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CEL受講生の体験記

2020年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


CELで学べた日々に感謝

大熊 和興さん(Internet受講、通学受講)


<世界中どこでも受講できるCELの授業>

 今から約3年前の2017年11月、当時の海外勤務先からインターネットで初めてCELの通訳ガイドコースの説明会を聞いた際、通訳案内士試験の素晴らしさに関する江口先生のお話に感銘し、資格取得に向けた受講を始めました。以前に、海外からインターネット受講ができるCELのことを知人から教えてもらっていたことがきっかけでした。当時はTOEIC840点以上が英語試験免除の基準となっていたことから、日本地理・日本歴史・一般常識と通訳案内実務の四科目のインターネット受講を開始しました。

<楽しめたInternet受講>

 毎週配信される日本地理・日本歴史の授業では、江口先生のご経験や、幅広く深い知識を惜しみなく説明頂く授業内容が楽しく、工夫の凝らされたテキストを学び進むうちに、日本地理・日本歴史という際限の無い学習範囲でありながらも、自然と受験に必要な基礎知識を固めてゆくことが出来ました。

<一次筆記試験1回目(2018年8月):英語が準備不足>

 受講を始めて数か月が経過した頃、今年度の試験から英語試験免除基準のTOEIC点数が840点から900点に変更となり、学習開始当初は予定していなかった英語を含め、全5科目受験で試験に臨むことになりました。結果は、日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内実務は合格しましたが、英語が全くの準備不足で不合格。次年度に2回目の一次筆記試験を受験する結果となりました。

<一次筆記試験2回目(2019年8月):田中先生の授業で英語力アップも>

 4科目の受験免除により、英語1科目受験に向けて改めて受講を始めました。毎週配信される授業では、習得すべきポイントがふんだんに盛り込まれたテキストと田中先生の講義を通じて、自分自身が今まで敬遠しがちであった英文法を学ぶことの楽しさを始めて教えて頂きました。そのことで英文法の大切さを感じ、学習を進めるほどに試験問題への対応力が上がることを実感しつつ試験当日を迎えました。しかし、結果は僅か数点及ばず不合格。普通ならば間違えるはずのない文章を読み違えての失点は痛恨の思いでした。

<勉強したことに無駄なことは何もない>

 この時点で無残にも前年度に合格していた全ての受験科目も「振り出しに戻る」こととなってしまいました。大いに落胆しましたが心機一転、翌年の一次筆記試験への再挑戦に向け出直しを決めました。江口先生からの「たとえ試験に合格できなくても、勉強したことで無駄なことは一つもなく自分の知識として必ず役に立つもの」と、受験科目を問わず通訳案内士試験の勉強に関する本質的な言葉にも勇気づけられ、試験のための勉強+αとしての知識を身に着けようと準備に向き合うことができました。

<一次筆記試験3回目(2020年8月):どんな出題傾向でも対応できるCELのカリキュラム>

 これまでのCELの授業を通じて、通訳案内士試験の勉強の楽しさを感じていたので、試験勉強に対する苦痛という思いは全くありませんでした。一方で、楽しいからといつまでも受験勉強を続けている訳には行かず、二年以内に全科目合格しなければ先に進めない試験であることを念頭に、今回は絶対に全科目一発で合格するとの強い思いを持って臨みました。難化傾向にあった日本歴史については新設の「歴史特化コース」を並行して受講し、また、自分自身が合格点をクリアできる可能性が相対的に低い科目に学習時間を配分するよう、常に5科目の学習のバランスに注意して学習を進めました。

 その結果、全科目合格。試験問題用紙の持ち帰りが出来なくなったため自己採点結果は不確実ですが、恐らく1問か2問でぎりぎり合格点を超えた科目があったはずです。想定外の問題もありましたが心を折らず諦めずに食らいつき、試験終了間際の見直しで回答修正した問題が正答であったことを後で確認できたことは嬉しい思い出です。

 複数回の一次試験を経験して、基本的な知識に関する問題を一問・二問でも取りこぼすか取りこぼさないか、に合否の分かれ目があることを実感しました。同時に、たとえ受験年によって出題傾向が変わろうとも、CELの授業で学んだ知識があれば必ず対応できるものと確信しました。とにかく、3度目の挑戦で二次口述試験に駒を進めることができました。

<気付きをいただいたCELの二次試験対策>

 一次筆記試験合格の喜びも束の間で、二次口述試験で合格しなければ再び全科目「振り出しに戻る」という、一次筆記試験2回目で経験した苦い経験と危機感がよみがえり、二次口述試験の直前約1か月からは特にアウトプットの練習を積むべく、海外勤務から帰任していたため、教室での模擬面接クラスに計4回参加しました。面接官役の先生方からは、自分の弱点や口述試験で試されるポイントに関する「気付き」を頂きましたが、クラスに参加する度に自信がついたと思えば、また不安になることの繰り返しでした。また、曽根先生から繰り返しご指導頂いた、通訳ガイドとして必須である「笑顔/おもてなしの心/通訳ガイドとしての自信」での対応を実践しようと、試験当日まで常に気分が高揚して練習を繰り返していたので、いま振り返ると、まるで暗示にかかっていたかのように、本番の口述試験では熱意をもって対応することができた気がします。外国人試験官とのコミュニケーションで笑顔の反応が得られた際は、試験という場ではありましたが、気持ちが通ったと感じられ嬉しかったです。

<日本の素晴らしさを教えてくれたCELでの試験勉強>

 試験科目に合格しても、その免除有効期間が一年しかなく、しかも年一回だけの試験という点からも難しい試験で、特に2020年度の試験はコロナ禍という状況下でありながらも一次・二次試験ともに実施され、こうして漸く合格を手にすることが出来ました。

 CELで通訳案内士試験の勉強を始めてからは、旅行は勿論、素晴らしい日本文化や日本地理・歴史などに考えを巡らせることで、それまで気付かなかった奥深い楽しみが湧いてきて、日本人としての毎日の生活が楽しくなりました。また、実際に足を運び、日本文化など実際に体験することの大切さも痛感しています。このような味わい深い日常に改めて気付くことができ、通訳案内士試験に挑戦して良かったと強く感じています。

<合格した今は、再びCELの授業を復習中>

 試験勉強期間中はどうしても合格のための暗記中心の勉強になっていましたが、今は CELのインターネット授業のCDを聞き返しながら日本地理・日本歴史・日本文化、英語について自分の関心があることにも色々寄り道をしながら、もう一度最初から勉強し直しています。また、先生方手作りの各科目の基本テキストはバイブルとしてこれからも常に読み返していきます。自分自身が日本のことが好きでたまらない好奇心旺盛な通訳ガイドとして、日本の素晴らしさを伝えてゆけるよう、これから勉強を続けてゆきたいと思っております。

 全国通訳案内士試験という目標に向けた約三年間の勉強を通して、CELの先生方より頂いた数多くのご指導や励ましに心より感謝しております。大変有難うございました。

 今後ともご指導をよろしくお願いいたします。