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CEL受講生の体験記

2018年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


素晴らしかったCELのサポート

酒井 かおりさん (通学受講)


<夫からのすすめ>

 40代後半の子供のない主婦です。実家と夫がそれぞれ少し特殊な自営業で、双方の繁忙期を助ける形でフレキシブルに動いてきましたが、40過ぎて子宮筋腫を患ったことで転機が訪れました。昨年春、夫から通訳ガイドという資格があると教えてもらい、挑戦を決めました(国内外問わず、旅は若い頃から大好き故)。でも、難しさは想像以上でした。

<一年目:一次試験まで3ヶ月で受験を決める>

 当初は、1年間自力で勉強して、翌年の夏に受験するつもりでしたが、近年、英語の試験がマークシートになったことを知り(図書館の本が古かった、、)、急遽、その年の試験を受けることに。一次試験まで3ヶ月、20年以上錆びついた頭でゼロからのスタートでした。3ヶ月間、お尻が四角になるまで勉強しました。勉強は大変でしたが、知らないことを学ぶのは楽しくワクワクもしました。

<一年目:一次試験は独学でギリギリ突破>

 初年度は、日本地理・日本歴史・一般常識で手一杯で、肝心の英語を勉強する時間が取れず、タイムアップで一次試験を迎えることになりました。勉強すればするほど足りないと感じ、試験日が近くにつれ昼夜、悲壮感が漂いましたが、意外に運が良く自己採点ではどの教科も基準点をクリアして、どうやら二次試験に進めそうだと分かりました。

<一年目:二次試験で敗退>

 一次試験を通過した時点では、圧倒的に英語の勉強が足りていませんでした。二次面接試験を考えると、嬉しさよりむしろ「どうしよう」。しかしすぐに気を取り直し、勉強を始めました。一次試験と同様、知らない日本事情を学ぶのは楽しかったですが、最終的にプレゼン練習に取り組む段階になり、悩むようになりました。二次試験本番では、当時の自分としては最大のパフォーマンスは出せましたが、合格には届きませんでした。

<足りないものを自覚>

 二次試験に向けての勉強過程で、完全な力不足を自覚していました。現時点での自分に足りないものは「日本事情に関する知識」「それを表現する語彙力」「英会話力」など、まだまだたくさんあるが、最大に足りないのは「瞬発力」「現場力」だと感じていました。

 基本的に主婦で、社会の厳しい現場で生きてきた方々と違い、その場でのとっさ的な判断力、対応力が決定的に足りない、これは夫にプレゼンの練習に付き合ってもらっている内に気づきました(夫はphotographerで、これらの能力に長けている為)。

 そして、この瞬発力、現場対応力は、通訳ガイドにも必須の素養。このままの自分ではたとえ試験に合格できたとしても、仕事として一歩を踏み出す勇気を持てないだろうと思いました。考えた末、発想を変えて、自分磨きを先んじて進めることにしました。「一年後の通訳ガイド開業」を具体的な目標に置いて自分を磨く。「資格の取得」はその延長線上の最終的な目標と定めました。

<自分を磨きながら、二次試験突破を目指す>

昨年の二次試験敗退から、今年の二次試験までに行ったことは、以下のとおりです。

●将来の開業に備え、ネット環境・SNSの準備を進める
HPを開設、Facebook、インスタグラムを始めました。

●ボランティアでガイド経験を積む
一歩を踏み出すため、訪日外国人向けのボランティアガイド団体に登録。旅行業でいうFIT(個人対象)のような形式のボランティアガイド活動を行なっている団体で、二次面接試験の本番までに、週一を目安にトータルで27回案内しました。毎回緊張感はありますが、楽しんでもいます。実践を通し、瞬発力や現場対応力が磨かれたことが、今年の二次試験突破の芯になったことは疑いありません。さらに予想しなかったことですが、ご案内させていただいたゲストの笑顔や言葉が、二次試験前に自分が迷路に入り込んだ時に背中を大きく押してくれました。

●『英語で語る日本事情2020』による知識の吸収と音読
日本事情に関する知識や表現力を磨く。江口先生とDan先生のご著書『英語で語る日本事情2020』は付属の音声が素晴らしく、これを活用して、インプットとアウトプットの練習を徹底的に行いました。この本で身に付いた言い回しは、ボランティアガイドの現場でもおおいに役立てています。

●プレゼン練習の姿を動画で確認
自分では情けなさすぎて気が進まなかったのですが、夫が「客観的に見てみろ」と時折、半ば無理矢理(笑)録って、見せてくれました。自分は嫌でも、学びがあります。後の感想として「できない時(スタート地点)こそ記録しておくべき」だと感じました。ありがたい夫の厳しさでした。

<2次試験対策は、CELに頼ろう!>

 さて、ここまではなんとか自力でやってこれましが、昨年の経験から二次試験の厳しさを知っています。模擬面接で慣れておくことは、自分には合格の必須条件だと思っていました。

 昨年の一次試験会場でたくさんのチラシをいただいた中から、チェックしていたのがCELでした。昔大好きだったNHK「トラッドジャパン」の江口先生のお顔がまず懐かしく目に入ってきたこと、「試験の為だけでない、現場で役立つ本物の力を身につける」をモットーにしておられること、過去の受講者の口コミの良さが、CELを選ばせていただいた最大の理由です。

 
<CELの模擬面接クラスで仕上げ>

 CELで模擬面接クラスは5回受けました。一回のクラスは2時間で、本番同様の面接を各受講生が2回やります。他の受講生の面接も見せてもらうことができ、とても密度が高かったです。

 一回目はso so。プレゼンも英訳も内容はso so、笑顔がなく硬いけど、初めての模擬面接ならまあこんなもので上出来な部類、との評価。5段階評価で、各採点項目は全体的に3〜4点。

二回目はworse。次こそ緊張せずに笑顔でやろう、と平静な気持ちで出向いたのに、直前の2名の受講生の出来を見ている内になぜか緊張感が高まってしまい、守りのプレゼンになってしまい、一回目より落ち込みました。笑顔がない、顔がカチカチ、ジェスチャーない。評価は3点が中心で、2点こそ付かなかったけれど、我ながら何の魅力もなく、何の魅力も伝えられてない!この人にガイドしてもらいたいかと自分に問えばNo。

 このままでは本当に今年も落ちると危機感が募り、カチコチになってしまう理由を自宅に戻り真剣に分析しました。あがり症の原因と対策、を調べたところ、「自意識過剰」(「自分」に意識が集中している状態。恥をかきたくない。優等生タイプ完璧主義者が陥りやすい)にあると分かりました。「相手」に意識が集中していれば、あがりというのはほぼ起こらない、と。相手に意識が集中している状態というのは、「目の前の聴衆をどうやって悦ばそう」といった積極的な思考だそうで。

 この説明は非常にストレートに自分の中に入ってきました。2回目の模擬面接で、最初は平静だったのに、前の受講生たちが上手だったので、「自分だけ恥をかけない、かきたくない」というカッコつけの気持ちが募り、自分の番が来るまでに緊張してしまった。「目の前の面接官をどのように楽しませよう」「このお題なら何を言えば、楽しんで聞いてくれるだろう」という思考に集中していたなら、あがりは起こらなかった。相手に意識が集中しているのが「ガイドモード」で、このモードに入れば緊張はどこかにすっ飛ぶのだと思いました。

 三回目の模擬面接クラスは、運命の曽根先生のクラスでした。ガイドモードに至れず相変わらずso soの出来。このとき、曽根先生から、きっつーい叱咤激励を頂戴しました。「英語も内容もそれなりにあるのだけど、笑顔がない、ジェスチャーがない、通訳ガイドとしてのあなたの意思が伝わってこない。自分が面接官だったら、これでは100%合格させない」「英語の試験ではない。コミュニュケーションの試験だ」と。何度も耳にしていた言葉ですが、これほど染みた時はありませんでした。この日は、曽根先生の魅力溢れるお手本のパフォーマンスも見せていただき、頭をガツーンと殴られたような衝撃を抱えたまま帰宅しました。言葉でうまく表現しきれませんが、意志の力、ジェスチャーの力を見せて頂いた。「伝える」ということについて深く考えさせられました。

 その日、帰宅してから、兎にも角にもジェスチャーを身につけようと、夫にジェスチャーで話しかけると、夫は最初、驚きましたが、本気を感じたのか、外国人のスピーチのyoutube動画を探して見せてくれました。職業柄、インタビューを撮影することが多い夫にとって、ジェスチャー(手の形、位置)は非常に重要な要素なのだそうです。夫からも多くを教わりました。

 こうして迎えた模擬面接クラスの4回目と5回目。私は何か清々しく吹っ切れて、緊張モードから解き放たれ「ガイドモード」になれるようになりました。その時々で出来の良し悪しはあっても、明るく積極的にガイドとしてコミュニュケーションを取れるようになり、評価も総じて4点が中心になりました。面接官役の先生方からも「変わったね」と喜んでいただき嬉しかったです。

 この頃から、二次試験に向けての気持ちが一気に明るく前向きなものに変わりました。「あのお題が出たら、これを話したいな、これも忘れたくないな」という方向に、思考が行くようになっていました。

<二次試験で、運に恵まれる>

 明るくなった私に神様も微笑んでくださったのか、本番は面接順、面接官のお人柄、プレゼンのお題、英訳と質疑応答、すべてに恵まれました。終始「ガイドモード」で明るく柔らかに、ホスピタリティを持って10分強の面接試験をこなすことができました。今年、合格率が大幅に下がった中で、私が合格できた理由はここにあるように思います。実力的に多少荒いと感じられたとしても、「コミュニケーションの試験」には合格をいただけたような気がしています。

<個性あふれるガイドを目指して>

 この一年半、苦戦する私の背中を押してくれたたくさんの人や出来事を思い、今晴れ晴れとスタート地点に立てる嬉しさと誇らしさを噛み締めています。今後も自分を磨きながら、魅力あふれる、個性的なガイドを目指していきます。

<CELの細やかで万全のサポートに感激!>

 最後に、模擬面接クラスにおいて、受験生の精神状態に配慮しながら的確なアドバイスを送るのはさぞ難しい作業であろうと、拝見していて頭が下がりました。そのような難しさの中で、率直な言葉をくださった曽根先生のアドバイスが、迷路に入りかけていた私のターニングポイントでした。感謝申し上げます。

 CELの模擬面接クラスでたくさん失敗して、悩み、学びました。日本人試験官役をつとめてくださったCEL卒業生現役通訳ガイドの先生方、他の受講生のレベルの高さにも刺激を受けました。毎回の模擬面接クラスでいただいたEvaluation Sheetとテキストは宝物で、自分が参加できなかった全部の回の分も欲しいほどでした。さらに、二次試験に向けて10回以上にわたって送ってくださった、役立つアドバイス満載のメールは、内容が具体的で何度も読み返しました。

 曽根先生始め、模擬面接クラスでお世話になった先生方、受付で「元気にいきましょう」といつも明るく元気に声をかけてくださったスタッフの皆様全員に、改めて深くお礼を申し上げます。