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CEL受講生の体験記

2015年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声プロフェッショナリズムに溢れたCEL

喜多 亜里さん (通訳ガイドコース受講)

 

<東京オリンピック決定を機に、挑戦!>

 この度、2年越しで晴れて通訳案内士試験に合格できました。
最初に通訳案内士という資格があることを知ったのは、偶然本屋の英語関連書籍コーナーで、過去問題集を手にとったときです。そのときは、パラパラとめくってみたものの、日本歴史や日本地理のあまりにも難しそうな試験内容に、英語はともかく他の試験は無理。。。とその場をあとにしました。

 その後、2020年東京オリンピックの開催が決まり、好きな英語を生かしてなにかボランティアでもできればという気持ちが募り、再び通訳案内士への興味が沸きだしたのです。せっかくやるなら、この際、国家資格をとろうと決心しました。

 また、以前外資系会社で仕事をしていたときに、本社からのビジターの観光に同行したことがあるのですが、観光名所や日本の文化について満足に説明できなかったこともあり、この機会に勉強してみたいと思った次第です。


<最初は、独力で挑戦>

 まずは日本史からと思い、日本史の流れを小説風に描いているものを読んでおおまかな流れを再確認し、その後詳細を時代や人物ごとに参考書でつめていきました。文化史が多く出題されていたので、写真や絵を多く用いている資料やインターネットサイトも参照しました。地理も息子たちの教科書や地図帳を読み込んだり、インターネットで各国立公園や世界遺産の情報を調べたりしました。ただ、一般常識は何を勉強したらいいのか迷いました。普段から新聞が好きでわりと隅々まで読んでおり、また他に就職試験用の一般常識問題集などもやりましたが、準備不足感は否めず、その年、一般常識は合格ラインには数点足りませんでした。


<CELと運命の出会い>

 このまま自己流で勉強しても難しいと思い、一次試験の帰り道に配られたパンフレットを見てみました。それがCELとの運命の出会いでした(笑)。さっそくCELのスタッフの方に相談したところ、一般常識のクラスのみでも受講可能だと聞き、授業を試聴もさせていただいた上で、通信受講をはじめました。受講して思ったのは、系統だてた教材は大変よくまとまっていて理解しやすいことです。特に、観光業界やインバウンド旅行者についての情報や数字などは一般向けの参考書にはなく、とてもためになりました。また、曽根先生の授業は毎回的を得ていて、とても楽しかったです。


<中身の濃いCELの二次試験対策>

 2度目の挑戦で一般常識にも合格し、二次試験の準備に臨むことになりますが、最初のころは、一次試験が終わったその解放感がいっぱいで、すぐに二次試験対策に取り組む気にはなりませんでした。ただ、江口先生とDan先生の書かれた「新・英語で語る日本事情」は面白かったのでずっと読んでいました。曽根先生が、二次試験対策セミナーの中で、百回くらい擦り切れるまで読んで下さいとおっしゃっていましたが、さすがにそこまではできませんでしたが、二次試験本番の通訳問題が歌舞伎に関する内容で、「新・英語で語る日本事情」の中の表現がまるごと役に立ちました。

 CELの二次試験対策はすべて大変有意義でした。単なる合格指南というよりも、通訳案内士とはどういう仕事なのか、どんな資質を求められているのか、そういったことを理解できたことがよかったです。

 模擬面接クラスも2度受け、先生方の厳しくも適切なアドバイスのおかげで二次試験も突破できました。自分だけでなく、模擬面接で他の方のパフォーマンスも参考にさせていただけたこと、またその方たちと励まし合えたことも力となりました。


<仕事に対する熱意を感じたCEL>

 CELの大きな特徴は、カリキュラムとフォロー体制が非常にしっかりしている点です。先生方とスタッフの方々の仕事に対する熱意は、至るところに感じました。その精神が、現在活躍しているCEL卒業生の通訳ガイドの方々にも引き継がれているのだと思います。

 CEL卒業生で現役通訳ガイドの千田直子さんの講演を聞いたことも、非常に大きな具体的な目標となりました。それまでは、通訳案内士と言っても漠然としたイメージしかもっていなかったのですが、千田さんの仕事に対する姿勢、なによりも模範ガイディングを見て、こんな通訳ガイドになれたらなんて素敵だろうと思ったのです。


<旅の思い出作りに寄与したい>

 人はみな大きな期待をもって旅に出ます。外国に行くときほど、特にそうだと思います。そして、旅先で出会う人によってその旅の印象は大きく左右されます。ひとりひとりのかけがえのない旅の思い出を、よりいっそう楽しく実り多いものにするための一助を担えたら素晴らしいことでしょう。

 これからやっとスタート地点に立ちます。今後も研修などでお世話になると思いますが、どうぞよろしくお願い致します。本当にありがとうございました。