CEL受講生の体験記

CEL受講生の体験記

<2012年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声単なる受験勉強を越え、学ぶ姿勢を教えてくれたCEL

原 左智子さん(CD-ROM通信受講)
>>受講歴 通訳ガイドコース


<素晴らしい番組「トラッドジャパン」に出会い、CELに入学>

 思い出せば、2009年に始まったNHK教育テレビの英語番組「トラッドジャパン」に魅せられて、通訳ガイド試験の勉強に、再び取り組むことになりました。実は私は、30年ほど前に通訳ガイド試験に失敗しています。当時は、こんな難しくてヘンテコな試験は無理無駄とあっさり断念。30代から40代半ばまでは英語のことは忘れていました。時代は変わり、多くのすばらしい教材が近くにあることに気付き気持ちが変わりました。

 この資格に興味を持ちながら、受験勉強に際してはエンジンがかかるのが遅い私。2010年は、受験出願をした後、6月になってから自己流で1次試験4科目に取り掛かりました。1次試験受験後、2次試験対策として参加したCELの説明会で「日本事情コースversion II」の江口先生の英語での講義を拝見して、その面白さに惹かれて9月に入会。CD-ROM受講生となりました。

 肝心の1次試験の結果ですが、泥縄の準備で首尾よくいくはずはなく、もちろん不合格です。今の通訳ガイド試験がどんなものかも良く解っていませんでした。また、英語はなんとか大丈夫、という驕りもあったのでしょう。運良く日本歴史と日本地理で合格できただけでも天の助けです。これで2011年度の受験科目が、英語と一般常識の2科目に絞れたと気持ちが楽になりました。

<2011年、なぜ通訳ガイドになりたいかが、はっきり纏まらずに2次で不合格>

  英語にどう取り組めばよいのか悩んで、スタッフの田中さんに相談して「Standard 直前コース」をCD-ROM で通信受講しました。江口先生の解説授業はとても丁寧で、また時に楽しく、学習意欲の継続に非常に役に立ちました。その結果、うれしいことに2011年の1次筆記試験で英語と一般常識に無事合格することが出来ました。
問題は、2次面接試験です。私は、これまでほとんどネイティブと接することのない人生を歩んできました。しかも、1次試験の合格発表から2次面接試験まで、時間は無いのです。曽根先生のお話のとおりでした。自己流の準備と直前の模擬面接クラス4回のみの受講で、2次試験当日となりました。CELの模擬面接クラスでも先生から問われていた「なぜ通訳ガイドになりたいか」と「もっと感情を込めて」が私の最大の難問でした。自信が十分に持てずに臨んだ2次試験の結果は言うまでもなく、不合格。笑顔、そして、気持ちを込めた会話のやり取りがポイントかと反省し、2012年に期待をかけることになりました。

<2012年、実体験と感動が○○を出すかも>

  2012年度の1次試験は、日本地理と日本歴史の2科目。「一次筆記試験Ⅱ直前コース」のCD-ROM受講で勉強しました。教材の問題の難しさに挫けそうになりました。でも、江口先生の深くて面白い解説授業(特に、日本歴史!)のお蔭で最後までついて行くことが出来ました。

 1次試験直後の「2次試験対策セミナー」では、ゲストスピーカーの卒業生の石村尚子さんに貴重なお話を聞けたことも役に立ちました。遅ればせながら出来る範囲で、石村さんが実行された、例えば観光地に実際に足を運ぶことや、JNTOのウェブサイトに目を通すなどをしてみました。

 模擬面接クラスでは、Dan 先生の熱意を感じながら、少しでも積極的に発言する姿勢、少しでも詳しく説明する努力を学びました。今では笑い話ですが、「ドアを開けた瞬間に笑顔と挨拶」の練習までしました。もちろん自宅で、です。

 私は横浜在住ですので、2次試験直前にランドマークタワーに出かけ、展望フロアからの景色を何年振りかで見てみました。昨年と同じ質問が出ることも予想したので、答えを書き出して準備をしました。また、偶然に見たテレビ番組で、アジアのイスラム教徒の方々が日本の観光をしている様子は、面接試験の回答の際に役立ちました。そして数か月前の鎌倉からの帰路、横須賀線車内でスイスから観光で来ていたご夫婦と短い時間お話ししたことなども、プラスに働いたような気がします。CELで学ぶうちに、積極的に自分から働きかける姿勢ができたようです。

 通訳ガイド国家資格取得に向け、CELで取り組んだ3年間は、単に知識にとどまらず、学ぶ姿勢も含めて、得たものは非常に大きいと嬉しく思います。今後は、外国からいらした方に笑顔で日本のことをお伝えしていきたいと、今から楽しみです。
CELの先生方、皆さま、本当にありがとうございました。