会員サービス
インターネット授業はこちら

CEL受講生の体験記

2020年度通訳ガイド(通訳案内士)国家試験合格者からのメッセージ


ブランクがあってもCELなら大丈夫!

渡辺 かおりさん(通学受講)


2018年11月CEL入学、2019年夏1回目受験、日本歴史のみ不合格。
2020年2回目受験、2年を経て晴れて合格。

<なぜ通訳ガイド?>

 そもそも通訳ガイドを目指そうと思ったのは、資格を持つことで、生涯現役で人に役立つ仕事をしたいと思ったからでした。海外関係の仕事に長く従事していたため、仕事やプライベートで外国の方に日本を案内する機会もありましたが、中々うまく日本についての質問に答えられません。大好きな日本についてできるだけ多くの人に伝えたい、それが受験動機でした。

<江口先生に直接ご相談、CELに入学>

 2018年春、TOEICは900点を超えていましたが、通訳ガイドを目指すにはあまりにも英会話力が足りないと思い、まずは30年務めた会社を早期退職、短期英語留学しました。

 帰国後、独学ではさぼってしまうと考えて、通訳ガイド試験受験のための学校を検索し、CELを見つけました。昔好きで見ていたNHKテレビ「トラッドジャパン」の講師だった江口先生の学校と知り、早速電話で相談予約をしました。江口先生に直に一人でお会いして、学習に対する的確な助言をいただき、またそのお人柄に触れ、心は決まりました。

<1年目:中身の濃いCELの授業をフル活用>

 2018年11月から1年間の通訳ガイドパーフェクトプラン一次試験英語免除者向けコースを通学受講しました。授業は火曜夜が日本事情、木曜夜が日本地理・日本歴史・一般常識・一問一答。日本事情と一問一答は、日本独特の習慣・文化などについて英語で学び発表、質疑応答する授業です。英語発表では受講生一人一人に何度もマイクが回ってきます。気を抜く暇はなく、緊張感あふれる時間でした。

 日本地理・日本歴史では、江口先生の楽しいお話に引き込まれ、日本をもっともっと知りたくなり、時間のたつのを忘れました。日本地理の授業では、地図帳で3回は日本一周旅行をし、たくさん行ってみたい場所ができました。日本歴史では、要点が詰まったテキストに圧倒されました。一般常識では、曽根先生が広範囲の内容の中からどこにポイントを絞るべきか教えてくださいました。一問一答では、Dan先生のNativeならではの視点からの日本文化への質問に唸りました。

 日本事情テキストには予習・授業・復習のやり方について指示がありました。予習をしないと授業についていけないので、必ず当日に3時間程予習をしました。しかし、週2回の授業と、仕事もありましたので、残念ながら授業と同時進行では復習時間を取ることはできませんでした。先生の英語質問にうまく答えられなくて、何度も落ち込み、辛い思いを抱えながら帰宅したこともありました。

 また、日本地理と日本歴史の授業CDを借りてPCで録音し、スマホに落として通学中などに聞きました。江口先生のアドバイスで、弱点の日本歴史は1.5倍速で再生し、授業内容を繰り返し聞いて覚えました。私は高校で日本史を選択しなかったので、日本史は大きな流れも出来事も人物名も全く分からない状態でしたので、一からの勉強でした。

 6月までは授業の予習以外は何もできませんでした。7月中旬になりやっと臨戦態勢に入り、2019年8月18日一次試験までの1か月1日8~10時間、日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務をひたすら復習していました。CELのテキスト・地図帳・日本史図録・過去問を3~5回繰り返し、テキストはぼろぼろになりました。しかし、ここに落とし穴が待っていました。

<病の中で臨んだ一次試験>

 年齢と体力を省みず頑張りすぎて、試験3日前に軽い肺炎(コロナではありません)と診断されてしまいました。それでもなんとか試験当日までには熱も治まり、受験できるほどの体力に回復しました。しかし、日本歴史の時間に急に咳がひどくなり、10分間無駄にしました。これは致命的でした。時間不足で落ち着いて問題を読めず、その結果、日本歴史だけ2点足らず一次試験不合格となりました。

 これから受験される皆さん、試験直前は睡眠と休息を十分に取り、体調管理をしっかりなさってください!

<2年目:CELで二次試験対策に集中>

 2020年は、日本歴史以外の科目は一次試験免除となりましたが、日本歴史も一次試験免除を勝ち取ろうと、2020年1月大学センター試験(日本史B)を受験しました。70点で無事合格して、2年目は二次試験のみ受験となりました。

 CELでは、日本事情Version 2~4を再度受講しました。2月から通学の予定でしたが、コロナと家族の介護などでモチベーションをなくし、なんと7月まで一切勉強しませんでした。12月から8か月もの間英語に触れていませんでした。(皆さんはこんなことは決してしてはいけません。)8月中旬からようやく復活、日本事情Version 2をインターネット授業で勉強し始めました。1日3~6時間、前年のように息切れしないように、何もしない休みの日も設けました。9月から11月初めは、日本事情Version 3をインターネットで受講しながら、Version 4を週1回Zoom受講しました。8か月振りのライブ授業では英語をしゃべるのも一苦労。Version 4は内容が難しく、生徒さんも優秀な方ばかりで劣等感にさいなまれましたが、歯を食いしばって何とか完走しました。すごく鍛えられました。

 日本事情はVersionを追うごとに、同じトピックスを高度に簡潔にプレゼンや通訳するように作られており、繰り返すことで自然に内容が頭に入ってきます。トピックス毎にVersion 2~4のテキストをまとめてバインダーに閉じて、全12冊(12トピックス)のバインダーに整理しました。テキストの整理で、頭の中も整理できました。

 10月には、曽根先生のプレ模擬面接プライベートレッスンをZoom受講しました。初めて模擬面接を体験し、自分のできなさ加減に呆れました。先生も呆れていたと思いますが、懇切丁寧に英文訂正とプレゼン・通訳のコツを指導してくださいました。

 11月中旬~二次試験直前までは、CELの模擬面接クラスを週1回計4回(日本人講師1回、Native講師3回。生徒は各回3人、講師1人、アシスタント1人)受講しました。初回は曽根先生で、二次面接試験の心得をたっぷりと教えていただきました。ここで初めて、二次面接試験では、通訳ガイドとしての適性が判断される、英語力よりもむしろホスピタリティが不可欠、笑顔と元気が何より大切、と知りました。緊張のあまり全く笑顔になれず、自信のなさから声も小さくなってしまいます。早速鏡を買って、プレゼンしながら笑顔の練習をしました。後半2回の模擬面接では、少しは笑顔で話すことができるようになり、先生に高めの評価をいただけるようになりました。

 CELの模擬面接クラスは必ず受講することをお勧めします。試験の流れに慣れて場数を踏むだけで自信につながりますし、自分の発表を客観的に評価していただける、またとない機会です。他の生徒さんの発表と講師コメントも非常に勉強になります。また、プレゼンのタイトルは本番の試験に出る可能性大です。予想問題になっています。

 11月から試験直前までの6週間は、下記を1日3~6時間自習しました。セミナーや模擬面接の復習では、時間を測りながらプレゼン・通訳・シチュエーション問題のトレーニングを行いました。進捗を把握し計画を修正するために、手帳に勉強計画と実績・時間を記録しました。これはやったことが見える化できて、励みになりました。
 ・江口先生著「英語で伝えたい日本紹介きほんフレーズ2100」(通称紫本)シャドウイング
 ・江口先生共著「全国通訳案内士試験英語二次口述パーフェクト対策」(通称白本)音読
 ・曽根先生の「通訳ガイド2次試験対策セミナー」(9月受講)テキスト・過去問の復習
 ・「模擬面接クラス」テキストの復習

 試験前になると、曽根先生から週に2回程度の頻度で届く、二次試験に向けてのアドバイス満載の定期メールにとても励まされるとともに、実践的な心得をいくつも教わりました。とにかく一にも笑顔、二にも笑顔、試験官を楽しませるつもりで!という言葉が心に残りました。

<自然と笑顔になれた本番の二次試験>

 2020年12月13日、試験会場は成蹊大学。当日は、CELの授業や懇親会で一緒になった仲間とお会いすることができ、とてもリラックスできました。そして、この場にいることが無性にうれしくなり、第二待合室から面接室前の待合椅子に進むときには、ついに笑顔が抑えられなくなり困りました。面接が始まることが楽しみでしょうがなく、わくわくしました。

 試験中は、落ち着いた気持ちで、満面笑顔で話すことができました。プレゼンは「姫路城」と「日本の感染症対策」のどちらにするか迷いましたが、自分なりの意見を話すことができると思い「日本の感染症対策」にしました。模擬面接クラスの講師コメントで、プレゼンは何より自分の経験や意見などオリジナリティーを出すのが重要だと学びました。通訳は「旅館について」、シチュエーションは「明朝は早めに出発して観光したいので、旅館の朝食を早めにできないか、という個人のお客様のリクエストにどう対応するか」でした。

 面接試験が終わったときは、とにかく終始笑顔で対応できたことが嬉しくて、これは合格できるかもと思いました。しかし、合格発表までは2か月もあり、自分の実力不足、文法ミス、訳し忘れ、単語忘れを思いだし、合格の可能性は5割ぐらいまでトーンダウンしました。ですから、2月5日に合格発表を見たときは、信じられない奇跡が起きたと思いました。嬉しさは、後からじわじわとやってきました。

<合格した今が出発点〜これからもCELで勉強を続けます!>

 意志力が弱く、長期ブランクが発生したにもかかわらず合格できたのは、ひとえにCELの充実した授業カリキュラム、熱心で愉快な先生方や仲間のおかげです。事務の田中さんの笑顔や、授業を受けられなくてもインターネットやCDで挽回、何度も復習できるところもポイントです。

 これで、やっとスタート地点に立つことができました。これからも果てしなく勉強は続きます。今後もCELとのお付き合いは続きます。2021年もまた別のクラスに通っています。いつか通訳ガイドとして仕事ができるようになるまで、精進を続けます。CELで楽しく気長に学んでいきたいと思います。

 CELの皆様、本当に感謝しています。どうもありがとうございました。
 そして、これから受験する皆様、CELなら受かります!
 素敵な先生と、同じ志を持つ仲間に出会えます!
 後は、進むのみ。Go for it!