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CEL受講生の体験記

2013年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声CELは今後の人生に大切なものを与えてくれました

佐藤 道子さん(通学受講)
>>受講歴 通訳ガイドコース

 

<自分の経験を活かしたい>

 私と通訳案内士試験との出会いは、『資格全ガイド』という本でした。2010年初夏、猛烈教育ママだった私は、当時小学6年生で中学受験勉強中の息子の激烈反抗期に途方に暮れておりました。逡巡の結果、「もうこうなったら子供に夢を託すのじゃなくて、自分自身で何か達成したほうが幸せへの近道だな」と結論を出し、資格取得を考えて本を買った訳です。そのぶ厚い本の中で、語学系唯一の国家試験、通訳案内士試験を初めて知りました。

 私は、学生時代にはバックパッカーで世界中歩き回り、証券会社に就職してからは英文契約書を作成する部署で働き、結婚後ロンドン・マニラに4年半住んでそれぞれ現地法人に勤務、帰国後も外資系金融機関で営業をしていたので、専業主婦で10年のブランクがあるとはいえ、英語はある程度はできるはず。退職後趣味でかじったフランス語や茶道、社交ダンスも使えるかも。海外に知人も多いし、何より人に会うのが大好きだから、よし、これに決めた!…という感じで、とにかく受験勉強を始めることにしました。

<素敵なCELの先生方に憧れて>

  試験まであまり時間がなかったので、独学で市販の過去問題集のみで準備して初挑戦、日本地理・日本歴史・一般常識3科目は合格、英語は不合格。英語力の欠如もさることながら、バレンタインデーの説明に「日本人は製菓会社の商業主義に踊らされている」的な、欧米かぶれにありがちな高飛車日本文化批判をするなど、通訳ガイドの何たるかが全くわかっていませんでした。

 しかし、その時の試験会場で、忘れもしない出会いがあったのです。長い試験を終え、ぐったりと試験会場を出ると、なにやら楽しそうな一群が・・・興奮した受験生達が口々に感想をしゃべっているのを優しい笑顔で受け止めている方々こそ、我らが江口先生とダン先生だったのです。私は横目で通り過ぎつつ、あんな素敵な先生達に励ましてもらって仲間と勉強できるなんて良いなあ、よし、あそこに決めた!…という感じで、とにかくCELに通うことにしました。

<CELで徹底して英語力強化> 

  2011年度は英語のみ受験でしたが、せっかくなので通訳ガイドパーフェクトプランを受講して、全科目を勉強し直しました。しかしまた英語だけ不合格。これでまた振り出しです。2012年度、全科目受験なのでもう一度パーフェクトプラン受講。またもや英語のみ不合格。そして迎えた2013年度、英語のみ受験。もう今年は絶対決める!ダメならやめる!くらいの強い気持ちで臨みました。

 江口先生の英語の授業に加え、花野先生のBuildupコースを通年で受けて、英語力の底上げをしました。こうして臨んだ2013年度の1次試験。自己採点の結果、合格可能性が高かったので、気合を入れて9月に入るとすぐ2次対策に取り組みました。この年1月から小学生の娘がオーストラリアに留学していて、私も年6回渡豪し、9月にも3週間現地に滞在しましたので、新しく出来た友人達に2次対策の外国人面接官役をお願いし、5回ほど練習、娘のママ友ともランチの話題は仏教、日本文化でした。帰国後は『新・英語で語る日本事情』と江口先生のクラスの教材を、内容を暗記するまで熟読、カードにトピックごとに要点、キーワードをまとめました。

 11月から本番の2次試験までの1か月間、2次模擬面接クラスは、合計13回受けました。実は2次試験の日は、長期休暇に入る娘をオーストラリアまで4日間で迎えに行った翌日でした。我ながら不安でしたが、通訳ガイドは体力勝負、疲れていてもどこまでやれるか頑張ろうと前向きに考えました。試験当日は、日の丸ファッション(赤シャツに白ジャケット--本体験記の顔写真の服装)に身を包んで気合いを入れて臨みました。面接では、明るい笑顔を心がけ、プレゼンテーションでは『温泉』を熱く語り、Q&Aでは質問を6個もされました。真面目そうな外国人面接官から ”Thank you. I will go to Onsen tomorrow.” と最後に言ってもらえたので、よし、多分これで合格だ!…という感じで、とにかく結果を待つことにしました。

 そして迎えた2月7日の合格発表。今、この3年半あまりに及んだ通訳案内士試験挑戦の日々を振り返り、ただただ感無量です。

<CELで出会った魅力的な人々>

  江口先生の授業は、目からウロコの連続で、「日本ってなんて素晴らしい国、日本人で本当に良かった」と心から思えるようになりました。英語も毎年確実に授業がより良く理解できるようになり、模試の成績も上がりました。ただ、2次模擬面接クラスでは、江口先生から文法の間違いを多々指摘され、気を付けて話したら「プレゼンに勢いがなくなった」とのお言葉、「正しい英語は合格した後でいいよ」と慰められました。今後の課題です。花野先生のBuildupコースも素晴らしかったです。直近の時事トピックが学習対象なので、とても興味深かったです。

 曽根先生・ダン先生はじめ、2次模擬面接クラスの先生方、先輩方、そして田中さんはじめ、優しい励ましの言葉をかけてくださったスタッフの皆様方。お世話になり、本当に有難うございました。CELで出会う方々は皆様とても魅力的でした。通訳ガイドは究極のサービス業だと思いますので、見習うべき存在にこれほど出会えることは大変幸運だと思いました。そしてなにより、共に学んだ有難い仲間達。彼らから機会あるごとに、居酒屋や赤ちょうちん、日本酒や焼酎・ホッピーに到るまで、その楽しさ美味しさを詳しく教えてもらいました。長い間家庭に埋没し、実社会から隔絶していた私も、数々の失敗を経てやっと自分のキャパを把握し、現場学習の大切さを身を持って理解しました。これからも、ずっと頑張って勉強し続けます…!

 先日、この春高校生になる息子が、「今日友達から、『母親が国家資格持ってるなんてかっこいいな』ってうらやましがられた」とぼそっと言いました。息子なりの、多分祝福の言葉に、3年半の時の流れを感慨深く思うとともに、さすがCEL英語ソリューションズ、私の人生の問題を見事に解決してくれたんだなあ、と胸が熱くなりました。CELで出会ったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。

 本当に有難うございました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。