通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

<<一覧に戻る 通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生29 女性

試験の様子

試験会場 : 昭和女子大
受付 : 15 : 30 - 15 : 55  試験開始時刻 : 16 : 30
面接官 : 2名
ネイティブ (男性 30代? 明るい感じの方)  日本人 (女性 50代? 優しそうな雰囲気の方)

質問内容

おきまりの挨拶の後、名前を聞かれたので、答えたのですが... 次は住んでいる所を聞かれるかと思いきや、いきなり本格的な質問に入ってしまい、焦りました。

Q1. 週末に制服を着た学生を何人も見ました。あれは何なのでしょう?

...唐突な質問で頭の中が真っ白に (泣)。でも、CELの二次試験直前模擬面接クラスでのDan先生のお話からヒントを得て...

"I think you saw students on their school excursions. Japanese schools take their students to various places, such as Nikko or the Diet building, for education."

Q 2. 東京オリンピックを開催したことで、東京はどう変わりましたか?

正直なところ、東京オリンピック後に生まれている私には、変わった後の東京のイメージしか知らないわけで...

"Well, Shinkansen, or bullet trains, went into operation, and a lot of people became able to come to Tokyo."

...自分でも納得のいかない答えをしてしまいました。

Q 3-a. 松尾芭蕉を知っていますか? 彼の俳句を1つ教えて下さい。

唐突な質問だったので、すぐに浮かばず、少し間があきましたが...

“Yes. ...古池や 蛙飛び込む 水の音"

Q 3-b. その俳句の意味を英語でいうと?

“Well... Old pond, I can even hear the sound that a frog jumped into the water..."

Q 3-c. その背後にある意味は?

咄嗟には何も浮かばず..."Erm......Silence is great!"と一言だけ (泣)。でも、ネイティブ試験官がフォローして下さって、「あぁ、飛び込む前と後の静けさのことだね」みたいなことを言って下さって、次の質問に移りました。

Q 4-a. 日本人の平均寿命は?

“男性が 78歳くらい、女性が 84~85歳くらい"

Q 4-b. 何故、日本人は長生きなのだと思いますか?

"I think Japanese meals are healthy!"

Q 4-c. では、典型的な日本食って何ですか?

"Well... rice, miso soup, natto or fermented soybeans, umeboshi or sour plum and so on."

すると、「Do you like natto?」って軽い質問がきたのですが...キライなので "I’m afraid I can’t eat natto.."と、つい正直に答えてしまいました。が、会話が途絶えてしまったので、なんか続けないと...と思い、"Do you like the smell of natto?"と軽い質問を投げかけてみました。すると「いやぁ、匂いは好きってわけじゃないけど (中略) 友人にはオクラみたいな食べ物だって説明してるんだ~って、結構話に乗ってきてくださって、いつのまにか "ネバネバなものがお好きなんですね~"などと、試験中とは思えないくらい、楽しい会話に変わっていました。
その後、まだ少し時間が残っていた様なので、「OK, one more question...」と言われました。

Q 5. 日本に来た外国人をどこに連れて行きたいですか?

正直なところ、最初の方の質問にうまく答えられていなかったので、これはありがたい追加質問でした。

"XXXです。というのも、私がXXX在住だからなのですが。XXXは日本でX番目に大きい都市で、人口は XXXくらい。XX神宮やXXX城、世界最大のプラネタリウムのあるXXX科学館などいろいろありますよ!"というようなことを英語でしゃべりまくりました。すると、「へぇ? 世界最大なの?」と興味を持って下さったので、" Yes, the largest in the world!! You should come to XXX!!"なんて調子の良いことを言ってしまいました。
そして最後に、日本人面接官から質問がありました。

Q 6. 最後に日本語で質問します。あなたは海外の方をご案内する際にどのようなことに気をつけて、お客様をもてなしますか?

“そうですね...いろいろな国の方がいらっしゃるわけですから、その方々のご要望にあった場所をご案内し、またお食事などにも気を配っていきたいと思っております。"...というようなことを答えました。
最後に、満面の笑みで「ありがとうございました。 Thank you very much!」といって、お辞儀をし、部屋をでました。

試験を終えて

面最終グループ( 4時半開始)の、しかも最後から2番目の面接でした。
待ち時間がものすごく長くて、トイレに3回も行くハメに...。(でも、よい気分転換になったかも。)
試験室のドアの前に移動した時には、さすがに緊張もピークに達して震えがきましたが、中に入ってみると、面接官の方はとても感じの良い雰囲気でしたので、少し安心した次第です。

最初の質問がやや抽象的だったので、すごく戸惑いましたが、
二次試験直前模擬面接クラスでDan先生が「奈良で目にする"日本人にとってはごく普通のもの"だが、"外国人には珍しく感じるもの"」として、自販機と制服の学生を挙げていらっしゃったのを思い出し、何とか答えることができました。

初めの方の質問では、短い回答ばかりになってしまって、もうダメかも...って弱気になりかけましたが、途中で開き直って、楽しい会話をすることに徹してみたところ、いつのまにか試験の緊張感が消え、すっかり自分のペースになっていました。
とにかく、苦境に陥っても、先生方の究極のアドバイス「アイコンタクトと笑顔」だけは忘れずに頑張りました。

二次試験直前模擬面接クラスでの面接練習と担当の先生たちのアドバイスのおかげで、試験官から唐突な質問をされても、どうにか対応することができたのだと思います。本当にありがとうございました。

ページトップに戻る