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CEL受講生の体験記

2019年度通訳案内士(通訳ガイド)国家試験合格者からのメッセージ


自分自身を成長させてくれたCEL

瀬口 美由貴さん(通学受講)


<独立してできる仕事を目指して>

 独立して仕事をすることを志すなかで、新たなスキルを身に付けたいと思っていました。最初は、通訳のスクールに通うか、通訳ガイドの資格をとるか迷っていました。いろいろなスクールを見て回り、2018年12月にCELで開かれた江口先生による「通訳ガイド説明会」に参加させて頂いたことが、CELに通って通訳ガイドを目指そうと決心するきっかけになりました。

<質の高い授業とフレンドリーな雰囲気に惹かれて>

 江口先生の説明会では、通訳ガイド試験の内容や、通訳ガイドの仕事の実際について学ぶことができました。イギリスで大学と大学院を卒業し、その後もずっと英語環境で仕事をしてきたので、英語に不自由はなかったのですが、日本文化を英語で語るというこれまでとは違う分野の知識を得ることに難しさを感じ、日本歴史も日本地理も、試験問題が難しそうだなという印象を受けたことをよく覚えています。

 その後、「日本事情コース」の授業を体験受講させて頂いた際に、江口先生の授業の質の高さを実感し、後にクラスメイトになる数名の方からフレンドリーに話しかけて頂いたこともあって、通訳ガイドのスクールに通うならCELにしようと心に決めました。その時点では、自分が通訳ガイドの仕事をすることがイメージできず、迷っていたのですが、一歩を踏み出さないと始まらないという気持ちと、新しいことを学ぶ楽しさに惹かれて、1次試験英語免除の春期パーフェクトプランに申し込みました。

<励まされながら続けた勉強>

 授業は一回も欠席することなく、全授業に出席しました。日本地理、日本歴史、日本事情、どの科目においても、一回の授業で進む量が非常に多く、最初は秋期講座やそれ以前から勉強を始めていた周りのクラスメイトとの知識の差を感じました。3月は仕事が忙しく、4月はTOEICの受験があったので、予習や復習をして授業に臨めるようになったのは4月後半以降でした。思うように勉強ができず焦る日々を送るなかで、江口先生には、「まだ時間があるから楽しんで勉強していれば大丈夫だから」と励まされたのをよく覚えています。日本地理と日本歴史については、各6回の春期講座の最後に期末テストが設定されており、これを目指してInternet通信受講を活用して、授業の復習を行いました。8月の一次試験までだんだんと期間が短くなり焦る日々を送りながらも、一般常識、通訳案内の実務、全科目の総仕上げと立て続けに授業が続き、予習で精一杯ですべての授業の復習が完了したのは一次試験の数週間前という状況でした。ただ、その後も、復習を徹底的に繰り返し、必要な勉強はすべてやり切った、いう気持ちから、一次試験当日は自信を持って臨むことができました。

 一次試験後は、それまでのラストスパートの追い込みで疲れ果てて、二次試験対策になかなか取り掛かることができませんでした。そんな時に、「自己採点で合格点に到達しているんだから、いま本気で勉強しないとダメ」と江口先生に喝を入れて頂き、それから復習を少しずつ始めました。日本事情コースのクラスでは、受講生が1人1人マイクを持って発表しますが、江口先生から細かい部分まで指摘をして頂き、これまでそれほど文法を意識することなく英語を話してきた私にとって、とても勉強になりました。

 二次試験前数週間には、プレゼンテーションと通訳の設問について、内容を録音して、それを聞き、改善することを何回も繰り返しました。最後の総仕上げとして、二次試験数日前にCELの模擬面接クラスを二回受講しました。これらの練習を重ねたからこそ、試験当日も緊張せずに自信をもって臨むことができました。

<クオリティの高いCELの教材>

 試験対策に使った教材は、CELの授業用に配布された教材、授業でも利用した地図帳や図表、江口先生の著書二冊(「英語で語る日本事情2020」と「英語二次口述パーフェクト対策」)です。どの教材も非常によく出来ています。一般常識については、最新の情報を自分で調べては教材を補って勉強していました。これらすべての教材があったからこそ、10カ月という短期間で効率的に学習し、合格することができたと思います。

<支えてくれた講師陣とスタッフ>

 “民間外交官”とも呼ばれる、全国通訳案内士の国家資格を取得するにあたり、CELの講師陣やスタッフの皆様には本当に支えられました。一人で勉強していると不安になることがあるので、授業の合間に、江口先生・Dan先生やスタッフの田中さんに話しかけて励ましてもらって本当に助けられました。このようなアットフォームな環境はCELならではの良さだと思います。また、江口先生をはじめとする講師陣の授業のクオリティは素晴らしいです。一次試験後に、複数のスクールから発表される解答を比較しましたが、CELの解答が最も信頼できて、解説も一番丁寧でした。

 授業の内容もさることながら、私は、授業の最初や最後に、講師陣やスタッフの皆さんが、その時その時に合わせて、どういう気持ちでどういう勉強に取り組むべきかを導いて下さったことが印象に残っています。一次試験、二次試験を受ける中で、合格した人、来年頑張ることに決めた人、様々な状況にある受講生がいるなかでも、一人ひとりの心に響く言葉を伝えて下さったことを感謝しています。

<広がった人間力の幅>

 私は、日本の文化、歴史、地理、経済、政治、憲法などあらゆることについて、この一年間を通して本気で勉強したことによって、自分自身を成長させることができました。そして、ともに励まし合い、知識や経験を高め合える仲間と知り合うことができました。これらの経験は、今後、“全国通訳案内士“として質の高い仕事をすることにつながるだけではなく、日本人として生きるうえで人間力の幅を広げるきっかけになってくれたと信じています。