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CEL受講生の体験記

2013年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声CELの1年間で大変身を遂げました!

松田 千穂さん(通学受講)
>>受講歴 通訳ガイドコース


<惨めな気持ちから抜け出るために>

 今、私は本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。去年の今頃のひどく惨めな気持ちを思えば、なんだかこの環境の変化に自分でも信じられない気持ちです。1年前の今頃は高校の教員をしていたのですが、先生たちにいじめられて大変だったのです。「こんなに攻撃されて、私ってなんてダメな人間なんだろう。」と、いつも落ち込んでいました。3月になって、前の学校を追い出された後、4月からは、次の常勤の仕事は見つからず、別の高校で非常勤として働くことになりました。「まあ、時間はできたし、今年は通訳ガイドの資格でも目指すか」という気持ちで、たまたま見かけたCELの広告を見て衝動的に申し込み、なんとなく始めたのです。

<中身が濃く効率の良いCELの授業>

  そんなわけで、4月から、少し遅れて通訳ガイドコースを通学で受講しました。授業に出てみて、江口先生の上手な語り口に衝撃を受けました。日本地理も日本史も大の苦手で、大丈夫かしらと心配していましたが、地理の時は地図上を旅行気分で探索したり、日本史では「ハリスのところに看護婦としてやってきた芸者さん」の話なんかしてくれたり、全く基礎知識のない私でも本当に楽しく分かりやすく教えてくださいました。そして、少し高めの聞き心地の良い声、NHKのアナウンサーにも引けをとらない美しく流暢な日本語にいつも圧倒されていました。地理と日本史の最後の授業はみんなでクイズを解き採点をしました。「『きっと勝つ』ということで、上位6名はキットカットが賞品です。」なんて言って、みんなで競争しながら問題を解きました。地理でも日本史でも私はキットカットを貰いました!これでチョコっと自信がつきました(笑)。
曽根先生の一般常識の授業もとてもためになりました。試験問題のことだけでなく、通訳ガイドとして、どんな心構えが必要なのかをよくお話してくださいました。“I LOVE JAPAN” の気持ちを自分の中に育てていくことこそが重要なのだと知りました。

 試験の1ヶ月ほど前に全授業が終了するのもとてもいいと感じました。7月の終わりから、毎日図書館に通ってテキストの復習をしました。「このテキストだけをやっていれば、合格点は取れる。」と、先生方がおっしゃっていたので、私はテキストだけをひたすら復習しました。1ヶ月で地理・日本史・一般常識のテキストを2周ずつ復習しました。本番の試験は落ち着いて受けることができました。テキストにあることや、先生が授業で話されていたことばかりがテストに出ていました。試験終了した時には、(きっと受かっているだろう)と、思っていました。実際、受かってました!「福井県てどこ!?」みたいな地理音痴状態から、たった5ヶ月で合格にこぎつけるとは。。。CELの効率のよいテキストのおかげです!

<江口先生に励まされた日本事情コースの授業>

  1次試験終了後、9月に入るとさっそく2次対策の日本事情コースVer.2が始まりました。テキストは難しいし、マイクが周ってきて、順番に英語で質疑応答やらされるし、授業の最後には結構長い日本語を先生が読み上げ、それを英語に訳さなくちゃいけないし、もう大変!!自分の知識のなさ、英語力のなさに毎回うんざりし、マイクを持たされ何か言うたびに「穴があったら入りたい」と思っていました。でも、周りの受講生たちの一生懸命な姿にいつも励まされていました。みんな英語力もあり、日本の文化や歴史にも詳しいし、なによりすごく勉強熱心だし、私もがんばろうと思いました。そして、私のとんちんかんな英語をいつもやさしく受け止め、きちんとコメントしてくれた先生にも感謝しています。「英語力が足りないうちは、話しているうちに、自分が何を話しているんだか分かんなくなっちゃうんだよね」と、英語が出来ない人間の気持ちを分かってくれるコメントをもらって、英語出来ないけどがんばろうと思いました(笑)。

<日本文化の素晴らしさを発見>

  日本事情コースの授業には不思議な魅力がありました。私はもともと自分に箔をつけるために、「通訳ガイドの資格をとるぞ!」と、思っていただけで、日本の文化にも歴史にも興味はあまりありませんでした。それが、授業を受けているうちに、日本文化の素晴らしさ、そしてそれを英語で伝える面白さに、すっかりのめりこんでいました。CELの受付で「トラッドジャパン」のテキストのバックナンバーが売られていたので、試しに買って読んでみると、これまたすごく面白い!テキストには「舞妓」「漬物」「相撲」「侍」など日本文化がとても魅力的に簡潔に書かれてあり、「2次面接の対策にもってこいではないか」と気づき、これをノートにまとめて覚えるようにしました。”I LOVE JAPAN”の心があふれているテキストを自分の言葉として語っていくうちに、私の中にも”I LOVE JAPAN”の心が大きく大きく育っていきました。毎日毎日学校帰りに、図書館へ行き、遅くまで必死で勉強していましたが、実に充実した楽しい時間でした。

<Dan先生に鍛えられた英語を話す能力>

  2次試験の2ヶ月くらい前から、Dan先生の2次試験コースを受講しました。英訳も2分スピーチも全く出来ませんでした。Dan先生の厳しい指導振りに、そして他の4人の受講生の素晴らしいスピーチぶりに、私はしょげかえりました。このままでは他のクラスメートは全員受かっても、私だけは落ちるに違いないと実感しました。ここから、気合を入れて勉強するようになりました。毎日仕事帰りに図書館に通って、ストップウォッチを片手に2分時間を計って、スピーチ練習しました。夫に毎日、日本事情のテキストの日本文を読んでもらって、それを通訳する練習もしました。8回目の授業くらいからでしょうか、段々先生の質問に上手く答えられるようになってきているのを感じました。10回目の授業だったかな、私がちょっと難しいめの日本語を通訳すると、周りから「お~!」と声が上がりました。そう、私は段々力をつけていたのです!ちょっと嬉しかったです。

<模擬面接クラスで総仕上げ>

  11月に入ると、何度も面接クラスに参加して練習しました。先生方のコメントはいつも温かく、そしてアドバイスは丁寧で分かりやすく、「次はもっとこうしよう!」と前向きにがんばることが出来ました。最後の模擬面接クラスでの試験官はDan先生。その時には、試験官であるDan先生とのやりとりを楽しむ余裕がありました。私のスピーチが終わると、”Well Done!”と評価シートに書かれてありました。初めて模擬面接を受けた時からずいぶんと成長したのだと、実感できました。自信を持って本番に臨むことが出来ました。2次試験直前には曽根先生からいっぱいエールのメールがきて、本当に励まされていました。一人でがんばっているんじゃないと思うことができました。

<余裕を持って臨めた2次面接試験本番>

  2次試験の本番では、まず祇園祭についての通訳。日本事情コースのテキストと同じ感じなので、無難にこなせました。スピーチのお題では「侍」が出ました。トラッドジャパンのテキストで、覚えたやつだ!私がテキストと同じことを話すと、試験官も楽しそうに「そうなんだ!」って感じで聞いてくれていました。試験会場を出るときには「もう、絶対受かってる」って思っていました。実際受かってました!!

<CELに通って変化した自分を発見>

  試験が終わった後、私は自分が随分変わったことに気づきました。もともとあまり外へ出るのが好きではなく、日本の伝統芸能や旅行なんかにも興味はなかったのですが、歌舞伎や相撲を見に行ったり、浅草を探検したりするようになりました。そして、それらが素晴らしく楽しいと感じるようになりました。まだまだ行ったことのないところ、経験したことのないものはたくさん日本にあります。これから冒険していきたいと思っています。

 CELに感謝していることはいっぱいあります。まず、CELのシステムに乗っかっていたら、ほとんど何の苦労もなく、エスカレータに乗っかっているみたいに自動的に「合格」にたどり着いてしまったこと。そして、授業が楽しくて飽きることなく勉強できたこと。素晴らしい仲間がいて、彼らに脅威を感じたり、励まされたりしながら、自分を一生懸命高めることができたこと。そして、”I LOVE JAPAN”の心がいつの間にか育っていき、日本人の素晴らしさ、日本文化・歴史の面白さに気づき、自分の周りにあるものが魅力的に感じられるようになったこと――つまり、私の人生そのものが楽しく面白くなってきたのです。そうそう、もう一つ言うなら、ダイエットにも成功しました!両国へ行ってすっかり相撲ファンになった私は、次の日からも相撲が見たい。でも、なんと家にはテレビがない!!「どうしよう!?」と考え、そういえば入会しているスポーツクラブのランニングマシンにテレビがついていることを思い出しました。「そうだ、走ればテレビが見れるじゃないか!」で、しょっちゅう相撲を見るためにスポーツクラブへ行き、ランニングしていたら、あっというまにお正月太りは解消!体力もついて快調です(笑)。これもCELのおかげです。

 本当に去年の今頃とは全く違う自分がいます。みんなに意地悪されて、「自分はなんてダメな人間なんだろう」と、沈み込んでいたのに、今はちょっと自分に自信が持てています。生徒たちにはなつかれているし、英語の授業をするのは大好きなので、来年も非常勤講師をしつつ、日本のことや英語を学んでいきたいと思っています。いつか、本当に通訳ガイドができる日が来るといいな。私を幸せにしてくれたCELの皆様、本当に、本当に、ありがとう。通訳ガイド取得を目指してがんばっていたこの1年は本当に充実した楽しいものでした。そして、これからもよろしくお願いします。