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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生30

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

14:30-14:55 大きな教室に集合 ?(この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示あり。)
15:00 受付をすませて、大きな教室に入り、番号順に着席。?黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。 ?携帯を持っていないことを確認されていました。また、試験の所要時間は10分と記載されていても、11分程度になる旨、通知がありました。
15:20 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)が別の階に移動。?小教室で着席して待つ。
16:10 グループ単位で呼ばれて席を立ち、面接部屋に移動。試験を受ける部屋の前には椅子が2脚あり、1脚は荷物を置くのに使ってよいという説明あり。
16:12 1人ずつ各部屋の前に案内される。?試験官の指示があるまで待機するよう、係員から指示あり。
16:15 日本人アシスタント?がドアを開けてくださり、入室。外国人面接官とあいさつと簡単な会話。

(2) 試験官の性別、推定年齢および国籍

外国人:50代と思われる男性。イギリスのアクセントで、やさしく明るい印象。
日本人:50代と思しき女性。笑顔はあまりなかったが、物腰が柔らかな印象。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

名前、生年月日、住所を聞かれる。その後、すぐに日本人アシスタントからプレゼンテーションの説明。メモ用紙は置かれていたが、ペンが置かれていなかった。自分のボールペンを使ってよいか尋ねたら、日本人アシスタントからボールペンは認められないと言われた。すぐに外国人試験官が書くもののないことに気づき、日本人アシスタントがシャープペンを借してくれたので、大きな混乱はなかった。

(4) プレゼンテーション

選択したお題は「三が日」。他の2つは憶えていません。どんなニッチなお題を出されるかと戦々兢々としていたので、「三が日」を見つけてまずはほっとしました。

(5) プレゼンテーションの内容

定義を説明した後、三が日は西洋のクリスマスに似ている、帰省して家族や友人との再会を楽しむ、着物を着て初詣に行く人も多いので写真を撮るのにいい、おせちやお雑煮などを楽しむが地方により特色がある――といったことを話しました。そろそろ時間かと思ったところで、日本人アシスタントから時間になったことを知らされたので、プレゼンテーションを終了しました。

(6) プレゼンテーションの質疑応答

初詣での柏手について質問されました。あまり気にすることはない、他の日本人のまねをすればいい、間違えたところで誰も文句は言わないと説明して、納得してもらえました。また、お賽銭の金額についても尋ねられました。人により違い、縁起がよいとされている5円を使う人もいれば、1万円を入れる人もいると説明して、こちらも納得してもらえました。

(7) 通訳の日本文

国際観光都市としての奈良についての内容。文字起こしすると140字前後か。日本人アシスタントは比較的ゆっくり文を読んでくれたので、たいへん助かりました。難解な語句もなく、文の展開もわかりやすかったので、心配していたリテンションの苦労はありませんでした。内容はほぼカバーできたのではないかと思います。

(8) プレゼンテーションに関係したロールプレイ

今年から始まった問題。CELの模擬面接試験で受けたように、日本人アシスタントが問題文を読み上げ、それに対応する――と思っていたら、これが違う! 紙に問題が印刷されていて、それを30秒で読んで、旅行客に扮した外国人試験官とやりとりするというものでした。予想していた形式と違い、それだけでも驚いたのに、印刷されている文が長い! 口にこそ出しませんでしたが、「え? これ? 30秒? ホントかよ!? 聞いてないよ!!」と思わずにはいられませんでした。「奈良を観光している。法隆寺は旅程に入れてある他の寺と離れているため半日では回れない。どう対応するか。さらに条件として云々」という内容の問題が出題されました。

奈良の地理がすぐに浮かばず、「申し訳ないのですが、奈良はシャイで、再訪してほしいのでしょう」とお茶を濁したところ、「今回しか奈良に来るときはないので、ぜひ行きたい」と返されました。予定を調整して旅がおもしろくなるよう全力を尽くすと伝えたところ、問題は何か、なぜ行けないのかと質問されました。距離が問題で半日では回れないと答えると、それなら観光タクシーやレンタカーを使えばいいのではと、助け船を出してくれました。同意したうえで、料金が高くなりがちで、1~2万円くらいかかるかもしれないと付け加えました。こんなやり取りをして、時間になりました。

本来は他の観光地でもオファーすればよかったのかもしれませんが、予想と違う出題形式に面食らったことで動揺してしまい、余裕はありませんでした。他の受験者も程度の差こそあれ、さぞ混乱しただろうと思っています。

(9) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(10) 試験終了後のやり取り

メモ用紙およびシャープペンを横の椅子に置くよう指示がありました。その後、お礼を言って教室を出ました。

(11) 全体を通しての感想など

今回の試験は試験官二人ともソフトな雰囲気だったこともあり、終始和やかでした。昨年に受験したときは、日本人アシスタントは採点のためか机を見たままこちらに顔を向けず、外国人試験官はマスクをしていて顔の表情が分からないという状況だったので、まったく違いました。今年は試験官とのコミュニケーションに苦労はありませんでした。

 


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