会員サービス
インターネット授業はこちら

CEL受講生の体験記

2015年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


通訳ガイド試験合格者の声CELで頑張ってほんとうに良かった!

境 善美さん (通訳ガイドコース受講)

 

 この度はお陰さまで無事に合格することができ、これも偏に御校のご指導の賜物と心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。私の体験談が、少しでもお役に立てば幸いです。

<週末の2日間が唯一の勉強時間>

 まず、私の学習環境についてお伝えさせて頂きます。私は月曜から金曜は仕事と家事に追われ、朝は子供と私のお弁当作りから始まり、晩御飯の後片付けが終わるのが夜の10~11時頃、それからテキストを開けると一日の疲れでウトウトが始まる毎日でした。
唯一、週末の2日間で、江口先生の授業をDVD受講し、Dan先生のクラスの宿題を何とか終える生活が続き、試験対策はCELの授業に沿ってのみやってきました。普段、英語に全く接する機会の無い私が一度の受験で合格できたのは、無駄の無い、そしてポイントを的確に押さえたCELの授業内容にあったと言っても過言ではありません。CELの授業のDVDとテキストは、私をここまで支えてくれた宝物として今後も活用させて頂きます。

<不安だった2次試験対策もCELの授業で解消>

 2015年の春から、江口先生の日本事情コースVer.2とDan先生の通訳ガイド2次対策コースを受講しました。一番不安だったのが2次試験でした。
江口先生の授業は、毎回、いろいろな事を学べて、まるで打出の小槌のようでした。日本の成り立ちや宗教、武士の歴史、鎖国が与えた影響、江戸時代の文化からサブカルチャーまで私の知らない事ばかりで、自分が通訳ガイドになってこのような話しができたら、外国人にも喜ばれるだろうなと想像しながら受講していました。
テキストもとても良くまとまっていて、説明に向いた表現や単語は全てこのテキストで学びました。私は、テキストを部分的にコピーして持ち歩き、通勤中に覚えていました。

 Dan先生のクラスでは、2分間のプレゼンの時間があります。テーマは自由に選べる時と、与えられた中から選ぶ時があります。なるべく、原稿を見ないで2分間話し続けるのは毎回たいへんでしたが、それに向けて何度も練習したり、プレゼンの構成や内容についての先生からの質問に答えるのは、私にとって貴重な時間でした。
Dan先生は、外国人とは思えないほど日本の文化について詳しく、深い知識があるからこそ、的を得たアドバイスが頂けたと思います。江口先生の授業で学んだ事を、Dan先生のクラスで宿題として自分でまとめてアウトプットする、そんな感じです。

<通学・通信受講、それぞれにメリットあり>

 私は、江口先生の授業をDVD通信で、Dan先生の授業を通学で受講しました。DVDは、自分の時間に応じて止めたり早送りにしたり、聞きたいところは何度も繰り返して使えます。特に先生が英語で説明されているところは、メモをとるために何度も聞きました。同じ内容でもいろいろな英語の表現があるのを、先生は授業の中でさりげなく伝えていらっしゃいます。テキストは、見掛けは少しでも、内容はたいへん充実していました。単に試験に合格する事だけを目的とした内容ではなく、通訳ガイドとしてやっていくために今後必要とされる事までを見据えた授業のように感じました。このDVD授業が無ければ、私は受験を諦めていたかもしれません。

 Dan先生のクラスでも同じようなテーマを扱うので、普段英語を話す機会の無い私にとっては、効果的な対策をとる事ができました。毎回の宿題をこなすだけで精一杯でしたが、そのために自分で調べたり、原稿を考えるのは一番身に付く学習だったと思います。時には、Dan先生の厳しい指摘と指導に落ち込む事もありましたが、彼の反応は外国人観光客を代表しているかもしれないと思い、その事をバネに英語力と知識をもっと養わなくては、と逆に自分を奮い立たせてくれました。

<極度の緊張の中で鍛えられた2次模擬面接クラス>

 2次試験に向けての模擬面接クラスは早い時期に申し込みました。CELの2次対策セミナーで頂いた過去問の模範解答や今までの授業内容をできるだけ頭に詰め込みました。セミナーで、先輩ガイドの方の2分間のプレゼンを披露して頂き、プロとしての素晴らしい説明を拝見してイメージトレーニングもしました。

こうして緊張しながらも精一杯の準備をして模擬面接クラスに臨みましたが、面接室になった小さな教室に入ると、更に息が止まるほどの緊張感がありました。自分の順番が来た時には、手と足が震えているのを止める事が出来ませんでした。
1回目の模擬面接クラスの面接官役の講師は、曽根先生と先輩ガイドのお2人。英語力に自信の無かった私は、お二人からどれほど厳しい指摘を受けるだろうかと覚悟していましたが、意外にもプレゼンの構成、笑顔や声の大きさ、服装まで誉めて頂き、ホッとして帰途に着いたのを覚えています。

 しかしながら、その後の模擬面接クラスでは、私の弱点である文法部分において毎回厳しい指摘を受け、特に通訳パートが出来ませんでした。曽根先生に教わったように、自分のプレゼンをレコーダーに録って客観的に欠点を受け止め、少しでも改善するため何度も練習しました。鏡を立てて常に笑顔を絶やさないように心掛ける練習もしました。模擬面接クラスでは、試験の本番さながらの臨場感を経験することが出来て良かったと思います。複数の外国人の先生方の模擬面接クラスでも貴重なアドバイスを頂き、たいへん助かりました。

 何と言っても私を最後まで励ましてくれた言葉は、曽根先生の「通訳案内士の2次面接試験では、受験者の英語能力だけを見るわけではありません。大切なのは笑顔、相手の目をしっかり見て話すコミュニケーション力ですよ」と教えて頂き、正に目からウロコの状態でした。いくら高い英語の能力があっても、いくら深い知識があっても、一方的に相手の反応を無視したガイドではダメなんだ、と認識しました。CELの模擬面接クラスを受けなければ、私は単に英語能力の向上と知識の詰め込みが、2次試験対策だと疑わなかった事でしょう。この言葉は、今でもずっしりと心に残っています。

<CELでの特訓の成果を100%発揮できた、本番の2次面接試験>

 このような私でも、模擬面接クラス受講の回を重ねるにつけて、最初の頃の緊張感は薄れていきました。その結果、本番の2次試験では試験官の目を見て笑顔で話す事が出来ました。

 本番の題は「金閣の建築様式について」。その瞬間、迷わず金閣寺の絵をメモ用紙に描いて、必死でイメージを引き出しました。本当は、ロケーションや池や庭や時代背景について話したかったのですが、テーマは「金閣寺」ではなくて「金閣」となっていたので、お寺になる前の別荘から寺になった事や、「建築様式」について各階の事を簡単に説明しました。時代についても少し触れて付け足しました。

 プレゼンが終わって、金閣寺に関する質問が来ると期待していましたが、外国人の面接官からは「お寺と神社の違い」について聞かれ、少し驚いてしまいました。このテーマは江口先生とDan先生のクラスで、既に知識と練習済みのため、心の中でガッツポーズを出し笑みが自然とこぼれました。説明にあまりダラダラと長く時間を取らないよう心掛け、次の質問を待ちました。次の質問では、七五三について説明を求められ、ジェスチャーを交えながら自信を持って話すことができました。最後は、奇数についての質問でしたが、神道の儀式に結びつけて説明しました。模擬面接クラスで其々の先生方から頂いたアドバイスと、江口先生とDan先生の授業で得た知識を、この本番で見事に発揮する事が出来ました。

<CELでのすべての経験と出逢いに感謝!>

 試験終了後は「たいへんだったけど、頑張って良かった!」と心から充実感に浸ることができました。1年前の自分からは、到底想像も出来ない事です。 このCELでの経験は、これからの私を支えてくれる、なくてはならないものになるでしょう。

 CELに通えた事、高い指導力を備えた先生方との出会い、Dan先生のクラスで一緒に頑張ってきたクラスメート、事務面でサポートして下さっていた田中さん、心強い存在のCELの先輩方、全てに心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。