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2019年度
通訳ガイド(全国通訳案内士)2次試験レポート

受講生30

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

試験は14時からで、13時からの受付でした。
入り口近くの待合場所には既に30人ぐらいいて、新しい受験者が到着するたびに、お互いちょっと様子見のような感じでした。
ここはまだ話をしてもよいスペースですが、皆、黙々と直前の勉強に励んでいました。
CELの面接の授業の時に会ったことのある女性に会えたので、ちょっと和みました(でも会話できる雰囲気ではないので、挨拶程度)

その後、受付をした後、大教室の広い大学の教室の待合室に案内されます。決められた席に詰めて座らなくてはならないため窮屈です。
ここから私語、電子機器の使用が禁止。ノートや参考書を見て、過ごすことになります。
トイレも挙手をし、係員と共に移動。その際も、携帯電話などは机に置いていくように指示されます。
14時前に番号を呼ばれ、半分の20人ほどが教室前で列に並ぶように言われました。

どうやら前の時間の回の時間が伸びてしまっているらしく、係員の方同士の「まだなの?なんで、終わってないの?」というような会話が聞こえてきました。
10分ほど立ったまま待たされ、やっと移動。
直前待合室の黒板には「拘束時間の注意事項」と書かれていて、「まさに拘束、、、」と思いました。
受付前の待合場所→大待合室→直前待合室と移動させられるのが、まるで“緊張感を高めるシステム“のように思われました。

その後、4人ずつ呼ばれ、それぞれの教室の前の椅子に座って待つ、とのことだったのですが、私の場合は、一つ前の番号の方が欠席だったので、待合室をでてからすぐに教室の中に呼ばれました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

J: 40代ぐらいの女性。微笑みが美しい方でした。
N: 40代ぐらいの男性。ちょっとクールな印象。アメリカ人かカナダ人。

(3) 自己紹介等のイントロのやり取り

「名前」「生年月日」「住んでいる場所」を聞かれました。
なるべくアイコンタクトをしながら、答えました。

(4) プレゼンテーションの3つのトピック

・金沢
・B級グルメ
・里山

(5) ご自身の選択したトピック

「金沢」を選択しました。

二次対策の勉強で、京都、奈良、鎌倉、日光、富士山、広島は、自分でプレゼン用にまとめ直したりしたものを作っていたのですが、正直なところ金沢は手薄でした。
金沢にテーマを決めた後も「金沢は、一次試験にも出ていたのだから、もっと復習しておけばよかった。」との後悔の念が、頭をぐるぐる回りました。

(6) ご自身のプレゼンテーションの再現

「金沢は石川県で、日本海に面している。歴史的、文化的な建物が色々ある。伝統的な美味しい日本料理が食べられる。1番の見所は兼六園。兼六園は回遊式庭園で、回遊式庭園とは、自然を再現していて、」と話しながらも、言葉に詰まると焦りが生じてきます。
CELの授業やテキストに出てきたフレーズを思い出しつつ、なんとか短文で繋いでいった感じです。
最後は、外国人面接官のほうを見ながら、「おみやげを買うなら漆塗のものをおすすめします。美しくて軽くて丈夫なので」で締めました。
後から思うと、もう少し一つ一つ、深く丁寧に話をすればよかったと思います。「兼六園は日本三大名園の一つ」とか「金沢は城下町で発達した」とかのキーワードも抜けたままでした。

話すスピードは、ゆっくりとだったと思います。CELの2次対策授業で教えていただいたように、なるべく二人の面接官とアイコンタクトをとりながら話そうと思いました。
女性の面接官は、終始優しい笑みで、頷きながら聞いてくれていましたが、外国人面接官は、なんだか少しつまらなそうに見えました。
プレゼンは自分の感覚では、1分半ほどだったかと思います。

(7) Q&Aのやり取りの再現

プレゼンに対する外国人面接官からの質問は、「金沢で有名なお祭りは何ですか。」でした。緊張もあり、全く頭に浮かばず、、、、
正解は「加賀百万石祭り」のでしょうか。「ちょっと今、思いつかない。説明できなくてごめんなさい。」と正直に言い、次の質問に移ってもらおう(東京から金沢までのアクセス方法とか聞いてくれるかな)と思ったのですが、その質問で終わりでした。

えー、これで終わり?!と、焦りました。

(8) 英訳の日本文

通訳パートは「お節」についてで、「お節はお正月に食べる伝統的な料理で、漆塗りの重箱に入っている。それぞれの食べ物には、意味があり、黒豆は健康、昆布巻きは喜び、海老は長寿を意味する。昔は家で作ったが、今はデパートで買ったり、通販で注文することができる」といった内容でした。

(9) ご自身の英訳の再現

お節はCELのテキストにも出てきていたので、このテーマはよかった、と思えました。
キーワードについては、おおよそはカバーできたと思います。
といっても、自分の書いたメモが読めず、昆布巻きの部分は飛ばし、最後の通信販売の部分もグダグダになりました。

(10) situationの内容

外国人面接官の方から、紙で渡されました。
「夏に日本に旅行に来た外国人観光客が、どうしてもお節を食べたいと言っている。どうしますか。」という内容でした。質問は紙で渡されました。「条件」も記載されていましたが忘れました。

(11) 試験官とのrole play応答内容の再現

外国人面接官が「僕はお節料理が、どうしても食べたい」と話したのに対し、「お節はお正月に食べる料理で、今の季節は残念ながら食べられない。伝統的な日本料理は、お節料理のように、美しく飾りつけられている。代わりにそういった料理を食べられる日本料理店を探してみますが、いかがしょうか」と返答しました。
ここの会話も一往復で終わりでした。

(12) 追加のQ&A(もしあれば)

ありませんでした。

(13) 終了後、退出してから解散までの手順

日本人面接官とは対照的に、外国人面接官はニコリともしてくれないので、退出するときにCELで教わったように “I enjoyed the interview today. Thank you very much”と面接官の目を見て、ニコリ。(実際は、相当ひきつっていたとは思いますが)
外国人面接官の表情が、少しゆるんだように思いました。

廊下の待合席で少し待たされ、1階の大教室に移動。14時の回の受験生が全員終了するまで待たされました。

(14) 全体を通しての感想、その他メッセージなんでも!

私の時間帯は、前の回の時間が伸びてしまった為に、プレゼン部分の質問やシュミレーションのやりとりの時間が短縮されたように思います。

CELの面接の最後の授業で、ダン先生から「アイコンタクトは足りないけど、good atmosphere」という評価をつけていただいたので、待合室にいるときから「この中で、英語は下手でも感じが良い人になりきろう。」と思って臨みました。
待合室でも「今って、例えるなら、お客様を待つ空港かホテルのロビーにいる感じかな。」とシミュレーションしつつ過ごしました。
服装ですが、意外とカジュアルの方もいらっしゃいましたが、CELで教わったように、きちんとした洋服(私はスーツに準じるものを着ていきました。少しでも爽やかに見えるように、ネイビーと白でまとめました。)のほうが、堂々とふるまえるように思います。

後悔もありますが、あの場で、今の自分の実力ではあれが精一杯だったと思います。

 

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