■Contents
CELと共同で企業研修を実施している早稲田大学ビジネススクールの
杉浦正和教授の著作。「読んで面白い英単語の語源集」
■「序章」より抜粋
正しく日本語に翻訳しても、理解を助けるどころか却って壁になることもある。例えば、"management" も "administration" も" control" もビジネスの世界では「管理」と翻訳され得る。が、一旦訳語の「管理」になると、元はどの言葉だったかは辿れない。更に「管理」という日本語が持つようになった独特のニュアンスを帯びてしまう。
最近では敢えて翻訳せずカタカナのまま使う言葉も多くなった。しかし、英語をカタカナに変えた途端、微妙なニュアンス、背負ってきた歴史、意味の広がり、あるいは言葉としてのたたずまいなどが消え失せてしまうことも多い。或いは Tax Haven を「税金天国」とするような全くの誤用が流通してしまうこともある。
カタカナが、実際には誰もその意味を理解しないまま、新聞紙上を賑わすこともある。例えば、2006年に議論された「ホワイトカラー・エグゼンプション」。この言葉は、結局「残業代ゼロ法案」と報道されて世間の反発を買い、成立には至らなかったが、正確な意味とニュアンスを知っていた人はどれだけいただろうか。
わかったつもりでいて、実はわかっていなかったマネジメント用語。それを、英語の本来の語源に遡って理解しよう ー それが本書の目的である。特に、ビジネスの基本であり、またなじみの深い、組織や人事の領域を理解するための英語のキーワードを125集め、日本企業や外資系企業の現場を踏まえ、言葉の使われ方の歴史と広がりを解説する。
本書においては、特に戦略・組織・制度・人事・文化の5つの章を設けた。そして、それぞれ25ワードずつ選んだ。それぞれ全く基礎的であるが、それだけに歴史も古く、「ビジネス」として学ぶ上でも、「英語」として学ぶ上でもキーになる言葉である。巻末に、著者自身の留学体験記を付記。
|