通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生4 女性

試験の様子

10:00-10:25集合、11:20移動、11:30本番開始。試験官は、ネイティブは国籍不明の男性、日本人男性(40代)の2名。

質問内容

A: (ドアをノックして)Good morning.

N: Good morning. Have a seat. How are you this morning?

A: I'm fine, but I'm a little bit nervous.

N: (笑顔で)Please relax. What is your name?

A: My name is ...

N: Where do you live?

A: I live in ... ... .

N: I see. How long does it take from your home to this place?

A: I took 2 trains and it took 1.5 hours.

N: Oh, so long time! Thank you for your coming here today.
(和やかな雰囲気が増す)
N: Let me ask you a few questions about Japan. What kind of alcoholic beverages would you recommend other than Sake?

A: I’d recommend that you have a try to drinking Shochu. Shochu is a distilled alcoholic beverage. It is often served with water. In winter, it is also served with hot water and it is very popular.

N: I see. It sounds good. Next question is…please tell me one active volcano site.

A: (質問の意味がつかめず、確認する)You mean I would explain about one active volcano?

N: Yes.

A: Since Japan is mountainous country, there are many active volcanoes throughout the nation. (霧島や浅間山が脳裏に浮かんだが、各地の具体的な説明をする自信がなく、とっさに富士山を選ぶ)Mt.Fuji is one of them.

(富士山についての具体的な質問が続くと構えていたところ、次の質問に移った)

N: OK. This is the last question. Would you tell me a special festival you've visited? 

A: Sure. I would recommend Nebuta festival in Aomori, in summer. You can see many large lanterns made of paper and wood. (ねぶたの山車の説明は、巨大さをジェスチャーで示しながら) The shape of lanterns are samurai warriors(刀を持った武士のジェスチャー), a princess in kimono, monsters(鬼のことを言いたかった)and so on. You can enjoy watching these lanterns, and if you want, you can also dance on the street!

(続きを話そうとしたとき、Nがアイコンタクトで会話をさえぎった) 

N: Great. Thank you. That's all. So he (Jのこと) will ask a question.

A: Yes.

J: 私からは日本語で質問をします。もしあなたがガイドになったとき、どのような点に気を付けてお客様をおもてなししますか。

A: (ガイドに求められる資質を話そうと判断。熱意をアピールできる機会なので、思いつく要素を全て話した)もし私がガイドになりましたら、いくつかの点に注意してお客様をおもてなししたいと思います。はじめに、英語については、できるだけきれいで簡潔な説明を心がけたいと思います。次に、アクシデントの際は、まずお客様に「落ち着いてください。どうぞ安心してください」とお声掛けし、冷静かつ迅速に対処していきたいです。各地をガイドするには、心身のタフさが求められるので、そのようになりたいと思います。もちろん、豊富な知識が必要なので、常に勉強をしたいと思います。最後になりますが、日本には「おもてなし」という素晴らしい文化があります。どんなお客様にも笑顔で、良い印象を与えるよう努めたいです。

J: 以上で試験は終わりとなります。

A: (一礼して笑顔で)Thank you very much.ありがとうございました。

N: Thank you. I hope you will enjoy the rest of the day.

A: I hope so. Thank you so much.

試験を終えて

ネイティブの試験官は英語、日本人からは日本語の質問というわかりやすい構成でした。
英語でのやりとりの間は、試験官同士が数回目で合図をしあっていたように見受けられました。CELのIntensive courseや二次対策のクラスでは、先生方に矢継ぎ早に質問をされることに慣れていたのですが、本番では各質問に追加の質問が全く無く、少々拍子抜けしました。これは憶測ですが、試験の時間進行管理が厳しいため、できるだけ簡潔にしようという意図があったのかもしれません。
面接中は背筋を伸ばし、笑顔、アイコンタクト、ジェスチャーを欠かさず、よく通る声ではっきりお話するよう心がけました。終始和やかな雰囲気で、試験本番というより、CELの授業を受けているような雰囲気でした。
最後に、余談ですが、今回は幸運が重なりました。試験前はCELの同じクラスで勉強していた方がすぐ前の座席にいらして気分的に楽になりましたし、何よりネイティブの試験官が以前CELで指導いただいた先生でしたので、リラックスして臨むことができました。
あらゆる事態を想定し、万全に備えておいたこと、また厳しく指導していただいたからこそ、本番を楽しむことができたのだと思います。
先生方、スタッフの皆さまに、深く感謝申し上げます。

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