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通訳ガイド試験合格者の声

<2006年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声TOEIC460点から通訳ガイド試験合格へ

西村 光さん(Internet受講)
>>受講歴 英検1級コース通訳ガイド1次コース通訳ガイド2次直前セミナー


<英語でコミュニケーションが出来たら、、、>

12年前に社会人になった時、所属長から英語を勉強しておくように、と言われたのがなんとなく英語を勉強しようと思ったきっかけでした。初めて受験したTOEICは460点、お世辞にもよく出来た方ではありません。その後、一人でヨーロッパを旅した時、経済的に余裕の無い私はいつもユースホステルを利用していました。ユースホステルというのは通常、男女別の6人部屋で、夜になるとしばしば「どこから来たの?」「それってどんな場所?」などと英語でお国自慢が始まります。しかし、そんな質問にも一向に答えられなかった私は、何とか英語でコミュニケーションが出来るようになりたいな、と思ったのが本格的に英語の勉強を始めたきっかけでした。

<通訳ガイド資格に憧れて>

 その後、ラジオ英会話、デイリーヨミウリ等で勉強を続けているうちに、通訳ガイドという国家資格がある事を知りました。英語を使い、外国からのお客様に日本を紹介する・・・何て素晴らしい仕事なんだろうと思いました。しかし、そんな資格は私にとっては雲の上の資格であり、先ずは日々の勉強により基礎英語力を蓄積してゆく事としました。

 英検1級合格者とTOEICの得点との相関を見てみると、TOEIC800点を越えたあたりから英検1級合格の可能性が生じ、英検1級合格者のTOEIC平均点は、900点を超えています。英語の勉強を始めてから6年目で何とかTOEIC800点を越える事が出来、英検1級への挑戦が始まりました。しかし、何度受験しても合格ラインには程遠い不合格C判定でした。

 そんな折、CEL英語ソリューションズとの出会いがありました。教室は東京との事ですが、インターネット受講も可能で、これなら京都在住の私にも受講可能ではないか、そして仕事に忙殺される社会人にとっても時間のやりくりで何とか継続する事が出来るのではないかと考え、CELの門を叩きました。

<10回目で英検1級合格>

 CELの英検1級コースの授業は、前半が実戦形式でオリジナル模擬試験を受験し、後半がその模擬試験の解説授業の2部構成です。英検1級レベルの長文問題ともなると興味深い題材が取り上げられており、「英語を学ぶ」のではなく「英語で様々な事を学ぶ」ことができて、英語力アップと多方面の知識獲得が同時に可能で、一石二鳥の効果でした。CELの英検1級コースには2年間お世話になり、着実に英語力がアップした結果、10回目の受験にて英検1級に合格する事が出来ました。

<英検1級保有の特権を利用して通訳ガイド試験に挑戦>

 英検1級合格後、いつかは通訳ガイドの資格をとりたいと考えていた矢先、通訳ガイド試験の制度が変更となり、英検1級保有者は、1次英語筆記試験が免除になると聞いて、通訳ガイド試験受験を決意し、今回も迷わずCELの門を叩きました。

 江口先生の講義は、その背景知識を含め、とても楽しい講義でした。試験に必要なエッセンスを凝縮した、江口先生手作りの「世界最強の通訳ガイド試験対策ワークブック」は何度も擦り切れるまで勉強しました。しかし、歴史などあまりに覚える事が多すぎ、ついつい歳と記憶力の無さを言い分けにしたくなる事がありました。するとすかさず江口先生は、そのような生徒の心を見抜いているかのように、「私もこの歳になって、目も悪くなって、記憶力も落ちてきて、3歩歩いたら忘れてしまう。だから、3歩歩く前にもう一度思い出す」と授業の中でおっしゃるので、たいへん励まされました。

 鎌倉仏教は法栄親道日一と唱える。ほうえいしんどうにちいち、ほうえいしんどうにちいち、ナンマイダナンマイダ・・・・ 法隆寺の仏像で、真ん中の仏像は村野武範に似ているとおっしゃっていたので、それをキーワードに覚えたところ本番でばっちり出題されていました。お陰様で歴史を苦手としていた私でも、本試験前には、卑弥呼から現代まで、一つの絵巻物のように頭の中でイメージ出来るようになりました。

 地理においても、3大急流は最上川(も)、富士川(ふ)、球磨川(く)の急流に滑って喪服を着なければならないから「もふく」と覚える。日本で一番高い山は富士山、2番目は?・・・・そんなの知らね、だから白根山(北岳)と先生の駄洒落は心にストンと落ちる、理解しやすい駄洒落でした。「旅に出たくなる地図」をサブ教本とした先生の講義は毎回、本当に旅に出ているかのような楽しい講義でした。飛行機の窓から日本列島を見たとき、その美しさに胸を打たれると話されていたのも印象的です。

 会社員の私には、勉強時間の確保が最大の難関です。通勤時間、トイレの中の細切れ時間を活用し、それこそ3歩歩く前に思い出し、出張の前日には江口先生の講義をPCからMDに録音し、新幹線の車中が何度も教室になりました。ここだけの話ですが、時間に余裕がある時はのぞみ号の代わりにこだま号で出張した事もあります。

<日本の良さを再認識した二次試験の準備>

 一次試験合格の知らせを聞いて、早速CELに連絡して、「二次試験の気になる点すべてお答えしますセミナー」をインターネットにて聴講しました。通訳ガイドは日本を世界の人々に紹介する民間外交官であり、日本の欠点ではなく、良い点を強調しなければならない、というご指摘はとても参考になりました。英語を話す事については、幸いにも日頃から新大阪の時事英語サークルに参加しており、何とかなると思っておりましたが、日本の文化・風習等について非常に乏しい知識しか持ち合わせておりませんでした。そこで、日本に関する知識を充実させる為に、江口先生とDan先生共著の「英語で語る日本事情」(Japan Times社刊)を繰り返し読みました。暗記するよりも、むしろ日本の事情をきちんと日本語で理解する事に注意しました。

 試験当日、京都は非常に寒い日で少々風邪気味でもありましたが、就職面接を受けるような気持ちで、笑顔で、ゆっくり、丁寧に話す事に留意しました。最初に居住地について聞かれた時、地元、長岡京市の宣伝部長になったつもりで名産であるたけのこを大いに宣伝しました。次に「日本人は何故、温泉が好きなのか?」の質問が来て、最後は、私が医薬品企業に勤めているためか、日本の医療保険制度等について尋ねられ、あっという間のやりとりでした。途中、試験官の質問の意図がよく掴めず、何度か聞き返した事もありますが、最後まで一生懸命に受け答えしました。

<通訳ガイド資格取得はスタートライン>

 英検1級合格には相当の時間がかかりましたが、お陰様で通訳ガイド試験は1度で合格出来ました。CEL英語ソリューションズの門を叩かなければ私の合格は無かったと言えます。

 運良く合格出来ましたが、合格はあくまでスタートラインに立たせてもらったに過ぎません。日本文化に疎い私は先ずは歌舞伎・文楽デビューと思い、幕見にて鑑賞してきました。ところが難解でさっぱり理解出来ず、眠かったというのが私の感想です。江口先生の「海外からのゲストに日本のファンになってもらうには、先ず自分が感動して熱く語れる事が必須!」とおっしゃっていた事を思い出しました。そういう意味で、私は単に試験に合格出来ただけで、プロの通訳ガイドとして就業するには、まだまだ勉強が必要です。

 ポリオワクチンを開発した米国医師Jonas Salkの格言に

“I feel that the greatest reward for doing is the opportunity to do more.”(行いに対する最大の報いは、更なる行いの機会が与えられることだ)

という言葉があります。この言葉を胸に刻み、これからもさらに学び、海外からのゲストの方々に、日本の事が大好きになってもらえるような通訳ガイドを目指して勉強を続けたいと思います。

 江口先生、曽根先生、田中様はじめスタッフの皆様、ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願い致します。



本 物 の 英 語 力 を 養 う C E L の コ ー ス
英検1級試験対策を万全に通訳ガイド(通訳案内士)試験対策に確かな実績英字新聞・雑誌・英文ニュースを読める代に聴けるようになりたい方に