講生6

(0) 集合時刻

2021年12月12日(日)
14:45@東京外語大学

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

・6列ほどにわけて受付。受付時間までは外で待機。
・受験番号、試験室(1-20)、試験の順番(1-10)を表記した名札を渡される。
・受付後はスマホの電源を切ったうえで大きな控室に入る。
・控室に一度入るとトイレも自由に行けないので、受付前にトイレに行っておけばよかったと後で気づく。控室では飲み物も参考書チェックも可能。
・控室から少し小さい第二控室に移動して更に待機。
・第二控室からは、数人単位で試験室のあるフロアーに移動。各試験室の前の椅子で各人待機。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

日本人女性と外国人男性(白人、40代?米国アクセントと感じた)

(3)自己紹介等のイントロのやり取り

当日朝に発症したぎっくり腰のせいでノロノロとおかしな歩き方をしていたので試験官が気づき、部屋に入るところから座るまで心配してくださった。座ってからもぎっくり腰の話題で少しやり取りあり。その後、姓名、生年月日、住んでいる場所の3点を聞かれた。

(4) プレゼンテーションの3つのトピック

摂関政治、落語、左団扇

(5) ご自身の選択したトピック

・落語
摂関政治も左団扇も話を広げるイメージがなく、消去法で選択。演劇系は、無形文化資産の歌舞伎・能・文楽はありそうと思っていたが、落語は想定しておらず少し焦る。

(6) ご自身のプレゼンテーションの再現

・江戸時代からの伝統芸術
・一人の演者が舞台上のクッションに座り、いろいろの人物を演ずる。
・テーマは日常生活の中の面白話
・声色、ジェスチャー、顔つきなどで演じ分ける。扇子と手ぬぐいだけが道具。
・寄席と呼ばれる専門の劇場あり。行く機会があると面白い経験になるのでは。

といった話をしたが、ロジックもひどく英語もかなりいい加減な表現になってしまい自分にがっかり。

(7) Q&Aのやり取りの再現

N:落語の話はどのくらいの時間か?
A:テーマによるが短い話は15分くらい(←実際にはもっと長いですね。間違えました)
N:そうすると、公演にいってもすぐ終わるのか。
A:何人もの演者が出てくる。前半は比較的若い演者、後半はベテランの演者になり、その高いスキルを楽しめる。
N:英語の落語もあるのか?
A:外国人の落語家もいて彼は英語と日本語の落語をやっていたはず。日本人落語家の中にも英語の落語を演じている人がいた(←桂枝雀を思い出したので追加)。

(8) 通訳の日本文

上野動物園、国立博物館、世界遺産に登録されている国立西洋美術館など上野公園は文化施設が集積している。また(**な?)寺、神社、静かな雰囲気の不忍池などがある。秋葉原へも近い。アメ横も近い。外国からの訪問者も一日過ごせる場所である。

(9) ご自身の英語訳の再現

日本語はかなりゆっくりと読んでいただいた。しかし自分で書いた「寺と神社」のメモが読めず、一瞬詰まって完全に英訳を飛ばした。退室直後に「寺と神社」と気づいてがっかり。試験官を見ながら話そうと思いつつ、実際には相当程度メモを見る形になってしまいこれまた自分にがっかり。

(10) situationの内容 

老夫婦がご自身の希望でぎっしり詰め込んだ日程で公共交通機関を使って観光をしているが、国立博物館で奥さんの足が痛くなってしまった。さあどうしましょう。という設定。

(11) 試験官とのrole play応答内容の再現

N:家内が足が痛いといっているが今後どうしたら良いか?
A:日程を詰めこみすぎたかもしれず申し訳ない。
この後だが、訪問個所を減らすか、少し博物館内のカフェなどで休んで様子を見るかなど選択肢はいろいろあると思う。あなたはどうしたい?
N:(予定通り)できるだけ多くの場所に行きたい。
A:この博物館では、全部を見るのでなく見どころを教えてもらい、館内移動を少なくするのはどうだろうか。
N:それは良い。博物館の後の移動はどうしようか?
A:この後はタクシーを使うのはどうか? 奥様の足を考えれば公共交通機関は移動が大変。
N:良いね。
こんな感じでした。あとから書き起こすと少々美化しているかも。

(12) 追加のQ&A(もしあれば)

お礼を言って終わるはずが、腰が痛くノロノロ立ち上がっていたので、終了後もぎっくり腰の話題が続いた。二人から「お大事に」と声をかけられ日本人試験官には丁寧にドアまで送られることに。「ご迷惑をおかけしてすみません」と退室。想定面接シナリオとまるで異なるなんとも情けない形で終了する事態に。

(13) 終了後、退出してから解散までの手順

試験室のあるフロアーで待機後、まとまって終了後の控室(試験前とは別の部屋)に移動。名札が回収され、しばらく待機後解散。

(14) 全体を通しての感想など

・CELの個人レッスンのおかげでイメージトレーニングができ、当日は落ち着いて対応できたことに改めて御礼申し上げます。
・体調管理は重要。当日朝にぎっくり腰になることは想定外。
・試験官二人のhospitalityあふれる対応にはガイド試験の神髄を見たようで感謝しています。
・試験自体は楽しかったですが、自分の実力不足を再認識することになりました。今後も頑張ります。

 

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