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CE通訳ガイドコース卒業生からの活動報告

CELで学べば即戦力

通訳ガイドが叶えてくれた感動のある豊かな人生!

久保田 郁子さん(2008年合格)

 CELでは、江口先生の通訳ガイド対策コースを通信受講し、2次対策コースは通学受講しました。中でも江口先生の日本事情コースは、通訳ガイドになった今でも、現場で使える情報が数多く取り扱われており、豊富な教材の中から、時折懐かしく思い出しつつ、テキストを読み返すことがあります。江口先生のテキストで、私が特に感心したのは、新渡戸稲造氏の『武士道』の原文が一部載っていたことです。「試験に合格したら、一度、全文を読んでみてください」と江口先生がおっしゃっていたのが印象的でした。先人の教養溢れる格調高い英文と『武士道』を貫くサムライ・スピリットに触れて、たいへん感銘を受けました。単に通訳ガイド試験対策の受験指導ではなく、日本人の心を真摯に伝えようとする江口先生に教わることができて、CELを選んだことはほんとうに正解でした。

 通訳ガイド試験に合格した後、GICSS研究会の新人ガイド研修を都内、関西と続けて受け、その後すぐに運良くガイドデビューのチャンスに恵まれました。中でも、アメリカの高校生40名と13日間を共にする全国ツアーを3回も経験したお陰で、ガイドとしての自覚と自信が生まれました。

 通訳ガイドというのは、外国人観光客をただ観光地にお連れして、情報をお伝えするだけではありません。外国からいらっしゃったゲストの心にずっと残るものを、自分という一人の人間を通して、「これが日本なんです」と分かって頂くための理解の橋渡しになる、そういう役目があります。

 そのためには、自分が日本の素晴らしさについて深く知り、そのことに感動していなければなりません。かなり深いところまで自分が到達してようやく、ゲストの心に響くようなガイディングが可能になるのです。しかしながら、それには自分の感性を常に磨きつつ、これから一体どれほど学ぶことがあるのかを考えると、すっかり圧倒されて、夜も眠れないほどです(笑)。

 まだまだ浅い通訳ガイド経験ながらも、最近分かったことがあります。それは、ゲストが今一番知りたいと思っていること、例えば、お茶会にご案内した後に、茶道のお手前の一つ一つには実はこんな意味が有るのです、とか、なぜ生涯をかけて茶道を続ける人がいるのか、などゲストからの質問を受けて、マイクを握りしめ、心を込めて語った時、ある種の感動が沸き起こるという発見でした。心が繋がるという瞬間があり、私はこの瞬間を味わうために、通訳ガイドになったのか、とさえ思いました。それほど嬉しい感動の体験でした。バスの車内は温かい拍手に包まれ、その時が、ようやく本当の通訳ガイドになれたと思った瞬間でもありました。

 また一方で、ゲストから教えられることの多さにも驚いています。ゲストから、思いがけず、「日本はこんなに美しい国なのだから、あなたは自分の国を誇りに思っているでしょう。」と言われた時、逆にガイドである私が、どれほど感動したか知れません。自分の国の美しさを、外国人から教えていただいたのです。これからも通訳ガイドの仕事を通じてどんな感動が待っているかと思うと、いくらでも頑張れる気がします。

 通訳ガイド試験合格は出発点に過ぎません。プロの通訳ガイドになってからの方が責任もあり、日々の勉強やツアーの準備なども考えると、最初のうちは、むしろ試験勉強よりもずっと大変かもしれません。日本文化はあまりにも奥が深く、学ぶことが山ほどあるのです。この先も飽きる心配だけはないと思っています(笑)。通訳ガイドになってから、お茶を習い始めたり、座禅体験をしたり、仏像の本を読んだり、神社仏閣、博物館、日本庭園巡りをしたりと、ガイドになっていなければ、決して知り得なかったこと、体験できなかったであろうことが早くもすでに沢山あります。そして何よりも、素晴らしいガイド仲間や恩師との出逢い、一期一会であるゲストとの出逢いが、私の人生をこの上なく豊かなものにしてくれています。人に感動を与える仕事に就くのが、私の長年の夢でしたので、これほど素晴らしい職業は他にないと思います。少しでも早く理想の姿に近づけるように、これからも日々精進していくつもりです。

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