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CEL受講生の体験記

2014年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声 CELで学んだ I’m proud of Japan!の精神

大森 優子さん(通訳ガイドコース受講)


<20年来の憧れの資格、通訳ガイド>

  私がこの資格のことを知ったのは20年ほど前のことでした。当初「若い女性の憧れの職業」だった通訳ガイドを夢見て何度も挑戦しましたが、根本的な英語力がなかったので、何度受けても合格することができず、この資格は一生とれないものと、すっかりあきらめていました。

 そんな中でも、2004年、CELの日本事情コースの受講を決めたのは、江口先生の授業がとても楽しく有意義だったからです。英語で日本のことを学習し、日本地理と日本歴史のポイントをおさえたテキストは、とてもわかりやすく楽しく感じました。そう簡単に歯が立つ試験でないということはすでにわかっていたので、いつか再度挑戦できたらいいな、、、という気軽な気持ちで江口先生の授業に通わせていただいておりました。その後、転職を機に仕事が非常に忙しくなってしまい、しばらく通訳ガイド試験に集中することはありませんでした。しかし、この2004年の日本事情コースの受講が、10年後、思わぬ展開で合格につながるとは、当時夢にも思いませんでした。

<まったく色あせない6年前の江口先生の授業>

  私が再び通訳ガイド試験のために勉強をしようと思い立ったのは、2013年でした。今年あたり通訳ガイド試験が合格しやすくなるらしい、という噂を聞き、願書だけを提出しました。偶然、夏休みに1週間ほど時間をあけることが可能になり、再びCELの教材を学習することになりました。

  2004年の受講から10年もたっていたので、テキストの紙の色は褪せ、蛍光ペンでマークした箇所も色薄くなってしましたが、その内容は少しも色あせることなく、当時教えていただいた記憶、江口先生の声、口調、軽やかな語り口が鮮明に蘇り、テキストを改めて読むと、より一層新鮮であることに驚きました。その教材を隅から隅まで見直し、わずか1週間で日本地理、日本歴史、一般常識を集中して復習し、試験に臨みました。

<CELの授業とテキストだけで臨んだ一般常識>

  このような短期集中の勉強の仕方ではありましたが、テキストにエッセンスが凝縮されていたので、なんとか日本地理と日本歴史には合格できました。しかし、さすがに一般常識は、9年前の教材では対応できず、不合格になってしまいました。本来であれば、翌年、必死に取り組むべきところですが、やはり仕事を優先してしまい、2014年も、試験1週間前から6回分のCELの一般常識の授業を通信受講し、詰め込む結果となりました。

 一般常識は、他に余分なことは一切やらず(否、できず)、曽根先生の講義だけを聞いて、何度もテキストを見直しただけで受験したことがかえって的が絞れたのでしょう。ズバリ的中の出題も多く、自己採点で52点。1週間で学習したにしては上出来の点数でした。スタッフの田中さんからは、「合格できる可能性は十分あります。合否が出てからでは間に合わないので、今から勉強しておくとよいでしょう。」というアドバイスを頂きました。そこで再び、楽しく有意義な江口先生の日本事情コースVer.2に出席することになりました。

<7年ぶりの江口先生の授業で目がさめる>

  7年ぶりの江口先生の授業は、より一層、楽しく有意義で、内容も非常に深く、惹かれるものばかりでした。日本の衣食住、文化、仏教、慣習、どれをとっても、奥深いものがありました。この授業がまた来年受けられるなら合格できなくてもいい、と感慨に浸るほどでした。英語で発する以前に、日本のことについて何も知らなかった自分を反省し、来年、もう一度、きちんと勉強して合格したい、と強く思いました。

<徹底活用した2次模擬面接クラス>

  一次試験の合格通知が届いたのは、うれしい悲鳴でした。二次対策が始まると、CELで地道に合格をめざして勉強を続けてきたCELの他の生徒さん達と、一次試験のすべての科目を、昔の記憶と、付け焼刃のレビューでつないでしまった私とのレベルが、歴然と違うことを見せつけられることになりました。

 模擬面接クラス第一回目での私の出来は、それは、それは、ひどいものでした。自分が日本のことを何も知らずに話せないのは勝手ですが、その間、他の3人の受講生方の授業料が発生しているかと思うと、いても立ってもいられない気分になりそうでした。しかし、みなさんの授業料が無駄になるようなことを、CELの先生方はされません。私のこうした出来の悪さを活用し、私だけでなく、他の受講生の方にとっても、大きなプラスになるようなフォローやアドバイスをいつもくださいました。

  特に、第一回目の模擬面接の1回目のプレゼンでは、振っても出ない知識と、つたない英語を必死に駆使しようとふんばる私に、曽根先生からは、手厳しい評価と言葉をいただいた後で、夢のような希望の言葉を与えてくださいました。それは、、、
「この試験は、英語力や知識だけで合否を判断するのではありません。より重要なことは、通訳ガイドとしての素養なのです。だからこそ模擬面接では、笑顔で、前のめりになってコミュニケーションを取ろうとする姿勢を強調するのです。」
という言葉でした。この言葉に、もしかしたら私でも合格できるかもしれない、と、小さな光が見えてきました。

  その後の模擬面接クラスでも、多くの先生方やアシスタントのCELの先輩の皆様が、それぞれに、異なった観点から、素晴らしいご指導とアドバイスをくださり、それだけを忠実に実行に移していきました。2週間、すべてのことよりも試験を優先して必ず合格しよう!と決めました。CELの二次対策講座と教材をフル活用し、カラオケボックスなどで一人で何度も何度も練習を繰り返しました。

<CELの2次対策を通じて日本の素晴らしさを再発見> 

  CELの教材を通じての日本文化徹底学習を通じ、日本文化の魅力と日本の素晴らしさを、2週間で20年分体感したような気がします。本番が近付いても、もっともっと知りたい、学びたい、という気持ちがより一層強くなり、20年前の通訳ガイドへの憧れの気持ちがよみがえり、再び、「通訳ガイドになりたい」と思いました。激動の2週間を通じて、日本って本当に素晴らしい国だ、と、はじめて心から思いました。

<二次試験の試験官に伝えた通訳ガイドへの思い>

  二次試験本番、CELの模擬面接での特訓のおかげで、通訳パートはとても簡単に感じました。「これだけ?」と思うほどでした。一方、プレゼンパートは、見事、3つともわからないお題があたってしまい、正直、ボロボロでした。しかし、スマイルと、短期間だけれどCELの二次試験対策で徹底的にやるだけやった!という自信と満足感、さらに通訳ガイドになりたい!という本気の気持ちだけは滲み出ていて、試験官には伝わったと思います。

 私のモチベーションの高さの一方で、知識の欠如のギャップがあまりに激しく、試験官は合否判定を最後まで迷われたと思います。しかしながら、最後、「なぜ通訳ガイドになりたいか」の問いへの私の答えが、合否を分けたことは間違いありません。That’s because I’m proud of Japan ! と、生まれてはじめて、心から言えたことが、2人の試験官の心を動かしたと感じました。それは、暗記や練習で得た言葉でも、マニュアルどおりつくられた言葉でもなく、2週間のCELでの猛特訓を通じて、生まれ変わった私の本音でした。
このような形で合格した私にとりましては、まさにこれからがスタートです。このスタートラインまで導いてくださったのは、曽根先生、江口先生はじめ、素晴らしい先生方のご指導、田中さんはじめ、親切に的確なアドバイスを下さり対応してくださったスタッフの皆様のおかげと大変感謝しております。ここからは、CELで勉強した卒業生として、恥じないよう、新たに、初心に戻って一から勉強し、1日でも早く通訳ガイドデビューができるよう、経験を積んでいきたいと思います。

 今後も、CELの通訳ガイド研修はじめ、様々なクラスを、是非、受講させていただき、学習と経験を積ませていただきたいと思います。本当にありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願い申し上げます。