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CEL受講生の体験記

2017年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


CELを通じて叶えられた通訳案内士への夢

生野 健一さん (通訳ガイドコース受講)


<通訳案内士との出会い>
 通訳案内士と言う言葉を知ったのは、日本経済新聞の1面の記事に「通訳案内士人員不足」と言う記事が載っているのを見た5年程前の事でした。その時から、漠然と「通訳案内士になりたい」と言う思いがずっとありました。外国に何年か赴任していた事、言葉を駆使して日本の事を外国人に伝えてみたい、それにも増して他の人と話すのが好きな事、これらの事と定年が間近になった事が重なり、通訳案内士への思いが徐々に強くなっていきました。その頃から、外国人観光客を案内している通訳案内士を色んな場所で見掛けると、そのキラキラ輝く姿をとても羨ましく思うようになりました。

<まずは受験、そしてCELとの出会い>
 通訳案内士になるためには、国家試験に合格しなければいけないという事を知りましたが、勉強方法もわからないまま、無謀にも2015年に「まずは受験してみよう」と思い立ち、一回目の受験をしました。結果は当然の事ながら、4科目とも不合格。試験会場の帰り道で貰ったパンフレットがCELとの出会いでした。

<CELでの授業、そして二回目の受験〉
 一回目の受験失敗後、どの様に勉強していけば良いのか迷っていましたが、パンフレットのCELの授業を受けてみたくて、江口先生の日本歴史の授業を体験受講しました。元々理系だった為、日本地理と日本歴史が苦手で、学生時代は、特に覚える事が多い日本歴史の授業はたいへん苦手でした。ところが、江口先生の日本歴史の授業は、学生時代に受けていた授業とはまったく違いました。歴史上の出来事の背景、何故そんな事が起ったのか、歴史上の人物の実際の姿はどんなものだったか、などに加えてトリビアやユーモア満載の講義で、日本歴史に対する興味とワクワク感を同時に持つ事が出来たので、秋からのコースへの入学を決心しました。

 日本歴史の授業は、始めから終わりまで期待通り、体験受講の時と同じでした。日本地理の授業も、写真満載の地図帳を使って、日本全国を地図上で旅行している気分にしてくれる楽しい授業でした。そして2016年に二回目の受験。しかしながら、合格できたのは、一般常識の一科目だけで、結局、自分の実力はこんなものなのかと、暫く落ち込んでいました。

<三度目の正直を目指して>
 2016年に会社を退社した事もあり、三度目の正直を目指して、2017年度は通訳ガイドパーフェクトプランを受講しました。授業が進むうちにクラスメートの仲間も増えて、授業後には食事をしながら情報交換したり、ワイワイ楽しく過ごすことができました。また、先生方を交えての昼食会や夕食会などの楽しいイベントも満載でした。

今回の試験を失敗すると、モチベーションを保つのが厳しくなると思い、かなり集中して勉強に取り組みました。この時期にTOEICのスコアで1次英語筆記試験が免除になったので、日本地理と日本歴史の二科目に絞って勉強することができました。週に二回のCELでの授業に加えて、一日6時間以上は机に向かいました。CELの教材以外は一切使わず、教材を切り貼りして、自分用の教材を作り、通学の電車の中でも暗記に努めました。

<三度目の受験、一次試験合格へ>
 三年連続の受験になりましたが、CELの授業をしっかりこなしていたので、過去二年に比べて、かなり自信を持って臨む事が出来ました。試験終了後、合格の目安の点数がCELから出されましたが、日本地理が難しかった為、合格発表があるまで一抹の不安を抱えていました。一次試験合格発表当日はドキドキでしたが、何とか合格でき、夢の実現まで、あともう一歩になりました。

<二次試験、そして遂に夢の達成!>
 一次試験の合格発表と前後して、二次試験模擬面接クラスが始まりました。計9回模擬面接クラスを受講しましたが、この経験が実際の二次試験の際に、大いに役立ちました。日本人講師のクラスと外国人講師のクラスの中で、それぞれの講師とCEL卒業生アシスタントの方々から色々役立つアドバイスを貰っていたので、本番の面接は、ほぼ緊張する事無く臨む事が出来ました。

CELの教材をベースにして、プレゼンの予想トピックを50項目ほど作成して、1つずつ2分間スピーチを繰り返しました。その中の1項目だった「大相撲」が本番のプレゼントピックでピッタリ当たったので、落ち着いてプレゼンをする事が出来ました。

2次試験終了直後は、長かった三年間を思い出してホッとした気持ちと、合格出来たかどうかと言う不安が入り混じった複雑な気分になり、暫くはぼーっとした日が続きました。最終合格発表の日は朝から落ち着かず、ネットで自分の受験番号を見つけた時は、感激と、感動と、安堵の気持ちが入り混じった、なにか不思議な気持ちでした。

<素晴らしいCELの授業、教材と先生方>
 独学では到底成しえる事が出来なかった「通訳案内士資格取得」の夢を達成出来たのは、ひとえにCELでの授業、教材と先生方のお陰です。江口先生とダニエル先生からサインを頂いた「英語で語る日本事情」のテキストは勉強のバイブルになり、常時鞄に入れて、何か気になることがあるたびに確認していました。

 試験合格は、まだまだ夢の実現の一歩を踏み出しただけで、本番はこれからですが、CELの授業で培った知識を活かして、まずは60歳台の第一歩を歩み始めたいと思います。ほんとうに有り難うございました。