「英語総合力養成講座」~英検準1級、そして1級へ~

コラム:「英語総合力養成講座」~英検準1級、そして1級へ~

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■第5回:英語を「話す」~日常英会話から一歩先にむけて「話すインプット」を

CEL英語ソリューションズ 最高経営責任者
曽根 宏

「話す」訓練としての英会話の限界


「話す」ことについて、いきなり一番高い次元のレベル~意見/主張を述べる~について議論してきました。ここで、今一度「英語を話す」ことの基本に立ち戻ってみましょう。

「話す」能力の強化方法については、明確に2段階に分かれています。

<第1段階:英会話恐怖症/外国人恐怖症の克服段階>

外国人と面と向かって英語を話すことに慣れていない人は、まずもって、英会話ひいては外国人に対する苦手意識や時には恐怖心を取り除くことが必要です。これに対する唯一の処方箋は、「生身の外国人と英語で話す」機会を増やして、慣れていくことです。「苦手」「恐怖」を取り除くことが主目的ですから、ここでは、身ぶり/手ぶりなどのnon-verbal communicationも存分に交えて、外国人と英語で意思疎通を図る「楽しみ」「喜び」を経験することがまず先決です。従って、この段階では、不適切な文法、構文、語彙の使用には一切目をつぶってもかまわないでしょう。つまり、「細かなミスは気にしない」姿勢が大切です。

第1段階をある程度クリアすると、つまりいわゆる「日常英会話」に慣れてくると、次第にnon-verbal communicationを交えた不正確な英語で意思疎通を図ることに甘えてしまい、純粋な言語能力で意思疎通する力の上達はストップしてしまいます。すなわち、「外国人との英会話」を続けていても、未来永劫、ほんとうの「話す」力は身につきません。前述したような英検1級2次試験のスピーチをする能力が、日常英会話の延長線に決してないことは、これまた自明でしょう。


「話す」インプットの重要性>>

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