通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生55

●試験前

14:30~14:55 受付 (受付時間前には別室が用意されておりそこで待機可)
受付時に番号札(首から下げる、例 ○-△のような表記)を渡され、
控室に移動。番号札と同じ番号が書かれた席が指定される
試験についての説明後、番号札の順に、試験室と同じ階の控室に移動。
いずれの控室でも飲物の持ち込み(食べ物は不可)、参考書の利用(電子辞書も含む)は可能とされていたが、電子機器、携帯は電源を切るように指示があった。トイレについても希望者は挙手をし、係員が数名を引き連れてトイレまで行き、帰りも全員揃ってから係員が先導して控室に戻るという念の入れよう。受験生同士の会話も厳禁。
15:30 番号札順に試験室前に移動。
番号札の○が試験室番号で枝番△がその部屋での面接の順番 
試験室前では次の受験者の1名のみが待機する。

●試験

試験官 Native女性(40代?)1名、日本人女性(50代?)1名

入室の合図があり、入室。挨拶。(Good afternoon)
椅子が3脚並べてあり、その1つに荷物を置き、残りの椅子に座るように
指示。(日本人から英語で指示) 
紙(バインダーにはさんである)と鉛筆を渡される。机はなし。

J:     May I have your name?
A:     I am ………..
ウォーミングアップ部分はこれで終了

J:     それでは試験を始めます。
これから私が日本語で話す内容について・・・・・・

      「日本人が好む余暇の過ごし方のひとつに、(温泉?)旅館に
滞在することがあります。温泉は病気に効能があるといわれています。
露天風呂につかり周りの山々の景色を楽しむことが好きな人もいます」

一分程度で話すように、また、筆記用具は通訳の際だけではなく
次のプレゼンテーションの際にも使用していい旨の指示があった。

A: One of popular pastimes for Japanese people…..           Thank you.

引き続き テーマが書かれた3枚のカードがNative試験官から渡される。

J :   3つのテーマから30秒以内に1つを選んでそれについて2分間程度でお話し
して下さい。1分経過したところで私が指で1とお知らせします(指を立てるジェスチャー)
話を始める前にどのテーマを選んだのかを述べて下さい。

 :  「富士山について」
「絵馬について」
「19世紀の日本における大きな変化について」???

   「富士山」というテーマを見た途端、それ以外のテーマには全く
目がいかなくなったので、上記記憶はあやふやです。

A:   I would like to talk about Mt.Fuji 
Mt.Fuji is the highest mountain………..            Thank you very much

              富士山は日本一の山で、今年世界文化遺産に登録された。
最近、富士登山は日本人のみならず外国人旅行客にもとても人気がある。登山をするのならば、バスツアーをおすすめする。東京から乗り換えなしで五合目まで行けるし、経験あるガイドが安全に案内してくれる。登山には十分な装備と体調管理が重要で、不十分な場合は高山病になる危険もある。
夜明け前に頂上に着けば、すばらしい日の出が楽しめるかもしれない。
日本滞在中に時間に余裕があるならばぜひ、富士登山をおすすめする。

という内容で2分以内に終了。
途中で1分経過を教えてくれるので、時間配分がしやすくとても助かった。

N:       Nativeからの質問は4問
・富士山周辺の他のおすすめのスポットはどこか?
・もしバスツアーに参加した場合に、登山の経験がない自分でも
5合目から先、登っていくのは大変ではないか?
・今後、もっと富士山を訪れる人は増えると思うか?
・富士山に登るにはお金を払う必要があるか?

以上で試験終了
3枚のカードをNaiveの試験官に返却。その際に「Have a great evening」
といっていただいた。最後に「Thank you very much 」「どうもありがとうございました」と挨拶をして退出。

●試験終了後

係員の指示に従い、一旦、試験室と同じ階の廊下に集合。ここから、
改めて、違う階にある大きな教室に移動、番号札と同じ番号の席にて待機
させられる。全員が揃った後、解散となった。(解散予定時刻16時45分より早く、
16時30分には解散)


●試験を終えて

全体的になごやかな雰囲気の中で試験が進んだという印象です。
試験官はどちらの方も、とても優しそうでこちらが緊張しないように気を使ってくださっていたようです。
また、私はこの時間帯の1番目の受験者だったので、待機時間が短く、
集中力が切れずに試験に臨めたのはよかったと思います。
今回、受験者が多いためか、ウォーミングアップ部分も名前を聞かれただけと短く、また、例年ある「どうしてガイドになりたいのか?」「どんなガイドになりたいのか?」などの質問も一切なく、一応、色々と準備をしていただけにちょっとあっけない感じもしました。
初めての試験方式で、午後の受験者は時間が押すかもしれないとの情報も事前にありましたが、予定より早く解散となり、特に混乱もなく終わったようです。控室間の移動(番号札を都度確認)やトイレへの係員の付添など、非常に厳しく管理されていたのが印象的でした。

●Intensive Classの感想

3回受講しましたが、各回とも通訳、プレゼンテーションともどれが実際に出題されてもおかしくない題材を取扱い非常に有益でした。
又、日頃、外国の方とお話しをする機会が全くないので、Nativeの先生の授業は緊張するものの、自分の英語が相手に通じるのか、相手の言っていることが理解できるのかを知るよい機会となりました。 
毎回、2回ずつ模擬面接を受けましたので、7回目が本番ということになり試験の流れで戸惑うこともありませんでした。
一次試験合格から二次試験まで短期間でしたので、このIntensive Classのテキストを中心に準備しました。受講時に自分が担当したテーマの復習とそれ以外のものについても「新英語で語る日本事情」を参考に、自分なりの回答を作成し、これ以外が出たらその場の出たとこ勝負という気持ちでした。
又、卒業生のアシスタントの方からは通訳やプレゼンテーションの際にはペンは持ったままではなく、おいた方がいいなどの細かいアドバイスをいただき、実際の試験でも心に留めて臨みました。 

以 上

 

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