通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生42

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

15:30-15:55 集合で大きな部屋に集合
(この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。)
16:00 係の指示に従って、エレベータで3F?の講堂のような大きな教室に移動し、番号順に着席。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。
携帯を持っていないことを確認されていました。

16:20 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)が更に1フロアー上の階に移動。
小教室で着席して待つ。

16:35 グループ単位で呼ばれて席を立ち、面接部屋に移動。

16:38 各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に配置される。
係の人から、「今、前の方が受験しているので、16:40になったら中の試験官から指示があるので、ここで待っていてください」と指示有り。

16:40 時間通りに、日本人のアシスタント?の方がドアを開けてくださり、 英語で説明を受けた。教室には
 J:「Please put your bag on this seat and have a next seat please」
のような英語でした。(2席あって、手前にかばんを、その横に座れ、、と理解)
そのあと日本語で、通訳についての説明がありました。
J:これから私が日本語で話す文章を聞いて日本語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。
そのあとすぐに日本語が始まりました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:40代くらいの男性
(東欧系:ドイツ、ロシア、ポーランド?発音もネイティブではなく、声が小さい方でした。笑顔はないけれど、物静かで丁寧な印象。)

日本人:40-50代の背の高いすらっとした女性。最初から最後までとても優しく、こちらが話しているときも終始笑顔で聞いてくださいました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: What is your name? と言われ、I am________.と返答
そのあと、何か言ったほうが良かったのか、と後から思いましたが、聞かれなかったので、あれでよかったのかもと思います。

(4) 通訳の日本文

浮世絵は、江戸時代に庶民に人気のある風俗画でした。大量生産が可能だったので、木版画が主流でした。浮世絵は、のちに西洋の印象派のバン・ゴッフォなどにも影響を与えました。

(5) 英語訳の再現

“Ukiyoe means Floating World. In the Edo period, it was very famous drawing for commoners. Since it is mass productive, wood block printing was mainly (famous と言えたか疑問)。Later, Ukiyoe influenced Van Gogh, the western impressionist.

こんな感じで答えました。模擬面接より短かったように思いましたが、ごっそり抜けているかもしれません!!(泣)


(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.東北の魅力的なスポットを1つ
2.新幹線
3.江戸時代について

(7) 選択したトピック

江戸時代について

(8) プレゼンテーションの再現

In the Edo period, started at the 1600 (the 16th centuryと言えませんでした。
たしかsixteen hundred と言ったような。。。)Shogunate ( military) power was so strong. At that time, Japan was isolated ( japan をit と言ったかも) but people were kept safely. (そのあと何を言えばいいのか真っ白になり、模擬面接で士農工商をやったことを思い出し、幕府と侍の力が大きかったことにつながるかもと思い、士農工商を説明). Since military power was so strong, it had a cast system. It was divided into four classes. The first was samurai warriors , the second was farmers because they made rice or foods for samurai, then the third was craftsman since they made items (tool と言えたかは不明) for farmers, and the last is shoppers, they didn’t make products but sell them and made benefit.
Meanwhile, since the Edo period is so peaceful, many entertainments such as Kabuki or Bunraku was popular.

と、ここまで言ったところで質問がありました。説明としては商人がお金を設けて遊びにお金をかける余裕があったので娯楽を楽しむようになり、いろんな芸術や遊びが始まった。というふうに持っていきたかったのに、言葉が足りずそして最後の結びもできなかったと思います。あとは浮世絵や相撲や、江戸時代が華やかでそして今なお私たちがそれを楽しめているんだよ、というガイド的な言葉が言えたらよかったと思いました。模擬面接で曽根先生に、観光客が楽しめることを話しなさい!と何度も言われたのに、士農工商を言うべきだったかは、、、と思うとドーンと落ち込みました。

ただ、試験官の男性がいつも救いの質問をしてくれました。

(9) Q&Aのやり取りの再現

N:Could you tell me current Kabuki, please?
と聞いてくれたのに、なぜか真っ白になり、
私:「Kabuki is the traditional Japanese dance and all the actors are men ..」
から始めてしまいました。
でも、最後まで聞いてくれたあとに、
N:Ok, and could see Kabuki still now?
と突っ込んでくれたので

Yes, you can. You can enjoy kabuki at the Kabuki Theater located in Ginza, the center of Tokyo.

N: Oh that great!
And, could you tell me about how Samurai warriors became after the Edo period.

A:(質問内容が分からず)Could you repeat your question again please?
で同じ質問をしてくれました。でも、江戸のあとというのがまだ聞き取れず、
Do you mean after the Edo period? と確認したら、

N: Yes, that is right. と少し笑顔で。

A: When the shogunate power was end later, samurai warriors were not needed and they disappeared. But you can see the samurai spirit still today ( in Japanese と言えなかった。)

N: Really? That is so nice. Thank you .

と笑顔で言われて、あっけなく終了。
プレゼン中に日本人の女性が1分経った頃に「1分経ちましたよ」と教えてくれました。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

Thank you for your time. ありがとうございました。
とお礼を言って、ドアを開ける前にもう一度笑顔でお礼を言い、出ました。

(13) 全体を通しての感想など

最後まで二人ともとても親切で、こちらのたどたどしい話を真剣に聞いてくれたので、
笑顔は絶やさず、目を見て話す&沈黙は禁!は守れたと思います。通訳中も一文ごとにアイコンタクトをするように心がけました。
ただ、回答をするたびに、お二人は項目をチェックしていたようです。
通訳パートで、“ukiyoe – floating world”や“influenced”と“impressionist”という言葉のときにチェックを付けていたのが分かりました。

プレゼンの反省点は3つのカードをもらったときに、全部が漠然とわかるなあと思い、30秒の間迷ってしまい、構成ができなかったことです。東北の魅力あるトピックは、模擬面接の中尊寺を言おうかなあとかいろんなことが頭をよぎりましたが、自分の英語で江戸を語ろう!と思い挑戦してみました。
拍子抜けするほどあっという間に終わってしまい、悔しい思いもこみ上げました。これは100%自分の準備不足が原因ですが、全く歯が立たないのではなく、これから1年がんばったら絶対しゃべれる!という確信を持てたので、家に帰ってからさっそく「新日本事情」を読み返しています。
合否の結果はもう待つだけですが、自分なりにできる限りやったという思いと、あの悔しさは忘れられないので、1年後の自分がきちんと話せるようにという目標でまた新たにがんばります。合格していたら嬉しいですが、していなくてもそれが今の自分のレベルだと思うので、しっかり受け止めて精進したいと思います。

英語の能力もしかりですが、迷わない判断力やトピックの構成能力がとても大事だと思いました。これは普段から日本語でもしっかり養うべきだと思いました。

試験終了後は、最後の人が終了して戻ってくるまで帰れず、通信機器も使えないままで、16:50には私は終了していたものの、解放されたのが18:00過ぎでした。
疲労していたのでもうちょっと早く返してくれるか、席順指定を解くとか、その辺の柔らかさがあったら、と思いました。

最後に。
2年前に授業を受けたときに、江口先生や曽根先生から、「2次の準備を早くしなさい」という言葉をたくさん聞いていましたが、今回受験して初めてその意味を痛感しました。
合格発表後に文字通り駆け込んだものの、焦るばかりでした。
結果はどうであれ、悔しい思いをこれからの勉強に生かせるように、また頑張ります。模擬面接ではどの先生からも、鋭く暖かい指導をいただけたことを心より感謝いたします!2次を受けて、パーフェクトコースにはものすごいteachingが詰まっていること
も再発見しました。

終わったばかりで記憶があるうちに書きとめました。支離滅裂なところがあったらすいません。今後の授業や来年度にちょっとでもお役に立てたら嬉しいです。

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