通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

<<一覧に戻る 通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生61

  1. 試験会場到着から試験室入室までの手順

受付を終え、待合室に入室後は自由に出入り出来ないと事前に案内係の方がアナウンスしていましたので、再度引き返して、化粧室へ行き、1階ロビーの自販機で飲み物を購入してから再び受付へ並びました。待合室での飲み物持込みはOKでしたが、ドリンク以外の食べ物を口にすることは認められていませんでした。

受付順に面接の順序が決まるのかと思い、早めに受付をしたかったのですが、受験番号順で既に試験室および面接の順序が割当てられていました。私の場合は、○-① と書かれた札を貰いました。○が試験室の部屋番号を指すことは、実際に会場へ案内されるまで理解していませんでしたが、①なので、恐らく○グループのトップバッターの面接になるであろうと予想していました。

待機室では一連の注意事項について説明があり、移動の指示があるまで水分補給しながらリラックスして自分で纏めたノートを見直していました。

10時からの面接が始まる10分程前に試験室前へ移動し、試験室前の椅子に座って強張った頬の筋肉をマッサージしながら、少しの間待機しました。

10時きっかりに係の方の指示に従って入室し、元気よくGood morning!とご挨拶しました。

 

  1. 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

ネイティブ面接官は男性、30代後半~40代半ば 英国人でないことは確かです。
特に聞き取りづらい英語ではありませんでした。

日本人面接官は女性、40代 現役の通訳ガイドさんでもあるように見受けられました。

  1. 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

入室後、荷物を置いて座るようにとの指示は日本人面接官より、日本語で説明がありました。

着席後、ネイティブ面接官より、名前とExamination ID number (受験番号)を聞かれ、少しゆっくりめに落ち着いて答えました。

その後、すぐに日本人の面接官から通訳試験についての説明がありました。
問題は一度しか言いません。メモをとっても構いません。問題が言い終わったらすぐに通訳を始めて下さい。通訳は1分以内で終わらせてくださいと日本語で指示がありました。

  1. 通訳の日本文

日本は四方を海で囲まれ、国土の7割は山で、7つの火山帯があります。
(メモが上手く読みとれず、この間の文章が抜けてしまったかもしれません。)
川幅は狭く、流れは急で、川が海に流れ込む箇所には平地があります。

  1. 英語訳の再現

Japan is surrounded by ocean and 70% of its land area is mountainous.
There are seven volcanic areas existing as well.
The width of river is generally very narrow and steep and it flows speedily.
The place where the river meets ocean, there are flat lands.

  1. プレゼンテーションの3つのトピック

*「浮世絵」について
*東京が他のエリアと違うところについて
*「旅館」について

  1. 選択したトピック

*「浮世絵」について

  1. プレゼンテーションの再現

I would like to talk about “Ukiyoe”.

Ukiyoe is a woodblock printing and it flourished during the Edo period which is started in the early 17th century.

During the Edo period, there were various prominent ukiyoe artists appeared. And the most well known artist is Hokusai who is famous for depicting Mt.Fuji.

Personally, I enjoy Kitagawa Utamaro. His works are well known for drawing “Bijinga”, beautiful women.

Ukiyoe became popular in the Edo period but it also became famous in the West and it actually influenced the Impressionists like Gogh.

During the Edo period, it was actually used for a wrapping paper but now it’s become very valuable and people appreciate a lot.

If you like to see ukiyoe, I recommend you to visit Ohta Ukiyoe Museum which is in Omotesando, close to Harajyuku station. It’s a very cozy place and you can enjoy various collections including Hokusai.

Thank you.

  1. Q&Aのやり取りの再現
  2. Besides Ukiyoe, would you like to introduce any other cultural or traditional thing?
  3. Yes, I would say… Kabuki. Kabuki also flourished during the same time of Ukiyoe in the Edo period amongst the commoners. In Tokyo, there is a Kabuki theater where you can watch Kabuki. The building was restored and became a new one this year, so it’s nice to go there.

 

  1. Why did you choose this topic?
  2. Yes, I chose the topic because I enjoy art. It’s actually my father’s influence. He’s passed away already but he was a good painter. It’s my hobby to visit museums.
  1. Is there any place do you recommend to visit, where we can see any cultural or traditional things?
  2. Yes, if you have time, I recommend visiting Kyoto and Nara. It’s a must-see place. There are various historical buildings like shrines and temples and whole area is full of old, nostalgic atmosphere.

 

(10) 日本語での質疑応答の有無
    特にありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り(もしあれば)
退出の際は、二人の面接官共に立って送り出してくださいました。
     とっさにThank you very much for your time. と言ったら、ニコニコしていました。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順
係員の案内に従って移動し、試験終了者が待機している踊り場に並べられた椅子に座って
暫く待機していました。その後、ある程度人数が揃った段階で、再び大広間の試験終了者
待機室へ案内されて番号順に着席しました。予想していたような遅延はなく、予定の11時
15分より10分程早めに解散しました。解散するまでは配布された注意事項に目を通しつつ
試験内容の再現をメモっていました。

(13) 全体を通しての感想など
自己評価として、7割ぐらいの出来だと思います。

通訳パートは、迷わず直ぐに通訳を始め、制限時間以内に終了しましたが、メモが上手く読みとれない箇所があり、抜けがあったかもしれません。「火山帯」についてはvolcanic beltと直ぐに出てこなかったため、volcanic areas と曖昧な表現になってしまいました。

プレゼンは30秒の制限時間前にスタートできそうだったので、Can I start? とお伺いしてから始めました。浮世絵は個人的に関心の高いテーマだったので、迷わずに話しだせる気がしました。詰まることなく落ち着いたスピードでスムーズに話せましたが、後から再現してみると1分30秒程で、少し短めだったように思います。後で考えれば時間が余っていたので、もう少し一工夫加えれば良かったように思います。(例えば、神保町にある浮世絵ギャラリーで作品が買えるというような小ネタを持っていたので・・)
太田記念美術館の話をしたときは、英語の正式名を間違えてしまったものの、日本人の面接官が頷いて評価してくださったように感じました。

プレゼン後の質疑応答では、特に3番目の「京都、奈良がお薦めです」と答えた後に、「両都市共に日本の古い都で、当時の面影を残す多くの建造物が世界文化遺産として指定されています。」というようなガイドらしい理由をスムーズに答えることが出来たら良かったと反省しています。

余談:試験終了後、待機室でしばらく待ちましたが、早めに終了したグループの一人の男性が監督者へ挙手して質問を投げました。試験前の説明では、受付終了後は試験室番号と順番を書いた札を下げるように言われ、受験票、合格通知表は必要ないのでしまって下さいと言われたものの、試験で受験番号を聞かれたが思い出せず、間違えてはいけないと、再度鞄から取り出して確かめて伝えたのだが、これはおかしいのではないか?というクレームをしていました。他にも同じように不満を持たれた方が同調して、「我々はもう終わってしまったけど、これから受ける方も同じように思うので、早く訂正をかけるように試験前待機室の監督者に伝えるように」などと訴えていました。監督者は言われるがまま、すぐに携帯電話で連絡をしていたように見えました。
私は個人的に、そのような予期せぬ質問はよくあることで、敢えてクレームする程のことではないように感じました。過去に受験した英検の面接では、初めの質問で、「名前とあなたの受験している級を答えなさい。」と聞かれ、面喰らったことがありましたが、再度面接官へ聞き返して上手くやりのけました。

 

ページトップに戻る

次の受講生のレポートを読む>>