会員サービス
インターネット授業はこちら

CEL受講生の体験記

2015年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声視野を広げてくれたCELの授業

中山 葉子さん (通訳ガイドコース受講)

 

<日本文化を伝えられないもどかしさ>

 長らく外資系の団体・企業に勤務する中で、日本の文化を外国人に説明する機会があるごとに、上手く伝えることができず、いつももどかしい思いをしていました。外国人スタッフに「日本人は変わっている」と言われる原因のひとつは、日本や日本人について十分に理解してもらう努力を自分自身が怠っていたからではないかと、日本の文化を英語で伝える勉強をしようと思い始めた頃、新聞で2014年度の通訳案内士試験の記事を読み、勉強するひとつの目標として通訳案内士資格取得を目指すことにしました。

<興味の尽きることのないCELの授業>

 2014年度に初めて通訳案内士試験を受験しました。TOEICスコア840点以上で英語は免除でしたので、残りの3教科は独学で1次試験に臨みました。CELの解答・解説速報でチェックしたところ、3教科とも合格ラインに達している可能性が高いことがわかりました。

 しかしながら、1次試験で勉強した内容について英語で説明するような準備は全くできていません。翌日慌ててCELに2次試験対策について問合せをしました。そこで勧められたのが江口先生の「日本事情コースVer.2」でした。コースの教材と「新・英語で語る日本事情」を目にした時には本当にビックリしました。これだけの内容を理解し自分の物としなければ、2次試験には合格できないのかと、ちょっと怖気づきそうになりました。ところが実際に授業に出てみると、江口先生の広く深い知識に基づく、多角的な物の見方や表現方法に接することができ、とても興味深く、楽しく勉強することができました。ただ、如何せん準備開始が遅かったこともあり、2014年度は2次試験不合格でした。

 その後、直ぐに2015年度試験に向けて、CELの1次試験免除者向けプランの受講を決め、江口先生の「日本事情コースVer.2~4」、Dan先生の「2次試験対策コース」の授業を受けました。日本事情コースの授業では、日本の文化、その背景となるもの、そこから派生している事象等、授業での課題として自分で調べて発表するなど、2次試験対策としてのみならず、日本文化の奥深さと将来性についてじっくりと考える機会を得ました。またDan先生のクラスでは、外国人の視点から日本、日本人、日本文化はどのように思われているのか、どのように説明したら理解を得ることができるのか、英語で表現する場合のポイント等、異文化コミュニケーションの実践的な部分を丁寧に教えていただきました。

<本試験以上に厳しかったCELの2次模擬面接クラス>

 約9か月の充実した2次試験対策のための授業が終わり、いよいよ本番の面接試験の予行演習として2次模擬面接クラスが始まりました。それまで授業で得た知識、表現方法を駆使して通訳、プレゼンを試験と同じ条件で行います。通訳パートについては、本試験よりも難易度の高い問題でした。曽根先生、Dan先生をはじめとする先生方、日本人試験官役のCEL卒業生の方々からは、的確かつ厳しいアドバイスをいただくと共に、いつも励ましのお言葉を掛けていただきました。

 やれる事は全てやったという気持ちで本試験に臨みました。しかし、通訳パートは無難に終えましたが、プレゼンは内容が薄く、自分で納得のできるパフォーマンスではありませんでした。

<これからも、知識と英語力強化につとめます!>

 試験後かなり落ち込み、合格発表を気にしたくないので、2月上旬から北海道を旅行していました。2月10日、札幌の雪まつり会場を吹雪の中歩いていたら、曽根先生から合格お祝いメールが届きました。直ぐに近くのカフェに入り官報のチェックをしました。自分の受験番号と名前を見つけた時の喜びは決して忘れません。今思い返せば、本番の面接試験でもCELで学んだ事を話に織り込みながら、笑顔で楽しい雰囲気のプレゼンおよび質疑応答にはなっていたかと思います。これも、授業や模擬面接クラスで繰り返し、「笑顔で諦めずに話を続ければ大丈夫」と励まして下さったCELの先生方、常に笑顔で応援して下ったスタッフの皆さんのおかげと感謝しております。

CELで学び、多くの先輩方のお話を伺う中で、通訳案内士という仕事への興味がますます増しました。資格は取得したものの、知識・英語力共にまだまだ不足していますので、これからもAdvancedコースや通訳ガイド実務研修で学びながら、一歩一歩前進していきたいと思います。