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CEL受講生の体験記

2014年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声『届かない様なゴールなんて無い』 ~仕事・子育てとの両立でも合格に導いてくれたCELの充実プログラム~

横山 禎さん (通訳ガイドコース受講)

 

 これから「通訳案内士」の国家資格を目指そうと考えている方、迷っている方に、私の経験が少しでもお役に立てればと考え、私の受験のきっかけ、CELを選んだ理由、勉強法、学習の思わぬ効果、そして、ささやかなメッセージをお伝え致します。特に、フルタイムで仕事をしながら、または、子育てをしながら、通訳案内士試験へチャレンジを考えている方々にとって、一部でも参考にしていただければ大変嬉しく存じます。

<グローバルビジネスパーソン目指して、通訳案内士試験にチャレンジ>

 通訳案内士の国家資格を目指そうと考えたきっかけは、外資系・グローバル企業でマーケティングを担当している私にとって、海外本社の上層部・スタッフと一緒に仕事をする機会が増えるにつれて、英語だけでなく、日本の歴史・文化の教養を身につけている、グローバルに活躍できるビジネスパーソンになりたいと強く思うようになったからです。「ビジネスパーソン1000人が考える『今、学ぶべき教養』ランキング」(日経BP社「ビジネスパーソンのための教養大全」2013年8月)によると、「日本史」と「日本文化」がベスト3に入っており、私と同様に、特に会社でリーダー的ポジションの方や経営層の間で、日本のことについて再確認したいという関心が高まっている傾向が見られます。まさに、通訳案内士は、英語だけでなく、外国人へ日本のことを紹介するために必要な知識=教養を身に付けるにふさわしい資格であり、是非、チャレンジしたいと考えました。

<実績と江口先生の魅力で、CELを選ぶ>

  教養を身につける手段として、通訳案内士試験に合格することを2014年の目標に設定すると、次は、目標を達成するための対策です。私の場合、フルタイムで仕事をし、共働きで小学生と保育園児の二人の子どもを育てながらの生活では通学が困難なため、通信受講の出来るスクールで対策を講じたいと考えました。CELを選んだ理由としては、スクールとしての実績だけでなく、講師の江口先生がNHKトラッドジャパンの講師をされる程、試験対策という域を超えて、日本の文化・歴史についての背景まで大変中身の濃い授業をしてくださるという点が最大の魅力と感じたからでした。

 私の場合、一次試験は英語が免除であったため、他の科目の日本地理・日本歴史・一般常識と二次試験の面接対策をCELで学ぶことにしました。CELの教材は、10年以上に渡り、過去問の傾向を徹底分析の上、最新情報をもとに教材が用意されるので、CELの教材を信じて、CELの教材のみで最後まで対策をおこない、良い結果につなげることができました。

<フルタイムで仕事をしながらの私の勉強法>

  次に、私の勉強法のポイント3つ(1.隙間時間の活用、2.家族時間の活用、3.ビジネス現場での活用)をご紹介します。

【一次試験対策】
1.隙間時間の活用 
 一次試験の日本地理・日本歴史・一般常識対策は通信受講しました。通信受講ですと、自分の都合の良い時間に取組めることが便利ですが、逆に、教材が溜まりやすいので、1時間を四等分に分け、15分単位で隙間時間を活用し、明日に持ち越さず、その日のうちに出来ることから取り組むよう心掛けていました。最も活用した方法は、iPhoneへ動画教材をダウンロードし、朝の通勤電車内で、時間を決めて聴くことでした。さらに、出張へ行った時には、駅やホテルに用意された、現地のより詳しいパンフレットを入手しておき、地理や歴史のレッスンを復習する際に、車窓の風景も思い出しながら、より身近な教材として活用していました。これは、一次試験対策の授業中に江口先生が「観光教材は色々なところにあるのでぜひ活用を。」という指導を実践しておりました。

2.家族時間の活用
 小学校4年生の子どもをもつ私にとって、丁度、社会の授業が4年生から始まるので、日本地理・日本歴史の受験対策として大変好都合でした。例えば、地図記号や日本の三大〇〇について問題の出し合いをするなど、私が子どもに社会を教えながら、実は、自分の復習をしていた場面も多くありました。また、平日は仕事で帰宅が遅いため、週末が唯一の家族と過ごせる時間です。しかし、受験対策の勉強もしなくてはいけません。そこで、週末には、可能な限り、世界遺産や扇状地など試験に出題される傾向の高い場所に、実際に家族で“旅行”し、試験対策と家族サービスの“両立”を図っていました。例えば、夏休みには、奈良の法隆寺と東大寺へ、秋には、甲府盆地でぶどう狩り、紅葉の日光など、日本地理と日本歴史をテーマに家族旅行し、沢山の家族の思い出と試験対策をすることが出来ました。旅行先には、授業のテキストとダウンロードした授業のiPhoneを携帯しました。授業でインプットした内容は、家族への説明を通してアウトプットしていました。さらには、レンタカーで移動中に家族が寝てしまったら、車の音声を音楽からiPhoneにダウンロードした授業に切り替え、耳だけでも授業に触れる機会を増やすように取り組んでおりました。

【二次試験対策】
二次試験対策は、通信受講と平日夜間にインタビュー形式のクラスを2回受講し、面接対策に取り組みました。そして、クラス以外の場面では、ビジネスでの活用です。

3.ビジネス現場での活用
私の場合、海外本社の上層部またはスタッフが来日して、実際に英語を使う機会があります。昨年は、試験対策をしていたこともあり、食事時間や電車移動の際などのビジネスミーティング時間以外は、おもてなしの実践機会=二次試験対策の練習機会とも考えました。例えば、食事の際には無形世界文化遺産・日本食について、移動の際に電車の中からスカイツリーが見えると、東京タワーとの違いなど、何気ない会話をしつつ、「日本事情」のテキストに掲載されている章のテーマを思い浮かべながら話題作りを試みました。結果として、彼らとの会話の内容に幅が広がり、文化や考え方の違いについて互いによく理解する機会となり、日本法人社員として本社と良好な関係を築くことにつながることを実感しました。そして、この経験が二次試験の面接時に、CELからも指導を受けたとおり、通訳とは違い、通訳案内士にとって必要な、コミュニケーションを図ろうとする姿勢を前面に出して臨むことが出来ました。

<学習の思わぬ効果>

 CELの授業で学んだ事が試験に学習効果として十分に表れることは、既述したり、他の方も経験談の中で書かれておりますので、私は、学んだ後に気づいた思わぬ効果について述べさせていただきます。

 仕事の面では、発想が豊かになったと実感しております。例えば、エリアの営業担当者と地域活動を考える際に、ビジネス以外に、試験対策で使用した「旅に出たくなる地図 日本」から得た地理の知識やレッスンで学んだその地域の歴史上の出来事も含めて話をすることで検討の幅が広がり、コミュニケーションの円滑化につながっています。

 プライベートの面では、日本文化にさらに興味を覚え、家族で美術館や寺社仏閣を訪れる機会が増えました。先日は、熱海のMOA美術館へ、尾形光琳の燕子花図屏風と紅白梅図屏風を家族で見に行きました。燕子花図屏風前で、次女にCELの授業で聞いた、5,000円札の裏の図柄と屏風が同じであることを伝えると、お札と実物を比較しながら鑑賞し、楽しんでおりました。CELの授業で使用した「図説日本史」の文化ページで覚えたものを家族と一緒に実物で復習ができ、かつ、父親として子ども達へ小さい時から日本の文化に触れる機会をつくれるようになりました。

 今後は、近隣に外国観光客にも人気の高尾山があるので、週末にボランティアなどを通じて外国人を案内する機会を得て、地域貢献できたらと考えています。

<迷わずゴール目指して!>

  この体験談をお読みいただいている方の中には、2020年オリンピックの開催が東京に決まり、通訳案内士の国家資格に興味をもつようになった方も多いかと存じます。オリンピック開催まであと5年。通訳案内士になるために受験を決めた方、資格を取得してどうするか迷っている方、どちらもいらっしゃると思いますが、私は、資格をどのように使うかどうかは合格してからじっくり考えても良いと考えていました。2014年の訪日外国人観光客数が過去最高になった中、海外からのお客様をおもてなしたいという気持ちが少しでも芽生えているのであれば、この機会に第一歩を踏み出されてはいかがでしょうか。

 私は仕事・家庭・試験対策の両立の難しさから、今年は無理かな、受験を来年にしようかな・・・とあきらめかけることが何度もありました。それでも、通信受講で聴くCEL講師やメールで届くスタッフからの「最後まであきらめずに」というメッセージを自分に言い聞かせながら、一日一日を乗り越えることが出来ました。今年、通訳案内士試験を受験することを目標に設定される方は、CELの授業内容を信じて、試験終了の合図があるまで、最後まであきらめずに力を発揮してください。結果は後からついてくると実感しております。

 私の体験談を最後までお読みいただき、ありがとうございました。私が一年間の試験勉強中に何度も励まされた歌詞を最後に贈り、皆様へのお礼と代えさせていただきます。今、皆様の心に芽生えた新しい芽が、来年の春には花が咲きますことを祈念しております。
『一瞬迷うけど必ず道がある
届かない様なゴールなんて無い』 (いきものがかり「心の花を咲かせよう」より)