通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生5 男性

試験の様子

10:00~10:25受付、10:30全体注意11:45移動、11:50本番開始。
試験官は、N: カナダ人男性(50代)、J: 日本人男性(40代)の2名。

質問内容

N: Hello! 

A: Hi. Good morning!

J:Please tell me your name.

A:My name is _______________.

J:_________.(確認するようにファーストネームを繰り返した)Where do you live?

A:I live in Urawa city, oh, now it's called Saitama City.

N:(にやりと笑う。さいたま市を旧名「浦和市」と言ったためか) Oh, I live in Saitama City. Which side of Urawa?

A:East side of the Urawa. Saitama Stadium is not so near, but Komaba Soccer Stadium is very near.

N:What is the area’s name?

A:N... area. M...Ward.

N:K's is there?・・・(ちょっと何を言われたか、一瞬分からなくて焦った。近所にあるケーズデンキのことを言いたかったようだ)

A:Ah, K's Electronics Store! It's very near.

N: (面接官も嬉しそうに笑う)(やおら紙を見ながら質問する様子)
N:In Japan, computer games are very popular. I rarely play computer games.  Do you play computer games?

A:I rarely play computer games.

N:Do you know the name of the popular games?

A:Let’s see.  Mario Brothers --- Super Mario brothers are very popular. It’s very old title, but it repeatedly released, developed,-----

N:Continued to develop? Ah, yes
(私が答えに窮していると見てか、相槌を打つようにフォローしてくれた)
   
N:What is the device’s name? Nintendo?

A:PSP Play Station Portable

N:What is the original story of Mario Brothers.

A: Hmmm---- (答えにちょっとつまると)

N:By Nintendo?  

A: Ah, yes. That’s it exactly. (少々苦し紛れに答えてしまったが、面接官は笑顔で、次の質問に移った。)

N:Ah… Next Question is … “Omoiyari”  What is “Omoiyari”?

A: Oh, That is a good question. “Omoiyari” is a very important part of our behavior. It’s not only thinking about myself, but also thinking about others.

N:How do you show it?

A: Well, when you enter the room, we don’ t close the door immediately.  Confirm the other person will come or not, hold the door…

N:Hmm・・・・(特別に何か言うでもなく、次の質問へ しかし笑顔) 
In Japan, in the center of Japan, There is  Biwako Lake. I’m curious about lake. (琵琶湖観光の話かと思われたが・・・) Which lake do you recommend?

A:I recommend Fuji Goko, five lakes, especially, Kawaguchi Lake.

N:What can I do there?

A:You can enjoy rowing boat, beautiful scenery, of course beautiful view of Mt. Fuji. And enjoy laying tennis, or outdoor sports. Tennis is more popular at Yamanaka Lake.

N:Did you play that?

A:Yes I did.

N:What about other lakes?

A:Oh, I already mentioned Lake Yamanaka. There are many beautiful tennis courts.  You can enjoy playing tennis there. And you can enjoy outside music festival, such as Jazz Festival or Classical Music Festival.

N:Did you go there?

A:Yes, you can enjoy music, with beer…

N:(何も言わずに笑う)

(突然、日本人試験官 喋り出す)
J:では、ここからは日本語でお答えください。

A:あ、はい。日本語ですね。

J:あなたは、どのような通訳ガイドになりたいですか。簡潔にお願いします。

A:はい、私は観光地に行って名所を逃さないようにしたいと思います。 日本にいるからといって日本のことがすべてわかるわけではありませんが せっかく行ったのに有名なところへ行きそびれた、ということはよくないだろうと考えています。例えば浅草に行って、浅草寺は行ったけれど隅田川は行かなかった、ではまずかろうと思います。自分自身も旅行に行って「あそこへ行けばよかった」という思いをすることがあったので、そんなことがないように、お客様のニーズに答えられるようにしていきたいです。旅行はそれこそ一生に一度の ものだと考えます。又、日本には新旧のものが共存しているので、例えば伝統的なものと新しいものが両方存在している、のが日本だと思うので、それを紹介していきたい、そんなガイドになりたいです。

(簡潔にと言われたので、ちょっと一気にまくしたててしまった。しかし、その間、日本人面接官よりも、外国人面接官のほうが、日本語がわかるのか、大きく頷き、終始笑顔でした。)

J:では、以上で面接を終わります。

A:ありがとうございました。

N:Thank you

A:Thank you for your time.

 

試験を終えて

外国人面接官がいきなり、「日本はコンピューゲームが人気でしょう? 私はやらないが、あなたは?」という切り出しだったので、「どうしよう」と思い、でも会話が始まってしまったので、とにかく「キャッチボール」の精神で、会話を続けていったら、面接官の方がなんとか話をまとめてくれました。又、「湖」のお勧めを聞かれ、「河口湖」をとっさに言ったのですが、ちょっと河口湖の魅力を十分には言えなかったと思います。けれど、なるべく実体験から離れず、「自分の知っている河口湖・   山中湖」を「相手に教えるつもりで」会話していったら、とてもスムーズに話が進み、もう終わったのか、という感じでした。午前最後の組なので、面接官も「ランチ」がちらついて、早く切り上げようとしたのでしょうか、8分もやってなかったと思われます。しかしながら外国人面接官は会話自体に満足していた様子で、何度も頷いて  くれました。Britishであるらしく、発音が時折分かりづらく本当は聞き返そうとも 思ったのですが、流れを止めずに会話を続けたのがかえってよかったかなと感じて います。

今回の2次試験では、CELの授業で受けたことを思い出しながら、特に江口先生の  言われていた、日本愛着を持つ者こそができる英語による日本ガイドを念頭に口頭 試験に臨んだおかげで、何とか終了することができました。結果はわかりませんが、CELでの日本歴史・日本地理・一般常識の授業での数々のアドバイスがなければここまで来られなかったと思います。ありがとうございました。

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