CE通訳ガイドコース卒業生からの活動報告

CELで学べば即戦力

CELとの出会い。通訳ガイド資格取得。人生が一変しました!!

野崎 典子さん (2013年度合格)

 昨年2月に通訳ガイド国家試験に合格し、1年余りが過ぎました。この1年で私の生活は大きく変化し、以前では考えられないような多忙な日々を送っております。20年近くに及ぶ専業主婦の生活から、一気に新人通訳ガイドとして奮闘する日々が始まりました。通訳ガイドのお仕事は大変ではありますが、やりがいは大きく、国家資格を取得できて本当によかったと実感しております。それも、江口先生はじめ、曽根先生などのCELの先生方のご指導の賜物と深く感謝しております。改めてお礼を申し上げます。CELで学んだ様々な知識は通訳ガイド試験だけでなく、日々の現場において大いに生かされており、改めてその内容の奥深さと幅広さに驚くとともに、もう少ししっかりと授業を聞いておくべきだった、と今更ながら過去の自分の授業態度を反省したりもしております。

 この1年を振り返ってみると、新たな経験と更なる学びの連続でした。資格取得後は、まずは新人でも取り組みやすい短時間の両国の相撲部屋見学や築地のウォーキングツアーといったお仕事をいただき、それにとにかく専念することに努めました。下見なども入れれば1か月に20日以上両国の相撲部屋に通い詰めるような時期もあり、その頃の私は「日本一相撲部屋に行っているガイド」?だったかもしれません。そして短時間のツアーに慣れた後、徐々にツアー時間の長い、訪問場所も多い都内1日観光などのお仕事を担当させていただくことになりました。さらに秋以降は定期運行の募集型バスツアーをレギュラーで担当させていただくチャンスに恵まれ、現在では都内プライベートツアーと富士箱根の団体バスツアーを中心に、通訳ガイドのお仕事をやらせていただいております。

 先日改めて過去の稼働日数を数えてみると、2度目の繁忙期を過ぎた5月末現在約120日の稼働をしており、新人ガイド1年目にしてはまずまずのスタートを切れたのではないかと思っております。しかし、ここまで決して順風満帆であったわけではありません。一つ一つのツアーを振り返ってみると、ひとつとしてラクなツアーはなく、毎回胃の痛くなるような思いをしながら、ただひたすら目の前の仕事に必死に取り組んできた、その連続でした。通訳ガイドの仕事は毎回が「一期一会」の完結型であり、行程がたとえ同じであってもお客様は毎回変わり、同じツアーというのはあり得ません。ましてや初めての訪問場所、初めての団体ツアー、初めてのバス添乗…等々未経験のものを担当する際には緊張と不安ははかりしれず、食べることが何より好きな私でも食事が喉を通らないようなことも度々ありました。

 しかし、そのような時に心の拠り所になるのは、自分で納得するまで行う徹底的な準備です。ツアーの前は、下見をはじめ準備には多くの時間を割き、たった数時間のウォーキングツアーであっても、駅の出入口やトイレ、エレベーターの場所、お客様をご案内する導線などは、必ず自分で足を運び実際の目で確かめ確認しました。そして、もちろんガイディングに必要な情報をインプットすることは言うまでもありません。毎回100%完全な準備はできないものの、それでも限られた時間の中で自分ができる限りの準備はしたと思えると、「もうこうなったら、やるっきゃない!」となんとか最後は不安ながらも腹をくくることができ、「今日のツアーも絶対成功させる!」と後は気合で乗り切るのみでした。

 毎回毎回がそんな一杯いっぱいな中で、愚直に、ない実力(?) を振り絞り全力投球していると、お客様にもその熱意は伝わるらしく、ツアーの後に感謝の言葉をいただいたり、アンケートやトリップアドバイザーなどで思いもかけないレビューを書いて下さったりということがあり、それが今は私の一番の励みになっています。

 私たち通訳ガイドは、海外からお見えになるお客様と日本滞在という彼らにとって非日常の特別な時間をご一緒しています。多くの方にとっては、それは人生で最初で最後であるかもしれない一大イベントであり、そんな人生の貴重な瞬間に立ち会える私たちはとても幸福であり、そして同時に責任も重大です。通訳ガイドがどこを案内し、何を、どう伝えていくかで、日本に対する印象は変わり、旅の満足度も大きく違ってくるからです。

 私はつねに「一期一会」の言葉を胸に、お客様の時間を決して無駄にしてはいけないと肝に銘じながら、お客様が日本に来てよかったと感じていただけるよう、さらに知識を深め、ガイディング技術を磨き、精一杯のホスピタリティ精神をもって、理想の通訳ガイド像に少しでも近づけるようにこれからも日々努力を重ねていきたと思っています。

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