通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生45

9:20AM まで集合、10AM 開始の回で受験
(CEL の授業でお会いした方が何人かいたので、英検1級保持者をこのグループにまとめたのではないかという印象を受けた。他の方も同じ印象を受けていた)

[試験前]
全体的な待合室に通される。
その後、3階へ移動し、番号ごとに席につく(受験番号とは異なる番号)。
トイレに行きたい人は6人ほどにまとめられ、連れて行かれる。トイレが済んでからも、6人まとめて部屋に戻る(引率がある)。
食べ物(あめ、ガムなどを含む)は禁止。飲み物はOK
携帯などの電子機器は電源を切る。電子辞書や参考書などはOK

その後、グループごと(番号ごと)にまとめられ、違う部屋に移動し待機(上記下線の部分の指示は同じ)。
そこで、2列ずつまとめて(不確かだが10~12人位いた記憶あり)、試験が行われる場所に連れて行かれる(この時点で、荷物はすべて鞄に入れる)。
1人ずつ部屋の前の椅子で待つ。時間がくるまでそこで待機するように言われる(2~3分ほど待った後、中から前の受験者が出てきて、その1~2分後にネイティブの試験官が中からドアを開け、部屋に招き入れる。

椅子に荷物を置いて座るように言われる(椅子は3つあった)。ちょっとまごついたが、右側の椅子に荷物を置き、真ん中の椅子に座る。テーブルは無い。
左側の椅子に、A4サイズのボードがあり、紙が上に置かれていて、ボールペンが2本あることを確認。自分と試験管の距離は CEL で行った模擬練習とあまり変わらない。

[通訳の内容 覚えている限り]
★テーブルが無いのでとまどったが、足を組んでライティングボードを膝に置いて書き取る。

日本は四方を海に囲まれ、国土の70%が山です。
4つの火山帯があります。流れの速い多くの川が海に注ぎ込んでおり、川が海に近い辺りには多くの平野があります。

[プレゼン] 「浮世絵」を選択

芸者、Courtesan が描かれた紙を見たことがあるかもしれませんが、それは浮世絵といいます。
浮世絵は江戸時代、17世紀から発達しました。初期の頃は肉筆で(Original という言葉を使った)、とても高価でしたが、鈴木晴信というアーティストが Woodblock Printing を発明し、それ以降は安価になり、庶民の間で人気が出るようになりました。
浮世絵は西洋の多くの印象画家たちにも影響を与えました。例えば、モネやヴァン・ゴッホなどです。ゴッホは、チャイナウェアを買った時に、品物の包み紙に使われていた浮世絵が印刷されたものを見て、自分も Courtesan を描きました。
もし浮世絵に興味がありましたら、原宿にある Ota Memorial Museum を訪れることをお勧めします。(ここで、ちょうど2分)

ネイティブ試験官の質問に入る

Q 浮世絵には Courtesan しか描かれないのですか?
A 風景なども描かれています。例えば、富士山と三保の松原が描かれています。三保の松原は、Sand bank に pine trees があるところです(ここで、羽衣伝説の話をしようと思ったが長くなりそうなのでやめる)

Q Original と言いましたが、Woodblock printing が発明される前は肉筆だったということですか?
A そうです。(おそらく、プレゼンでの私の説明が完全ではなかったので、再度訊いたのかと考える。菱川師宣の見返り美人のことを言おうかと思ったが、見返り美人が肉筆画であったか不安になり言えず・・・)

Q 浮世絵という意味はなんですか?
A 文字通りでは、Floating world art です。

Q 文字通り以外の意味では?
A (浮世を説明するのか、浮世絵を説明するのか迷うが以下の通り話す)
浮世絵は、厳しいルールに縛られず、自由に描くということです。例えば、頭が普通より大きかったり、あり得ないポーズを取っていたりしています。(ここで、big head とか、difficult pose と言ってしまうが、ジェスチャーは付けていた)
このことは漫画やアニメなどにも影響を与えていると思います。

Q 漫画やアニメに影響を与えたのですね?
A はい、そうです。
---------- 終了 話している間も、ネイティブ試験官はメモを取っていた。

[全体的]
8分ということでしたが、人数が多いせいか、時間が若干短かったように思います。
(巻きを入れている感じです)
試験に入る前の質問もほとんど無し。プレゼン後の質問はありましたが、なぜ通訳士になりたいか、などの質問は一切ありませんでした。
たまたま CEL でご一緒した方がいらっしゃったのでお話ししましたが、同じような流れだったようです。

[試験官]
外国人の方は若くフレンドリーな感じで、日本人の方は女性でしたので、それほど緊張せずに済みました(英検の方がもっと緊張しました)。
イントロの質問はほとんどありませんでしたが、名前の後に自分の受験番号を知っているかと訊かれ、たまたま覚えていたため伝えましたら驚かれまして、ちょっと場が和みました。

[内容]
通訳の方は、内容は日本の地形に関したものでしたが割と基本的な内容でした。
CEL で行っていた内容の方が難しかったですし、文ももっと長かったです。
(おかげで助かりました)
プレゼンの選択肢は、「浮世絵」、「旅館」、もう一つは覚えていません・・・
浮世絵のプレゼンは、「一体、浮世絵ってどこに行けば見れるのだろう・・・」と今朝5時頃思い立って知らないことに気づき、調べてから出かけましたので助かりました。
プレゼン後の質問はネイティブの方からだけで、日本人からはありませんでした。
日本人の方から、もっと掘り下げた質問があると思っていただけに、少し拍子抜けでした。

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