通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生12

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

非常に待たされうんざり!自分は9時の集合でした。(試験は10時からとの表記)
―9時少し前に到着したところ、まずは1階の部屋に集合させられました。
―その後、9時になると共に、3階で受け付けしろとのアナウンスがあり、3階の部屋に移動させられる。そこで、受付となり首に下げるカードをもらい、そこに整理番号が書かれていました。既に、名簿に整理番号の記載があり、割り振られていたようです。私は9時組の中では一番遅い組でした。
―ずっと待たされましたが、その間受験に際する説明のアナウンス、トイレに行きたい人の希望を取られ、行きたい人が集合させられて、まとめて移動。しかし、皆がいる前でトイレに行きたい人は前に並ばされ、係は男性が多いので、配慮が必要だと思われました。トイレに行く時も戻る時も係と一緒に隊列を組まされるのはやりすぎと思われました。英検の時のように携帯電話の没収はありませんでした。
―英検のときのように、各グループ毎に試験室に移動。試験室前に移動したときは、前の受験者が受験中ですぐに自分の番がまわってきましたが、このとき既に10時50分!本当に待たされたので途中トイレに4回も行ってしまった!
―試験が終わると、また同じ組の人が一か所に集められ隊列を組んで移動。最終的に9時集合の人が大部屋に集められており、11:10頃、ようやく解散。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

―N:男性、50歳前半?アクセントは定かではなかったが身のこなしが英国紳士風。
―J:男性、60代前半?


(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

全くなし!Jが英語で荷物を置き着席するように指示し、着席。その後、すぐに通訳パートが始まりました。説明文は日本語。
椅子は3つ並んでおり、テーブルはなし。椅子の一つにボードに挟まれた紙とペンの用意あり。試験中のメモを取って良いことは、集合した時点で案内あり。

(4) 通訳の日本文

日本は四方を海に囲まれております。日本は山がちな国で国土の70%が山地です。7つの火山帯が通っています。川は狭く急流で、平野が川が海に出るところに多く広がっています。

(5) 英語訳の再現

The Japanese archipelago is surrounded by the ocean.  Japan is very mountainous and 70% of the country is covered by mountains.  7 volcanic ranges run though the islands.  Most of Japanese rivers are narrow and rapidly flow.  Plains are widespread at the shore of rivers which go to the ocean.
今思えば、もう少しましな訳ができたのですが、なにしろ舞い上がってしまいました。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

―東京が他の都市と違うところ
―浮世絵
―旅館について

(7) 選択したトピック

旅館について


(8) プレゼンテーションの再現

実際は舞い上がっていたので、下記ほどスムーズではありませんでしたが。また下記のように文法を間違えたところが多々ありました。

When you travel to Japan, there are many choices for accommodations.  If you are interested in Japanese culture, I recommend that you stay in Japanese type Ryokan.

Usually, Japanese Ryokan includes dinner and breakfast, as well as hot spring bath.

Let me give you some tips when you stay in Ryokan.  First, when you enter Ryokan, please take off your shoes.  After that a hotel maid will escort you to your room and serve you green tea.  If you like, you can give some tip, $10 - $20,it’s about 1000 to 2000 yen. (いつも海外で米ドルを使っているため、米ドルが先にでてしまいます)  However, it is not really necessary.  The maid will ask you what time you want to have dinner and breakfast, so please indicate your convenient time.  After that you will take hot spring bath.  Hot spring will be a great pastime for you while you stay in Japan.
   
I would like to give you some advice, when you take Japanese baths.
この辺でJより一分経過のアナウンスあり。話を伸ばさなければと思う。その点、英検より親切だ。
First, most foreign tourists would be embarrassed when you take off all clothes.  But you don’t need to worry, at Japanese bath, everybody are naked.
Then, before taking bath, please wash your body very well and don’t jump in.  After that just relax, soak in a bath and feel tranquil atmosphere.
どうも2分間にまだありそうな雰囲気なので、付け足しを考える。
Usually, the reception has a map of surrounding areas, so, if you are interested in, please ask them.  They will be happy to give you advise.  And I am your guide, if you have any question or requests, please don’t hesitate to ask me anything.

(9) Q&Aのやり取りの再現

大体の再現です。
N: 旅館の値段は大体どのくらいのrangeか?
A: Ryokan is relatively expensive, it is around $100 to $500. リーズナブルなのがよければ民宿などもあると付け加える。
N:客が旅館に期待することは何か?
A:自分も旅館が好きですが、外国人観光客も同じ観点と思われます。食事や風呂とか。
N:旅館ではどんな料理がでるのか?
A:Authenticなところは懐石料理です。懐石料理の説明。
N:日程が数日しかない。東京から1泊でいけるところは?
A:熱海や箱根など。熱海は新幹線で1時間弱。富士山もよく見えます。(箱根のほうか?行ってしまったから仕方ない。Nにも「それは熱海か?」言われた)
N:旅館でおすすめのお土産は?
A:色々あります。日本の文化は多様なのでその土地により特産物があります。しかし、私はその土地のdelicacyをお勧めします。
N:That’s all.  Time out.

試験官は曽根先生やダン先生のようにジョークを言ったり、にこやかではなく、たまに微笑んでくれる程度でした。質問はNだけからでしたが、私が答えるたびに「Good」といってくださったので、まぁ、模範解答をしているのかな?と思っていました。

(10) 日本語での質疑応答の有無

皆無!

(11) 試験終了後のやり取り

皆無!自分ではNにはThank you for your precious timeと言い、Jにはありがとうございます。退出時に再度同じ挨拶をした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

先に書いたとおり。早く終わった人はだいぶ待たされたと思います。

(13) 全体を通しての感想など

全体としては5分くらいの試験時間だったと思います。一次試験ではちらほら若者もいたが、2次では若者が淘汰されたか!?再就職試験かと思うほど中高年ばかりで自分も若手に思えた方でした。CELの集中講座は3回出ていつも女性の生徒さんばかりでしたが、会場は70%近くが男性の中高年で、どちらが試験官かわからないほど、皆さんしっかりしたスーツなどを着られていました。会場では集中講座でご一緒した生徒さんに3人も会い、私語をしたら失格しそうな雰囲気でしたが、お互いに手を振ったりして緊張がほぐれました。
試験の雰囲気、運び方などは英検に酷似していました。
今回は去年英検に受かったので今年は案内士を受けようと急に思い立ち受けました。将来案内士になることも考えないわけではないですが、自分では英語の資格試験という意義が多かったので、当初の講座では多少戸惑いました。
英検のときは、本試験とほぼ同じ点数をつけると生徒の中でも評判のダン先生にエッセイ、スピーチ共にいつも60点ちょっといただいて、やはり本番でもそのくらいでしたので、どうにか合格できました。ダン先生は英検のときは、厳しく点数が辛いイメージでしたが、案内士の講座では大変にこやかで、点数も英検の時よりはくださったので、案内士の英語試験は英検の二次試験とは種類が違うものだと思いました。
自分の出来からするとCELの講座で、自分で行った通訳、プレゼンの中で最低の部類に入るできでした。歴史、日本人の特性等もっと深い内容の語れるものが問題だったらよかったのに、と思いました。
CELの集中講座では自分が気付かなかった点を先生に御指摘いただきよかったです。(しかし、試験室に入ると全て真っ白になってしまいましたが・・・)

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