CEL受講生の体験記

CEL受講生の体験記

<2012年度通訳ガイド国家試験合格者からのメッセージ>


通訳ガイド試験合格者の声合格へ導いてくれたCELの2次直前模擬面接クラス

鈴木 一徳さん(通学受講)
>>受講歴 通訳ガイド2次直前IntensiveClass


<2次試験コンプレックス>

  2012年度、ようやく通訳案内士国家試験に合格することができました。私は2008年度に1次試験に合格し、その年の2次試験はほとんど準備の時間もなく、本番の面接では沈黙の時間が多いまま試験を終え、案の定、不合格となりました。キャリーオーバーで臨んだ2009年度は質問にはほぼ回答できましたが、一部聞き取りが芳しくなく、ここも無念の不合格でした。後で気がつきましたが、聞き取りもそうですが、「通訳ガイド」らしい応答ができなかったことが敗因だと考えています。
2010年度の1次試験は英語のみ不合格でNG。そして2011年度に、再度1次試験の英語にも合格して2次試験に臨みましたが、やはり質問にはほぼ回答したものの、不合格でした。
2012年度、再び1次試験を突破して、4回目の2次試験に臨むことになりました。

<ダン先生に気づかせてもらった通訳ガイド試験の原点>

  背水の陣(いつもそうですが)となった2012年度、はじめてCELの「直前模擬面接クラス」に参加しました。授業は数名の方々と一緒のクラスで、1人につき1コマ2回の模擬面接があり、さらにランダムな質疑応答があるという授業形式でした。このクラスでは、他の受講生の方と先生のやりとりが大変参考になり、とても有益なものでした。時には私以外の受講生が大変な上級者で、泣きそうな時もありましたが、担当講師のダン先生は妥協することなく、優しくも厳しく指導してくれました。
特に印象に残っているのは、自分の表現力不足を指摘されたところです。具体的には、質問を聞きもらすまいと、そのことだけに集中してしまい、体はガチガチで、不動のまま、ただ回答を返しているだけでした。もちろん、ただでさえ余裕もなく、質問に回答するのが精一杯なので、これはある意味仕方がないことかもしれません。しかし、過去2回の2次試験を振り返ると、これこそが思い当たるポイントだと感じました。前述の通り、緊張して、かつどんな質問がくるかわからない中では少し難しいかもしれませんが、少なくとも「表現力」は評価項目の内の1つとなっていますし、そして何よりお客様からみれば、表現力ゼロの通訳ガイドは失格なのだと改めて思い知らされました。

<本番では誠意をもって聞き、全身を使って伝えようとした>

  2012年度2次試験の本番当日は、過去の試験とは違い、意識的に身振り・手振りを使い、アイコンタクトを交え、試験官の質問に回答しました。それでも正直言いまして、終わった際には、「もう終わり?今年もだめかぁ。」という感触でしたが、自分の経験について話す時には全身で自分を表し、趣味の話の時には泳いだり、野球をする仕草を交え、回答しました。その甲斐あってか、5回目の通訳ガイド試験挑戦で、何とか最終合格を手にすることができました。

<自分を成長させてくれた通訳ガイド試験>

  改めて、合格へ導いてくれたCELの先生方、スタッフの皆様に深くお礼申し上げます。2次模擬面接クラスの参加に際しては、直前の申し込みにも関わらず、心よく受け入れて頂き、また、知識を深めるために参加した「英語で語る日本事情クラブ」においては、江口先生から日本文化にまつわる興味深い話をたくさん披露して頂き、大満足の授業でした。

  大変僭越ですが、今後試験を受けられる方に一言。私は前述の通り、決して簡単に合格を手にしたわけではありません。時には心が折れそうになる時もありましたが(特にキャリーオーバーで不合格の時)、また一年自分を強くするチャンスだ、と言い聞かせ、頑張ってきました。ですので、その年の結果が悪くても決して悲観することなく、自分の弱点を明確にし、克服していってください。この試験は自分自身を成長させる奥深さがあると感じています。私自身も合格がゴールとは考えていませんので、引き続き精進していく所存です。本当に有難うございました。