会員サービス
インターネット授業はこちら

CEL受講生の体験記

2017年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


英語嫌いの私が、CEL のおかげで通訳ガイドに!

川上 健一さん (通訳ガイドコース受講)


<通訳案内士、ふーん>

 「へえ、こんな資格があるんだ」と、通訳案内士の資格を知ったのが2015年の春でした。当時はコンピュータメーカーでエンジニアをしていましたが、体調を崩し早期退職を考えている時期でした。「物は試し、受けてみようかな」と受験願書を出し、そのまま何も勉強せずに受験したのが2015年8月。結果、英語以外の三科目に合格してしまい、「意外と簡単。英語だけ少し勉強すれば受かるかも」などと、今にして思えばなんと無知で大胆な発想をしたことでしょうか。この後、退職準備に忙殺され、しばらく通訳ガイド資格の事は忘れていました。

<ふざけた動機でCELへ入学>

 2016年3月、退職も決まり、しばらく家で静養することになりました。ただ、認知症の家系ですので、「このまま何もしないと呆けるかも。何か勉強しよう。そうだ通訳案内士試験があった」等という、いささかふざけた動機でCELの門を叩いたのが約二年前の私です。正直、当時の私は通訳ガイドになる気も全くなく、真剣に勉強しようという意気込みも欠けていました。

もともと、約三十年前の大学受験の時から英語は苦手で、勉強しても点数が伸びず、英語そのものも嫌いでした。CEL入学時点での実力はTOEICで600点以下、英検で2級未満だった、と謙遜抜きで思います。

<英語好きにしてくれた田中亜由美先生の授業>

 そういうわけで、2016年4月から「英語一次筆記試験コース」にお世話になったのですが、ここで自分の気持ちに大きな変化がありました。田中亜由美先生の授業と教材が面白いのです。わからない単語だらけでしたが、不思議と予習も苦になりませんでした。この段階で英語が好きになれたおかげで、この後の勉強を続けることが出来たのだと思っています。

田中亜由美先生の授業を受けた4ヶ月間で、英文読解への抵抗も減り、英文法の勘も戻り、語彙も増えました。その結果、8月の一次試験では、なんとか合格点を取ることが出来ました。

<二次試験~一度目のチャレンジ>

 とはいうものの、「二次試験対策セミナー」に出席した私は、二次試験に求められる内容とレベルを知って、「これは絶対無理。今年はもうやめよう」モードになりました。ただ、どうせダメでも来年以降のために、と江口先生の「日本事情コース」を受講し、その後の「模擬面接クラス」も何度かお世話になり、2016年12月、一回目の二次試験に臨みました。

 最初の二次試験も自分なりに頑張ったとは思ってます。ただ、合格を手にした今だから言えるのですが、今回と比較してみると、
・笑顔が無かった。試験官を楽しませるなどという余裕は皆無。
・アイコンタクトも1人の試験官のみ。
・声も小さく自信なさげ。自分が客だったら、不安になるレベル。
・質疑応答も、終始チグハグだった。
と、敗因分析しています。

<今年こそ!~Dumas先生のクラスで特訓 >

 自分なりに、「会話のスキルアップ・経験不足を解消しないと、何度受けてもダメだろう」と感じた私は、2017年4月からDumas先生の「二次対策コース」にお世話になることにしました。秋まで毎週1回、計24回の授業。毎回の授業では、Dumas先生のご指導の下、緻密でハードな2時間を過ごしました。

春の時点では、Dumas先生の質問にすぐに応えられず、何度も固まっていたのですが、秋には難問にもそれなりに対応出来るようになっていた自分に驚いています。また、英語だけでなく、日本文化や現代社会の知識の総点検にもなり、大変有意義でした。

 少人数クラスだったので、他の受講生の方々と親しくなり、授業後に食事に行ったり、情報交換したり、と通学クラスならではの良さもあって、楽しかったです。

<一次試験対策は、一般常識に特化>

 この年の一次試験対策は、過去問を解いて一番点数の低かった一般常識のみを受講しました。曽根先生のテキストと講義は素晴らしく、テキストの高い的中率にも助けられ、もともと得意な日本地理・日本歴史とあわせて、本試験では3科目全てで80点以上取ることができました。

<二次試験~二度目のチャレンジ>

 その後、「模擬面接クラス」でさらに鍛えられた(落ち込みもしましたが)状態で、
二度目の二次試験に臨みました。前回と比較して、
・笑顔で、両方の試験官とアイコンタクトしながら、にこやかに話すことが出来た。
・声も比較的大きく出せていた。
・質問にも、素早く、プラスアルファの情報を付加して回答できた。
という差を実感しています。

 正直、通訳とプレゼンはイマイチで、単語や文法のミス等反省点も多々あったのですが、勝因は上記だと思っています。

<全てが楽しかったCEL>

 現時点で今後は全くの白紙なのですが、CELの先輩通訳ガイドの方々の輝かしい姿を拝見して、通訳ガイドの仕事の面白さ、有意義さを実感しており、体調と相談しながらチャレンジしたいと思っています。

 また、今回の面接試験は合格しましたが、英語力は圧倒的に不足しており、さらに向上しなければ、とも感じています。引き続きCELの皆様にお世話になるかもしれませんが、その際はどうぞまたよろしくお願い申し上げます。

 最後に、CELの授業は全て楽しかったです。難しい内容も多いですし、予習も大変でしたが、詰め込みや暗記でなく、知識やスキルを身につけることができました。改めまして、CELの先生方およびスタッフの皆様に、厚く御礼申し上げます。特に田中亜由美先生、毎回授業後に奇妙な質問を連発する私に、嫌な顔もせず丁寧に教えていただき、本当にありがとうございました