CE通訳ガイドコース卒業生からの活動報告

CELとの出会いで人生が豊かになりました!!
福谷 奈穂子さん(2021年度合格)
私は2022年2月に全国通訳案内士試験の合格をいただき、2023年4月から通訳ガイドとしてのお仕事をスタートさせました。
2023年春は、コロナ禍の様々な制約がなくなり、予想以上の外国人観光客の方が日本を訪れたため、現場は非常に混乱していた時期でした。しかし、そのような状況でしたので、通訳ガイドとして新人である私にもお仕事の依頼があり、幸いにもデビューすることができました。デビューのきっかけはCEL卒業生の方からのお声がけで、初業務は予想もしていなかった大阪でした。旅行会社の方から、3日後に大阪でクルーズ船のエクスカーション業務を行ってほしいとのお電話を頂き、戸惑いながらも「行きます!」と答えたことは、今でも鮮明に記憶しています。ツアー当日は、バスの車内で話すネタが尽きてしまい困り果てました。自分のふがいなさに落胆しながらも、ビルの展望台へお客様全員をなんとかご案内しツアー終了となった時、1組のお客様から「今日はありがとう」とチップをいただいた時は、自分の力不足とお客様への感謝の気持ちの両方でいっぱいになり、思わず泣きそうになったことを覚えています。この時いただいたチップは、お守りのようにガイド証と一緒にいつも携帯しています。その後しばらくして、都内、横浜、鎌倉に個人のお客様をご案内する機会に恵まれましたが、団体とはまた違うスキルが必要になることを実感しました。
また、お客様の大切な旅の思い出作りをお手伝いできることにもやりがいを感じています。なかには、ツアー中に恋人にプロポーズしたいというお話しを聞いたり、亡くなられた奥様が生前計画された観光地をご家族で訪ねられていたり、人生の大きな節目に遭遇することもありました。一言で旅といっても皆様それぞれで、そこを汲み取りつつご案内することの大切さを感じる毎日です。今は、知識を増やしご案内できるエリアを広げるべく、研修に参加したり、様々な媒体で情報を集めたり、日々ブラッシュアップに努めています。
通訳ガイドの勉強は、日本人としてこれまで考えたこともなかったような当たり前の事柄を深く考える機会でもあります。知らなかったことを知るのはとても面白く、人生が豊かになりました。たくさんの仲間との出会い、特にCEL同期のメンバーからは、元気や一歩踏み出す勇気をもらっています。これからも、私自身も楽しみながら、お客様に寄り添えるガイドでありたいと考えています。
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