CEL受講生の体験記

CEL受講生の体験記

<20011年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声未来への扉を開いてくれたCEL

藤井 麗子さん(通学受講・CD通信受講)
>>受講歴 通訳ガイドコース英検1級コース


<1回目の挑戦は不合格>

  CELに最初に受講相談に伺ってから1年半。英検1級と通訳案内士試験に合格し、目標を持ち英語を勉強する日々にひとつ区切りがつきました。2011年度の通訳案内士試験二次試験は今までになくリラックスでき、試験官の方との会話自体がこれまでのご褒美のように楽しく過ぎました。

  私は、2010年6月の通訳ガイド直前コースからお世話になりました。留学経験があり英語に大きな不安はなかったものの、半年の勉強で合格してみせようと臨んだ一次試験はその英語で失敗。一次試験合格発表前の二次試験の勉強中も、最も大事な「壁相手の」発話トレーニングがうまくできず、何か成長の手応えのない挑戦に終わりました。でも、英語でもっと高いレベルに到達したいという闘志に火がつき、そこから本腰を入れて勉強を再開しました。

<英検1級にまず合格>

  まず目指した英検1級ではDan先生の二次試験対策コースを受講。考えてから話すを脱し、話しながらなんとかまとめていく力が12回の濃密なレッスンで少しずつ身に付いていきました。すると自然にアイコンタクト、ジェスチャー、顔の表情が出るようになり、学生時代の留学前にこういう授業を受けてみたかったと思うほど、格段に発話する力がつきました。また、受講時期が震災直後であったので、危機管理の問題点、国民やマスコミの反応にみる日本文化、エネルギー問題、日本が今後果たす役割など、授業の枠を超えて真剣に議論をした経験は貴重な財産です。

<通訳ガイド試験に再挑戦>

  英検1級合格後、翻訳の勉強を本格的に始めたため、通訳案内士試験に再挑戦するか迷いましたが、ここまで来たまら最後までと再受験。今年は昨年が嘘のように勉強法に迷いが出ませんでした。一次試験は英語のみだったので、昨年同様「直前コース」の英語をCD受講。興味深い長文自体を楽しみながら模擬試験を自宅で受験し、通勤時にiPodで江口先生の解説授業を聴いて復習しました。本番の試験も落ち着いて回答することができました。

<暗記からの脱却が勝因>

  江口先生の著書「新・英語で語る日本事情」に加えて、"Lonely Planet"の東京版・日本版から、ローカル情報で、面白そうで、これは面接試験で聞かれると思ったものを独自に加え、自分だけのネタとして蓄積しました。(余談ですが、外国人記者が書いた"Lonely Planet"には外国人ならではの面白い表現・独自の視点が多々あり、将来外国人にガイディングする際の参考として大変勉強になりますのでおすすめです。) 直前には模擬面接クラスを3回受講。実践の中で他の受講生のレベルの高さに叱咤されつつ、冷や汗をかきながらも笑顔を忘れず、あまり考えこまずに会話を転がすことに集中しました。

<英語に対する姿勢を教えてくれたCEL>

  振り返るとCELで学んだのは知識そのものよりも、"finding your voice"(自分の声を見つける)ということでした。英語だろうと日本語だろうと、話す内容、話す自分に、人として魅力がなければいけません。たくさんの英文に触れ、たくさん聞き、あらゆる表現をインプットし試行錯誤しながら、ガイドのように一期一会の場でいかに自分の声で語れるか。その姿勢・心構えがCELで過ごした時間がくれた最大の贈り物だったと思います。

<未来の可能性にわくわく>

  合格発表の日。自分の受験番号と氏名をネット版官報で確認して、やっと区切りがついたとほっとしました。これからこの通訳案内士資格を活かしてどのように仕事をしていくかは決まっていません。現在は翻訳に取り組んでいますが、研鑽をさらに積んでいけばおのずと道は拓けると思っています。1年半前にぼんやりと想像をしていた、自分の手足で仕事をする実感がすぐそこまで来た、その思いで今はわくわくしています。

  CELの門をたたき、授業に通う日々は厳しくも充実しており、私に大きな変化をもたらしてくれました。質の高い教材、授業を提供してくださった江口先生、Dan先生、いつも励ましアドバイスをくださった田中さんはじめスタッフの皆さまに心から御礼を申し上げます。