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書 籍

英語で伝えたい ふつうの日本

著者>> 江口裕之、ステュウット・ヴァーナム-アットキン著
ナレーション: Stuart Varnam-Atkin, Emma Howard, Steven Ashton

ディーエイチシー
CD2枚組付
定価1,800円(税別)
各地の大型書店でご購入いただけます。

 日本文化は、ここ十年ほどの間に、外国でも高い関心を持って見つめられるようになりました。そこでは、外国人にCOOLとして受けが良い「居酒屋」や「B級グルメ」、「日本のトイレ」や「マンガ」、「制服」や「カワイイ文化」などの「ふつうの日本」と、日本の伝統文化は、別物ととらえられていることが多い気がします。

さらに、舞妓や歌舞伎といった伝統芸能や、武道や茶の湯といった精神世界などは高く評価されている一方、日本人の「本音と建前」「謝罪の文化」「先輩後輩の人間関係」などの「ふつう」の側面は、グローバル的な価値観と合わないとして否定的に評価されることが多かったのではないでしょうか。

ところが、アットキン氏と話していて私がいつも感じさせられたのは、伝統文化と「ふつうの日本」はコインの表裏のようなもので、お互いが共通の価値観で固く結ばれているということでした。
(中略)
2011年3月に東北地方を襲った大震災は、世界中で報道されました。その中で目立ったのが、冷静沈着に行動し、お互い助け合い、苦境を乗り越えようとする前向きな姿勢の日本人に対する高い評価でした。

世界は改めて、日本人の文化力の高さ、社会としての成熟度の高さを驚きとともに見つめていたようです。その文化力や成熟度の背後には、きっと私たちの実生活に密着した「ふつうの日本」があるはずです。

本書では、「ふつうの日本」が根底に持つ価値観を、日本の伝統文化と照らし合わせながら、外国人との会話を通じて楽しく描いていきます。そこには、今後、皆さんが自分の言葉で外国人に話したくなるようなネタが満載です。

外国人と軽く一杯やりながら知的な会話を楽しんでいる雰囲気で本書を読んでいただければ、それに勝る幸せはございません。

(「まえがき」より)