通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生66

 *試験の様子*

 10:00-10:25 集合・受付
 受付後、大きな待合室と小さめの待合室に2回移動、試験室前に呼ばれ待機。
 トイレは、ハンカチのみ持って係員とともに案内された(携帯は禁止)。
 11:00 試験開始
 試験室に入る際は、日本人試験官が部屋から出て来て案内され、3つ並んだ椅子の一つに荷物を置くように言われた。(全て英語で指示)Nは50代くらいの男性、Jは同じく50代くらい女性。

 *質問内容*

 A:こんにちは。
 N:J:こんにちは。
 J:名前と番号を教えて下さい。
 A:0000です。番号は000です。
 J:これから読む文章を1分間以内で通訳して下さい。

 「東京の秋葉原は日本最大の家電商店街です。600以上の専門店が立ち並び、国内外から多くの人が訪れます。また、アニメのキャラクターのコスプレをしたウェイトレスがいるメイドカフェも人気です。」

 A:(通訳)

 J:3枚のカードから1枚選んで、30秒間で準備し、そのテーマについて2分間以内で話して下さい。テーマを英語に訳してから話して下さい。

 A:(テーマ1:日本の宗教について、テーマ2:温泉で注意すること、テーマ3:日本の四季の草花について)温泉で注意することについてお話します。
 日本には、温泉がたくさんあり、日本人はよく温泉に行きます。まず、温泉で注意することとして、脱衣所と風呂場が分かれているので、脱衣所で洋服を脱いで下さい。そして、風呂場では、身体を先に洗ってから、入浴して下さい。タオルはお湯の中に入れないで下さい。お湯が暑いことがあるので、ゆっくり入って下さい。また、お風呂は、他の人と一緒に入るので、静かに入って下さい。またプールではないので、ジャンプして入らないようにして下さい。さらに、貴重品は指定の場所かセーフティボックスに入れて下さい。女性の方は、髪を洗った後、タオルでカバーしてから入浴して下さい。(最後の文章の半分でピーピーと時間がきたが、最後まで言い切った)

 N:温泉と銭湯の違いは、何ですか?

 A:銭湯は昔、地域に少なくとも一つあり、入浴の場だけでなく人々が集まるコミュニティとしての役割もありました。というのも、昔は、家にお風呂のない家庭が多かったからです。

 N:銭湯には、泊まれますか?

 A:いいえ、泊まれません。入浴するのみです。

 N:温泉には泊まれますか?

 A:はい、日本人も外国人も誰でも泊まることができます。日本人はリラックスするために、週末などに家族や友達とよく温泉に泊まりに行きます。

 N:では温泉は、泊まることができるということですね。

 A:はい。

 N:あなたの好きな温泉はどこですか?

 A:箱根です。私は横浜に住んでおり、箱根が近いからです。東京からは、電車で1時間半で箱根に行くことができます。

 N:分かりました。有難うございました。

 J:試験は終わりです。お疲れ様でした。

 A:有難うございました。

 (荷物を取り、最後にもう一度、有難うございましたと笑顔で面接官にそれぞれ言い、退室)

 *試験を終えて*

あっという間の8分間でした。緊張は試験室に入る直前の待ち時間に少ししましたが、他はそれ程緊張せず、面接中もCELの2次面接で練習したように、落ち着いてゆっくり笑顔で話せたと思います。質問の答えがあっているか分かりませんが、頭に浮かんでくることをとにかく話しました。沈黙はなく、最後まで会話のやりとりが出来たように思います。プレゼンテーションでは、「日本の宗教」か「温泉」か、どちらを話そうか一瞬迷いましたが、自分の好きな温泉ネタの方が、話しやすいと思い選択しました。
一つ予想外だったのは、テーブルがなく、椅子のみだったので、ボードにメモ用紙が乗っていたものの、手で支えなくてはならなかったので、メモが取りづらかったです。
 また、全国で同じ時間で行い、また受験者数も多いせいか、試験官は時間オーバーしないようにかなり気をつけて進行されていたように感じました。よって、実際の試験に入る前のスモールトークもなく、志望理由も聞かれることなく、名前と番号のみですぐに試験に入りました。日本語による質問は全くありませんでした。また、プレゼンでは、1分過ぎるとタイマーで合図され、2分以内で全て言い終えなくてはならない雰囲気でした。試験終了後は、また待合室に移動し、全員が終わるまで待機していました。東京会場(明海大学)は全体としては、 12:10に終了しましたが、福岡会場が遅れているとのことで12:15に予定通り解散でした。

 

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