通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生38

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

 12時から12時25分の受付であったが、9時30分に現地到着。10時からの受付受験者が1階大教室で待機していた。が、入口付近のラウンジも開放されていて、こちらで待つ受験者もいた。
10時受付組が早く終了したのか、11時50分過ぎに、12時受付組が3階の受付教室へ向かう。受付教室で名札を首からかけ、(部屋番号-その部屋の受験者順番 となっていた)待機、連絡に従って順次、次の待合室へ誘導された。この受付兼待合室と次の待合室では通信機器やヘッドフォン機器以外の電子辞書や参考書閲覧可。トイレは、係員へ申し出ると希望者を挙手させ、男女別に係員付き添いで行く。もちろんトイレの入り口で係員は待つ。トイレに行く場合は、ケータイの持参禁止。
比較的早めに次の待合教室へ誘導される。時計でチェックしていたが、概ね一人10分くらいで進んでいるように思えた。12時受付組は13時開始であったが、私は○教室の△番目であったが、13時35分くらいには教室前に誘導された。前の受験者の声が漏れてきた。外国人が女性、日本人が男性とわかった。その受験者は笑顔で退出してきた。廊下にいる係員に促されてノックをした。この時、他の教室も、ほとんど同時であった。(何故、そうであったかは、後から納得する。つまり、ひどく事務的な試験であったことと、時間が何より優先されていたようだ)

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

 40代前半男性日本人 20代後半女性外国人(会話そのものが少なくて国籍不明だが、たぶん米国)

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

 日本人の指示で、荷物とコートを3つある椅子のひとつにおく。椅子のひとつにはメモ用紙と筆記具が置いてあった。

 自己紹介等のウォーミングアップは想定外に全くなし。これでリズムが狂ってしまう。しかも日本人が主導している感じで、何かぼそりと言って、こちらを見たので、思わず「アイアム……」と答える。するとすかさず、「次の英文を…」になっていた。


(4) 通訳の日本文

 祇園祭りについての短文であったが、その中の「山鉾巡行」の単語がわからないことで半ばあきらめムードとなる。何を喋ったのかほとんど記憶にない。

(5)英語訳の再現

 再現できないくらい、あがってしまっていた。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

 3枚の課題は女性が持ってきてくれ、男性が説明した。1分たったら教えますとのこと。
通訳の挽回をしようと焦り気味、3つの中に、「年末年始のこと」があったのでこれを選択した。他の二つのうち、ひとつは「おすすめのスキー場」だったような気がする。もうひとつはまったく記憶にない。

(7) 選択したトピック

「年末年始におこなうこと」を選んだが、焦りまくっていたため、門松だのしめ縄(しめ飾りの誤り)だの口走り、年賀状、おせちと、単語の羅列となってしまった。

(8) プレゼンテーションの再現

 再現はできません。ともかく、追加で話そうとした年越しそばの途中で、ばっさり切られました。簡単なものを2つくらいでやらなかったことを悔やんでいます。

(9) Q&Aのやり取りの再現

 Nativeからの質問は2つのみ
正月はいつのことか?
何を飾るのか?
それに対して、それぞれ1回答したところで、男性試験官より「以上で終わりです」と突き放されるように宣言されてしまいました。


(10) 日本語での質疑応答の有無

 自分としては、ガイドになりたい気持ちを、これから話そうとしていたので、去るに去れない雰囲気のまま、「Thank you 」と言って退出せざるを得ませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

 まったくありません。


(12) 終了後、退出してから解散までの手順

 通路の奥の椅子で待機させられ、ひとかたまりのグループ全員がそろったところで2階の大教室へ。かなりの受験生が待機していた。それから数分で、12時受付組は全員終了したらしく解散となった。14時30分ごろであった。


(13) 全体を通しての感想など

 あまりに「事務的な面接」であったと感じる。せっかく1次試験を勝ち抜いてきた面々の、もっと【やる気】も探ってほしかったと思う。8分という時間できっちり処理されてしまったという感じだった。
 CELの模擬面接に6回通ったが、今から思うと、もっといろいろな想定でやってみてもらいたかった。ダメだしを厳しくしてほしかったとも思う。Nativeクラスを選択したが、どの先生もやさしかったし、日本人スタッフもあまり厳しいことは言わなかった。
 実際の試験で、ウォーミングアップや日本語でのやりとりもなくなってしまったことは、むしろ試験自体が変わってしまったようにも思える。2020年五輪に向けての、人材確保も、個性豊かなものではなく、画一的な、ロボット的な頭数だけ欲しいのかなあとも思えてならない。来年もこんな調子かと思うと厳しいなあと思わざるを得ない。

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