通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生22

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

集合時間13:00-13:25 京都立命館大学
会場の1階受付でホワイトボードに貼られた注意書きを読んでトイレをすませて エレベーターで四階へ行くよう指示される。
警察の現場検証で使うような黄色の非常線テープがいっぱい貼りめぐらされていて 警備厳重といった雰囲気。
4階の階段教室(大教室)ではすでにひとつ前の集合時間の受験生たちが縦一列 に8人くらいのグループで大勢座らされていました。
10人くらいの監督官がグループごとにまとめて10分おきくらいに順番に面接の 部屋へ案内していました。
待っている間(約30分)は参考書などを開いて自習可能でした。
ただし携帯、スマホ、タブレットは禁止、通信機能のない電子辞書は使用可能でした。
飲料水はOK、ガムやアメなどの食べる行為はNGでした。
トイレに行きたい人が一人挙手するとすかさず監督官が「他にもトイレに行く 人は?」と待機中の受験生に尋ねて数名ずつ階段教室すぐ隣のトイレに案内し ていました。
「本番で汗をかきそうなのでハンカチを持って面接を受けてよいか?」と質問 してた人がいたがどうなったのかは不明でした。
この時「面接時に受験番号をきかれるのでみなさん受験票を出してすぐに番号 を言えるように。番号が覚えられない方は受験票を持って入室くださっても構 いません。」と監督官より指示あり。自分もスーツの上着のポケットに受験票 を入れました。
14:00少し前くらいに自分と同じグループの人が移動するように促されて階段 教室の外の八人くらい座れる長椅子に移動。
八人揃ったところですぐに八人バラバラにそれぞれの教室の前に移動。
個室の前で3分ほどで前の面接者の方が出てきていよいよ自分の番です。
前の方が退室後1分するかしないかの内に部屋に入るように廊下にいた監督官より指示があり入室。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

日本人男性30代くらい?と米国人の長身の30歳くらいの若いイケメン男性

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

日本人面接官より英語の説明で名前をどうぞと言われました。
しかし受験番号は訊かれずに拍子抜け。
面接官と受験生の距離は2m以上あったと思います。
入り口から一番遠い窓際に移動して細長いテーブルにコートとカバンを置き着席。
次に日本人面接官より「これから日本語を読みます。一回しか読みません。終 わったら直ぐに通訳を開始してください。横にある紙と筆記具は自由に使って ください。」と指示。
左側の椅子に台紙ボードに止められたA4の白紙とボールペンや鉛筆が数本ずつ 置かれていました。

(4) 通訳の日本文

東京オリンピックが東京で開催された1964年に新幹線は開業しました。
新幹線は世界で最も速く世界の注目を浴びています。
さらにいくつかの路線の建設が予定されています。
(一部記憶違いがあるかもしれません)

(5) 英語訳の再現

直前セミナーで曽根先生より「同時通訳ではないので観光客がわかりやすいよ うな多少のアレンジを付け加えてもよい」とお聞きしていたので「日本の主要 な都市をつないで便利なネットワークを目指す」的なことも付け加えました。 原文を少し言い換えたためか面接官は二人とも身を乗り出すように聞いていました。
しかし最後の「予定されている」を...under constructionと少し違う表現を とっさに使ってしまいました。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.2011年の東日本大震災で一番被害のあった場所とその現状(すみません、細かい文言は不正確です)
2.居酒屋
3.日本の伝統芸能について

(7) 選択したトピック

直前セミナーで少し触れられた居酒屋を選びました。
日本人試験官が「1分経過後にその旨を伝えますがプレゼンテーションはそのまま続けて下さい」と言われました。

(8) プレゼンテーションの再現

居酒屋はtavernで…と始めてサラリーマンに人気があり安くてメニューやドリンクも多彩。というようなことを発表しました。
途中でネタが切れてしまいましたがなんとか続けました。

(9) Q&Aのやり取りの再現

Q1.日本に初めて観光にきたが居酒屋とはどういうところか?またどんな注意すべきことがあるか? と質問。
居酒屋では普通、付き出しといわれる前菜のようなものが供されるがそれは勘定に追加されます。しかし付き出しはたいてい300円か400円程度です。と回答。外国人面接官はなるほどよくわかったという感じで大きくうなずく。

Q2.外国人はレストランなどで一人ずつ自分の頼みたいものを注文してそれぞれが自分の料理を食べるが日本人はどうか?と質問。
日本人は基本的に居酒屋などでは大皿をシェアして食べる。もちろん自分の食べたい料理を自分で注文して食べることもあります。と回答

Q3.居酒屋はどこに行けばあるか?と質問
大きな都市ならたいていの駅前にあり見つけるのは簡単。 最近は大規模チェーン店の居酒屋グループもあって人気は定着している。と回答。

ここでタイムアップ。
Thank you for taking your time.と外国人面接官に言うと大きな声で Have a nice day! と言われ終了。
日本人面接官にも深々と低頭しありがとうございました、と言って退室(汗)

(10) 日本語での質疑応答の有無

日本語での質疑応答はなし。
ガイドに対する志望動機なども質問なし。
前半の模擬通訳とプレゼンはイマイチの出来でしたが質疑応答で結構いろんな情報を伝えて挽回したつもりですが8分もかからなかったかもしれません。

(11) 試験終了後のやり取り

上記のとおりです。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

退室すると先ほどの8人のうち5人ほどがすでに終えていて長椅子に座ってぐっ たりの様子。
ということは自分は結構長めにアピールできたのかなと少し安心。
8人揃ったところで監督官に促されて今度は階段で二階の比較的小さめの教室に移動。
ここで同じ時間帯のグループ全員揃うまで約30分待機させられました。
合格後の研修のお知らせや各種団体の一覧表のプリントをいただきました。
ここでもなぜか参考書は見ても良いと、試験が終わったにもかかわらず指示あり。
もちろん携帯やタブレット、アメやガムは禁止。
途中で顔見知りを見つけて私語を始めた女性2名が監督官より注意を受けてました。
全員揃ったところで一階の裏口まで連れていかれて解散。
一階の入口と出口は厳重に警戒線の黄色いテープで区切られていました。

(13) 全体を通しての感想など

今回のテーマはオーソドックスな設問で事前に準備していたものと大きくかけ離れて戸惑うことはなかったように思います。
おそらく他の時間帯のお題目もそうだったかもしれません。
一次試験で勉強したことや二次試験対策セミナーを受けたことが随分役に立ったように思います。
今年からガイドラインが変更されており、変更されていることが事前に分かっていたにもかかわらず本番では緊張もあり面食らいましたが、大きな声でアイコンタクト!沈黙はNG!との曽根先生の言葉を思い出してなんとかやり遂げたつもりです。
実際に面接官の前で話し出すと言い間違いや言い忘れ、訳し忘れが多々あったことを痛感した次第です。

私は通信受講でしたが長年にわたりお世話になり先生方、本当にありがとうございました。

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