通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生1 女性

試験の様子

14:30集合、集合場所が最終待機室。15:30開始。呼ばれた順番はトップ。
試験官は、N:米国人?男性(40代)、J:日本人男性(30代?)の2名。
面接室で待機していたら、試験係の方が急に忙しくなり、その場から離れてしまった。その為か、中から、日本人面接官が私を呼びに廊下へ出て来た。
その面接官に付いて行く形で教室内に入る。外国人面接官は着席。

質問内容

(N:ネイティブ面接官 J:日本人面接官 A:受験者)

A: Good afternoon.

J: 荷物は隣の椅子において下さい。

N: お名前は? どちらからいらしたのですか? 

A: 私は○○○○です。横浜市から来ました。

J: 横浜にはどのくらい住んでいるのですか?

A: 4年程になります。でも、生まれも育ったのも横浜で、28歳で結婚して横浜を離れるまで住んでいました。

N: そうですか。 ところで、あなたの姓はカタカナですね。これはなぜですか。

A: ああ、そのことですね。実は一般的な漢字にはある第三画目の点が、私の場合、戸籍上の名前には無いのです(ジェスチャーを交え漢字を説明)。夫の方の姓なのですが。コンピューターではこの漢字を見つけるのが難しいです。(外字のため、表記がカタカナとなっている)

N: なるほど。 あなたは横浜に長く住んでいるので、横浜のことは良くご存じですね。私が、一日の横浜観光をするとしたら、どこを案内してくれますか。

A  一日ですね。時間は十分ありますね。

N: ん?そうでもないかな。

A: はい。横浜は港町です。まず、ベイサイド地区をご案内しましょう。ここには、日本一高いビルがあります。ランドマークタワーといいますが69階にある展望台の景色がなにしろすばらしいです。東京湾、相模湾、晴れた日には富士山も見えます。そして、夜景も素晴らしいのですよ。ベイサイドは素敵ですが、「三溪園」にもお連れしたいです。伝統的な日本庭園の典型といってよい庭です。入ったところに大きな池があり、その向こうには三重塔が見えます。素敵な景色です。花も楽しめ、今の季節なら紅葉が美しいです。それから17の建築物もあり、これは移築されたものです。

N: 良さそうですね。

A: はい、素晴らしいです。

N: 次にお尋ねします。川越はどんなところですか。

A: (準備不足。うまく言葉がみつからずにまごつく。)
白い壁(?)のある町で・・。鐘があります。時間になると時を知らせます。それから、ここはサツマイモが名産です。お菓子などを売っている店なども並んでいます。

N: 行ったことがありますか。

A: はい一度あります。(20年ほど前で、それも言えば良かった)

N: それでは、次にお尋ねします。「サムライ」に興味があるのですが、どこにいけばよいですか。

A: サムライは今もういません。そうですね。どこが良いでしょうか。ああ、東京に「江戸東京博物館」というものがあります。場所は、えっ  と、駅の名前が出てこないのですが。そう、両国です。 この博物館は駅からすぐで、すぐにわかります。 ミニチュアの人形などが展示されています。サムライだけでなく、この時代-江戸の一般の市民の生活などもとても良くわかるように展示されています。

N: 英語のガイドはあるのですか?

A: はい、ボランティアのガイドがいます。そして、それだけでなく、イヤホォンガイドもあるのですよ。

N: そうですか。わかりました。

J: ここからは日本語でお尋ねします。日本語で答えてください。
あなたが通訳ガイドとしてお客様を案内するとき、どんな事に気を付けますか。

A: 最近は、東南アジアからのお客様が多いと聞きます。文化、宗教の違い、特に食事などに配慮してご案内したいです。そして、お客様が見たい場所をご案内するようにしたいです。

J: わかりました。以上です。

A: Thank you very much. It was a pleasure meeting you. (外国人面接官に向かい)
ありがとうございました。(日本人面接官に向かい)
(会釈し退場)

 

試験を終えて

面接の順番が一番でしたが、昨年のように長時間待ちながら緊張が高まるよりは、良かったかもしれない。「川越」の回答内容はほぼ沈没状態だと思いますが、諦めることなく言葉を出すように努めました。帰路、ああいう表現も出来た、こうも言えたと悔恨。埼玉の会場だったので、「川越」は想定内の質問だったなあと考えました。盆栽村は準備したのですが。
他の質問はなんとか回答出来ていると思います。但し、もう少し説明を足せば良かった。(本番は持っている知識の7割くらいしか出ません)

今回は、面接官の方と和やかに会話できたように自分では感じています。去年よりは笑顔も出たでしょうか。
自分の話し方の癖や足りない部分をダン先生に指摘されていたのも、本番に役に立ったと思います。あんなに準備したのに、たったこれだけの時間かという短いインタビューでした。(実質6分くらいか)
自分の話し方の癖などについての気付きは、今後の生活にも生かせると思いました。ありがとうございました。

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