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CEL受講生の体験記

2019年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


CELの完璧なカリキュラムで手にした合格!

田中 美穂子さん(通学受講、DVD受講))


 

<自国の文化についてまったく話せなかった>

 20年ほど前、当時勤めていた会社から長期休暇をいただき、米国ボストンに短期語学留学した時のこと、ネイティブの先生に、日本の文化について教えてほしい、と言われました。その先生は、茶の湯に興味を持っていて、たずねられたのは「わび、さびの意味、そして、それらの違いは何か?」でした。いきなり奥の深い質問ではありましたが、私はそこで、自分が生まれた国の文化について、英語でまともに説明できないどころか、その内容についてきちんと理解すらしていないことに気づかされました。「せっかく、日本の文化に興味を持ってくれたのに、その人に言葉の意味すら、きちんと説明できなかった・・・」。その思いは、心のどこかで、ずっとくすぶり続けていました。

<「トラッドジャパン」に刺激を受けて>

 数年後、NHKの語学番組「トラッドジャパン」を見て、その時の記憶が一気に呼び覚まされました。毎回どんなトピックでも、日本文化の深い部分まで英語で語る江口先生とアットキンさんのフリートークに、惹きつけられました。そして、先生のプロフィールで、CELの存在を知り、「日本事情クラブ」に参加したのが、CELで学び始めたきっかけです。
その時はまだ、江口先生の楽しく濃い授業内容に圧倒され、受講生のみなさんのレベルの高さに打ちのめされ、「全国通訳案内士」は自分にとっては雲の上の資格だと思っていました。

 その後、仕事等で数年ブランクがあった後、根岸先生の「ボランティアガイド講座」を受講しました。先生は「自分なりの英語(言葉)で、自分なりのガイドをする」「英語のレベルではなく、大切なのはおもてなしの心」・・・等、英語表現だけでなく、通訳ガイドとしての心得も色々と教えてくださいました。ずっと気になってはいたけれども、なかなか一歩を踏み出せなかった全国通訳案内士試験受験へ、背中を押していただいた気がします。さらに、曽根先生のご著書『品格ある日本人の英語』を読んで、今後もCELで学ぼうと決めました。本当の英語力、国際人とは何か、という内容に、とても共感できたからです。

<充実して、完璧だったCELのカリキュラム>

 こうして2018年度、「通訳ガイドパーフェクトプラン」の受講を開始しました。一次試験英語は、テキストの予習内容が、田中亜由美先生の授業の解説で、だんだんクリアになっていくのが、とても楽しかったです。日本地理では、日本には魅力溢れる自然、観光地、物産がたくさんあることを改めて発見。日本歴史は、江口先生の授業が毎回楽しく、昔学校で教わった歴史的事件の背景や時代の流れ、様々な時代の文化等が、面白いように理解できました。一次試験対策は、CELのテキストを繰り返し復習するだけで精一杯、でも、それで十分でした。

 一次試験後の自己採点では、英語が6点足りず、不合格・・・かと思いましたが、その年は点数調整があったようで、11月に一次試験合格の通知を受け取りました。

<二次試験2回目のチャレンジは、入念な準備で臨む>

 二次試験までは残り一か月。慌てて模擬面接クラスを5回ほど受講しましたが、一次試験対策でインプットした知識をアウトプットする練習時間がまったく足りていませんでした。模擬面接をなんとかこなすことで精一杯になってしまい、本番では当時の練習成果をそれなりに出せたとは思いますが、結果は不合格でした。
二年目は、二次試験対策に集中しました。一年目にはきちんと復習できなかった、江口先生の「日本事情コース」を再受講、Dan先生の「通訳ガイド二次試験コース」も並行して受講しました。

 日本事情コースは、Version-2だけDVD受講にして、理解があやふやなテーマの回を中心に、知識のインプットの再確認とアウトプット練習を繰り返しました。Version-4の通訳練習問題は、ポイントが凝縮されていて、プレゼンの素材としても活用しました。Dan先生の授業は、毎回の予習が大変でしたが、いつも授業で2分間のプレゼン練習を積み重ねられたこと、授業で先生から飛んでくる、外国人観光客目線の質問にとっさに答える練習等、二次試験に大いに役立ちました。

<最後の追い込みにCELの二次試験対策をフル活用>

 9月に、曽根先生の二次面接試験レベルチェックを受け、「プレゼンがとてもいいですね」と褒められた時は、とてもうれしかったです。一年目の不合格が時々頭をよぎったり、勉強の成果が出ているのか、なかなかつかめず不安に思うこともありましたが、心の霧が晴れた思いでした。勉強の成果が出ているのだ!と自信が持てました。今度は三か月時間がありましたので、CELでは各パートの特化練習講座、個人面接クラス、グループでの模擬面接クラス、そして自宅での練習と、とにかく口を動かすことを意識し、録音した音声を繰り返し聴いて、声のトーンや話し方の癖を修正するようにしました。テキスト『英語で語る日本事情2020』のコピーを単語帳に貼り付けて、自分の言いやすい表現を書き加えたりして、電車の中で見直したりもしました。

<ここからがスタート>

 二次試験合格発表の日、曽根先生から「合格Congratulations!」のメールを確認した時は、うれしさと安堵感がこみあげてきました。しかし同時に、全国通訳案内士試験合格はゴールではなく、ここからがスタートだ、とも思いました。

 先生方、スタッフの皆様、そしてCELで出会ったクラスメートの皆様に、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。