通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生18

【1】試験会場到着から試験室入室までの手順

受付時間が14:30だったので、会場には余裕もって13:00頃到着。
1階ロビーで他の受験者と一緒に椅子に腰掛けて教科書を読み直した。
14:00過ぎに、トイレに行って、しばらくしたら、14:20頃に係員から2列に並ぶように誘導があり、私は早めの列に並んだ。14:25くらいから係員の誘導で3階受付へのエレベーターに乗った。直ぐに、受付を済ませて番号札をもらい、それを首からかけた。その後、同じ3階の大講義室に誘導され番号札と同じ番号の机に座った。それが多分、14:30前後。
全受験者が受付を済ませて、大講義室に入り終わったのは、多分、14:50頃。
係員リーダーから、各人の机の前に配布された1枚の注意事項を読むように何度も促されていた。また、携帯・電子機器はオフにして鞄の中にしまいこむように何度も注意があった。トイレに行きたいものは手を挙げよと言われて男女に分かれて、係員が引率で大講義室を出て行った。このトイレ引率が3回くらいあった。15:00きっかりに係員リーダーから、注意事項の読み出しがあった。この間、5分。その後、直ぐに、番号札を読み上げて、指定されたグループごとに、大講義室を出て、4階、5階の試験室へ向かった。私の番号グループは3階のままで、ここから順番に試験室へ案内すると言われた。グループ番号の後の個人番号が1から8ぐらいまで書かれていたようで、私は3番目なので、15:50からの試験開始だと理解した。3階のグループは、1から8グループまで。15:25に最初の個人番号の1が試験室に誘導された。2番目は、15:35頃に同じく誘導。
私は3だったので、予定時間ピッタリに15:45に試験室近くへ誘導された。
試験室は8室あり、私はグループ「8」の前の椅子に座るように指示された。
前の受験者が15:48に出てきた。時計で確認していたので覚えている。直ぐに呼ばれるかと思っていたら、2分待たされて、15:50ピッタリに、中から外国人の試験官がドアを開けて、入るように促された。Good afternoonと言いながら中に入った。外国人試験官から、荷物を横のテーブルの上に置くように言われたあと、 氏名と番号を述べよといわれたので「I am____. My number is __.」
と答えたら、着席するように言われて「Thank you」と言って腰掛けた。
向かって、左側が外国人試験官、右側が日本人試験官だった。

【2】試験官の性別、推定年齢、国籍

外国人:男性、40代、米国(米国アクセントでした)
日本人:女性、40代

【3】自己紹介等のウオーミングアップのやりとり

前述【1】の通り。

【4】通訳の日本文(逐次通訳)

J : (日本語)今から話す日本語を英語で通訳してください。手元の紙と筆記用具を使ってメモをとっても構いません。日本文は1回しか読みませんので、よく聞いてください。宜しいですか。
(正確な文章は覚えていないが、3つの主旨の文章が出てきた)
1.日本人にとって温泉露天風呂のついた旅館に泊まるのはこのうえない娯楽だ。
2.この温泉は、病気治療という目的もある。
3.それにもまして、静かな田舎の風景の中で、温泉につかるのは楽しいものだ。

【5】英語訳の再現

A : To stay in a Japanese style inn equipped with a hot spring open bath is a good leisure and pastime for the Japanese. The purpose of hot spring is to recover from the illness. Furthermore, it is pleasant for the people to soak in the hot spring at a quiet and rustic atmosphere.
(自己採点では、70点ぐらいの出来栄え)

これに関して、外国試験官からは発言は無かった。 次のプレゼンテーションに直ぐに移った。

【6】プレゼンテーションの3つのトピック

J  : 手元にある3枚のカードを見て、1枚の課題を選び此方から合図をしたらプレゼンを始めてください。30秒考える時間があります。 プレゼンは2分で収まるようにしてください。プレゼンを始めるときに、選択したトピックを言ってください。いいですか。では、カードを見てください。

3枚のうち、最初に目に触れた「富士山」を選んだ。後の2枚は記憶していない。すぐさま、メモをとって、発表する3つの話題を書き込んだ。

【7】選択したトピック

富士山

【8】プレゼンテーションの再現

A : I select Mt. Fuji. Let me tell you about three attractiveness of Mt. Fuji.
    First, Fuji has a beautiful looks with a broad foot and a symmetric shape. Therefore it can be seen the same from any points. Especially the view from the seaside in Shizuoka Prefecture is the best.
    Second, from the ancient times, Mt. Fuji was the object to worship for the Japanese because it was a sacred mountain. The pilgrims wearing the white cloth often climb Fuji and they see the sunrise at the top and pray for the god. Now people do so the same on the top.
   Third, Fuji has been the object of the Japanese literature and it is used as the motif of a genre painting Ukiyoe Wood block print and the poetry of Manyoshu as well. Katsushika Hokusai is a most famous painter. He painted lots of Mt. Fuji and especially Fuji in fugaku-36-kei is known very well. In Manyoshu poetry, there are more than thousand poems by many poets. If you climb Fuji, you can realize its beauty.
   This is an introduction of Mt. Fuji. I recommend you climb it soon. Thank you.

ゆっくり話したので、時間は丁度2分でした。  予め用意していた課題だったので、一気に話すことが出来ました。 話題を3つに絞ったのは良かったです。

【9】Q&Aのやりとりの再現

N: Where is your home town? Where did you come from?
A : I came from ________,Tokyo
N : I see. Have you ever climbed Mt Fuji?
A : Unfortunately No I didn’t.
N : Why?
A : I was so busy in working in a trading company. I was really workaholic.
So I have no enough time to climb Fuji. But I would like to try to climb it as soon as I am qualified as Tourist Guide.
N : I see. (正確な英語が思い出せないのですが)貴方にとって富士山は
どういう存在か?
A : Mt. Fuji is always staying in the center of my heart. I was grown up in Kagawa Prefecture Shikoku and there is a small mountain called Sanuki Fuji that is the similar shape of Mt. Fuji. There are many of local Fujis through the countries. Everyday I viewed Sanuki Fuji.
So Fuji is a very familiar and important mountain for me.
N : I see.

ここで、合図の音が鳴って、時間一杯なので試験を終わると言われました。 質問に対して、一度も聞き返す必要はないくらいの易しい英語でした。
意識して笑顔と大きな声でゆっくりと、外国人試験官に向かって話しました。 試験官はニコニコして頷いていましたので、アイコンタクトは問題なかったと 思います。話した英語は初歩レベルの私の普段の言葉でしたので、会話が途切れたり、答えに困ったりという場面は無かったです。

外国試験官が立ち上がったので、私から「Thank you very much」日本語でも「ありがとうございました」と言って立ち上がったら、外国試験官がドアを開けてくれて、外に出ました。

【10】日本語での質疑応答の有無

全くありませんでした。

【11】試験終了後のやり取り

前述【9】の通り。

【12】終了後、退出してから解散までの手順

試験室を出ると、廊下で待ち構えていた係員に誘導されて、試験室近くの廊下の端の椅子まで行き、そこで、8人が終了するまで待っていました。8人が揃って係員に連れられて、同じ3階の大講義室に行きました。試験前に待機していた大講義室とは違う部屋。自分の番号札が書かれたデスクに座って待機。係員から会話しないようにとの注意。全員の試験が終わるまで待つようにとの説明がありました。16:45頃に全員が入室したところで、係員リーダーから手元に配布されていた1枚の紙を読み上げた。発表日は2月7日とかが書かれていた。5分くらいで終わり、解散との号令がかかり、総勢250~300人くらいが、ぞろぞろと部屋を出て行きました。

【13】全体を通しての感想

初めての二次試験でしたが、事前に、学校の模擬面接で話を聞いていましたので特に困ったことや、面食らうことは無かったです。
たしかに、面接が始まる前は緊張しますが、周囲を気にせずに、気持ちを集中し気合を入れることに努めました。4人の孫の顔を思い浮かべながら、順番に名前を言いましたら、気持ちは落ち着いて、あがったり、パニックにはなりませんでした。それと、3週間の間に、ノートに書き留めたトピックごとの情報整理が役に立ちました。富士山は必ず出題されると思っていましたので、喋る話題を事前に決めていたのが良かったです。ほとんど、よどみなく話せました。
それと、外国人試験官が米国人(多分、アクセントから)だったのは良かったです。仕事で米国人との付き合いが多かったので、米語は聞き取り易いことや、米人はほとんどの人がお喋りでニコヤカなので、私の話にニコニコしながら聞いてくれました。私のほうの話のテンポが取り易かったです。

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