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CEL受講生の体験記

2013年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声学ぶことの楽しさを教えてくれたCEL

茂木 園恵さん(通学受講、通信受講)
>>受講歴 通訳ガイドコース


<「トラッド・ジャパン」をきっかけに通訳ガイド試験目指して>

 私がCELを知ったきっかけは「トラッド・ジャパン」でした。
「桜の花の美しさだけでなく、散りゆく姿にも美を見出す日本人の感性・・・」
という内容をきれいな英語で説明している番組を偶然見かけ、私もこんな風に日本人の気持ちを英語で表現できたらいいなと、とても印象的でした。

 当時、私は航空会社に勤務しておりまして、お客様から日本のことを聞かれることも時々ありました。仕事での経験を通して、自分が日本人であることを自覚するとともに、一方で、そうでありながら、いざ説明するとなると上手く出来ず、残念に思ってばかりでした。

 その後、ふとしたきっかけで通訳案内士という国家資格のことを知り、CEL→江口先生→「トラッド・ジャパン」の先生、とつながり、早速HPを調べたところ、CEL創立10周年の記念講演があることを知り、すぐに申し込みました。江口先生のテンポのよい日本文化の説明に、「私が勉強したかったのはこういうことだ!」と直感し、迷わずこの資格を目指そうと、入会を決めました。

<久しぶりの勉強がとても新鮮で、楽しめました>

  退職を機に勉強を始めましたが、学生以来、勉強らしいことは何もしていなかったので、すべてがとても新鮮でした。

 一番好きな授業は日本事情コースでした。授業内容が本当に興味深く、日本再発見の連続でした。日本地理では、江口先生の語る日本バーチャルツアーで、すっかり旅行気分に浸り、苦手な日本歴史ではいろいろな人物のエピソードを交えながら時代の流れを追い、断片的な知識を大きな流れの中で理解することができました。今では日本歴史が楽しい!とさえ思えるようになりました。一般常識は、範囲が無限に広いですが、曽根先生のポイントを絞った説明で効率よく勉強し、また自分の視野を広げることができました。

 英語は、Basicコースで文法の基本の確認から始められたので、少しずつ慣れることができました。Standardコースになると徐々に難易度が上がり、並べ替え問題などは、いつも悪戦苦闘でした。そんな中、今まで普通にできると思っていた英語なのに、読解問題でも思うように解答できず、また周囲のクラスメートの英語力の高さに気後れし、この目標は無謀だったと思うことがよくありました。ですが、英文がすべて日本に関する内容だったのと、江口先生の授業が楽しいのとで、難しいながらも理解できたときの達成感は大きく、周りは気にせず自分のペースで最後までやろうと、気持ちを切り替えて続けることができました。

<Buildupコースなどで地道に英語力アップして一次試験突破>

  一回目の受験は英語のみ不合格。仕方ないと自分でも納得し、春までBuildup Head Startコースで無理のない範囲で勉強を続けて、次回の受験に備えました。2回目、少しは手ごたえを感じられるような気がして今年こそ!と臨みましたが不合格。

 やはり私には所詮無理な挑戦だったのかと、脱力していました。しばらく受験を休もうかと思いましたが、家族に、今までせっかくやってきたことだから継続したほうがいいとアドバイスされ、私も、なぜ自分がこの資格をめざそうと思ったのかと初心を思い出し、あらためて一念発起しました。

 3回目は転職で通学が難しくなったため、過去のテキストをやり直しました。また江口先生の著書の「新・英語で語る日本事情」と「英語で伝えたいふつうの日本」を通勤中に読んだり聴いたりしました。あまり勉強の時間がとれませんでしたが、できる時に集中できたのがよかったのかもしれません。英語のみ最後の確認と、直前対策コースを通信受講しました。

 手ごたえがあったのか?自分でもよく分からなかったのですが、一次試験を無事通過できたと分かったときは、続けてよかったと、本当にうれしかったです。

<焦って準備した二次試験> 

  ですが、一次試験合格の嬉しさに続いて、すぐに二次試験に対する焦りがやってきました。二次対策セミナーに直接参加できなかったので、まずは通信受講のCDを購入するため、久々にCELを訪れました。毎年「一次試験に合格したけど、二次試験どうしましょう?」と駆け込む人がいる、と曽根先生からお聞きしていましたが、まさか自分がそうなるとは。悲壮感に満ちていましたが、スタッフの田中さんがいろいろアドバイスしてくださいました。

 以前受講した、日本事情コースVer.2、ダン先生の一問一答クラス、自分で二次試験のためにと作っておいたノートを読み直し、自分の解答を口に出して言ってみたり、できる限りやってみました。準備不足でしたが、面接の様子だけでも体験できればと、模擬面接クラスも受講しました。日程を調整していただけて感謝しています。

 最初の模擬面接クラスでは、思いがけず担当講師が江口先生でした。恥ずかしさと緊張で帰りたくなりましたが、やっと二次試験に進んだチャンスを無駄にしないために、これは越えなければならない壁かもしれないと、覚悟を決めました。江口先生には、英作文では間違えないような文法間違いを会話ではしてしまうこと、またみんなが間違えやすい言い回し、笑顔が大切、などを指摘していただきました。さらに、話をどのようにふくらませてプレゼンをするのか、私が選んだトピックスについて先生が説明してくださいましたが、その内容の素晴らしさに、レッスンを忘れ、ただただ感激してしまいました。
この経験で、先生のようには到底話せないけれど、今までやってきたことを信じて、背伸びはせずできるところまで頑張ろうと思うことができ、焦りで数日動転していた気持ちが穏やかになりました。受講したテキストをもとに、友人と通訳パートの練習をしたり、自分の声を録音してみたり、曽根先生から送っていただいたメールレターを励みに、本番当日まで頑張ることができました。

 二次試験当日は極度の緊張でしたが、曽根先生の言われたように、初ガイドのつもりで臨みました。外国人試験官は一つ一つうなずきながらきいてくださり、試験を受けられてよかったなと、結果はともかく、なんだか嬉しい余韻が残りました。

<合格しても、まだまだ実力不足を実感>

  最終発表の日は結果が怖くてパソコンも携帯もすべて切って、お昼頃までどんな結果であっても受け入れる心の準備をしていました。ですので、CELから合格お祝いのメールが届いていると分かったときは、 ホッとしました。

 通訳案内士を目指してから3年、CELのおかげで、先生方やスタッフの皆様、一緒に勉強した友人、多くの方々に出会い、皆さんからいろいろと影響を受けることができましたことを心から感謝しています。また、学ぶことの楽しさもあらためて実感しましたし、人生で大切なものを教えていただけたような、貴重な時間を過ごすことができました。

 二次試験対策の勉強で、自分の実力不足を実感しましたので、これからもっと努力していかなければなりませんし、英検1級にもチャレンジしなければと思っております。
あらためてこれまでのお礼を申し上げますとともに、今後ともひき続き、どうぞよろしくお願いいたします。