通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

<<一覧に戻る 通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生16

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

集合指定15:30-15:55に対して現地に14:00頃着きました。
指定会場の1階入口の扉に試験待合室の張り紙がしてあり、そちらで待機しました。集合指定時刻まではそちらに待機するようにとの掲示もありました。
場所は学生ホールのようなところで、暖房があまりきいておらず、非常に寒かったです。
大きいテーブル及び椅子がたくさんありましたが、受験者以外の方、昭和女子大の学生さんや初等部の音楽会が開催とのことで、黒礼服のご父兄の方々も大勢いらっしゃいました。テーブルが大きくて人が多いので、相席状態で、でも受験生の方は雰囲気でわかりましたので、ご一緒させていただきました。(日本語でも何でもとにかくおしゃべりして少し口を動かしておかないと緊張で口が回らないと思ったので、あえてこちらから話しかけたりしました。)
15:30集合グループに対して10分前の15:20頃、係の方から「受付の用意ができましたので15:30からの受付の方はこちらに移動してください」との指示があり、それに従っていったんホールを出て、またすぐ横の入口のエレベーターホールに並びました。手際のよい誘導でエレベーターに乗り、6階まで移動しました。そちらに受付があり、必要書類の提示で番号確認がなされ、首からさげる番号カードをもらいました。私は○-△でした。そのあと、すぐに脇の待機教室に入りました。
大きな階段教室で机の上には番号カードに対応したカードが貼付され、同じ番号のところに着席しました。だいたいですが、こちらの教室に16から38くらいまでの番号の方がはいられました。二桁のあとの数字は8番か10番くらいまでだったと思いますので、全部で240名前後いたのではないかと思います。
16:00には全員着席し、注意事項の説明がありまし。携帯他電子機器の使用禁止、飲食禁止ただし飲料はOKです。辞書参考書の利用は認められていましたので、待っている間に目を通すことは出来ます。トイレは男女別に係の方から、「行きたい方は前に出て並んで下さい」との指示がありました。その際は必ず荷物は全部置いて手ぶらで行くようにとの指示がありました。
16:20 二桁番号の1番の人が前に並ぶように言われ、私も移動の列に並びました。1グループは10人位だったと思います。係の誘導に従って、一階下に降りましたが、そのあと横にいったり、曲がったり、短い階段を上がったと思ったら、また下りたりで、つまり自分は何階のどのあたりにいるのかが全くわからなくなりました。
小教室に誘導され、 やはり番号札の指定のある机に着席しました。
16:35 グループ単位で呼ばれて席を立ち、面接場所までの移動がありました。移動経路は階段を下りて何回かフロアをまがり、廊下の1か所に椅子が20個ほどあり、またそちらにいったん着席しました。ほどなく全員起立を求められ、廊下の前方に向かって移動、両側にそれぞれ20番台の掲示の部屋がならび、それぞれの番号の部屋の前で列から離れ、部屋の前の椅子に着席しました。椅子は二つありましたが、待っている間は一人です。
16:38 頃  前の受験生の方が退室されました。2~3分後に日本人の面接担当官がドアを開けてくださり、入室するようにとの指示がありました。

入室するとちょうど高校の教室くらいの広さでした。外国人の試験官が座って何か書き物をしているのが目に入りましたので、Good Afternoon!と大声で挨拶をしながら、そちらの方へ進みました。
お二人並んでいる試験官の机の前に(距離はCELでのMock Interviewの時と同じくらいかやや離れた場所に椅子が3つ並んでいました。何も指示がないので、May I have a seat?と尋ねようとしたら、外国人試験官の方がPlease sit ○○○・・・と最初の言葉を聞いてすぐに椅子の脇に(床の上)荷物を置いて、真ん中の椅子?と躊躇していたら外国人試験官の方がmiddle!とおっしゃったので、真ん中に座ると同時に、右の席に荷物をおくべきというか、さっき「座って下さい」と言われた以降にその手のことをきっと言われたんだろうなあと反省しました。ただPleas have a seatに対しては笑顔でニッコリThank you!が出たので、初笑い?成功したかなとちょっと安心しました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:40代くらいの男性
(英国系:ネイティヴな方だと思います。米国、英国、カナダ、オーストラリアと考えた中で、物腰とか丁寧で静かな印象がありましたので、何となく英国系かなと思いました、笑顔は少ないけれど、こわい感じはなかったです。)
日本人:20-30代の小柄で笑顔のあふれた若々しい女性。最初から最後までとても優しく、安心して目を見て話すことができました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: What is your name? and where do you come from?と言われ、I am      ,I come from Yokohama.と返答しました。

N:How do you like Yokohama?みたいな横浜のいいところはどこ?みたいな質問だったと思います。横浜は色々いいところがあってみんな素敵なので、beautiful portがいいと答えて一言 I love Yokohama.とまた笑顔の練習をしました。 
続いて日本人試験官から以下の説明がありました。
J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて日本語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」
そのあとすぐに日本語が始まりました。

(4) 通訳の日本文

日本にはお茶を飲むときやみそ汁や麺類を食べる時にわざと音を立ててすする習慣があります。これは食を提供してくれた主人に対する謝意を表すためのもので、決して悪いことでは無いのです。

(5) 英語訳の再現

In Japan when drinking tea or miso soup or noodle kind of soup people make noise .It means presenting appreciation for their master who had prepared it so it’s not bad thing.
みたいな感じで答えました。模擬面接より非常に短く、やさしいはずなのに、文法も何も支離滅裂でした。
続いて日本人試験官の方から、プレゼンの説明があり、三枚のカードを渡されました。
どれにするか決めて、プレゼンの内容を考えました。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.草津温泉の特徴と行き方について
2.東海道五十三次
3.福袋

(7) 選択したトピック

1. 草津温泉の特徴と行き方について

(8) プレゼンテーションの再現

Let me introduce the character of Kusatsu Hot Spring Resort and how to go there.
草津温泉と決めたのに、いきない自分の口から出たロケーションはIn Tochigi prefecture  自分でもびっくりしましたがしかたないので、そのまま続行、there are wonderful hot spring resort named Kusatsu. Its character is the abundant hot water and every Japanese like this Onsen.This hot spring resort has flourished from old time. It takes about 2 hours ride Nagano Shinkansen and from there you can go by bus(明らかに間違っていると思いました、最適な経路、高崎駅が全然出て来なかったので、まあ同じ方向だし何とかなるかと)もうこれ以上草津に関しては話せることがなかったので、温泉からスキーへと話題をチェンジすることにしました。Kusatsu is famous not only for its hot spring resort but also skiing. You can enjoy skiing there. So in the cold outside you enjoy ski and after skiing you can enjoy hot water in the bath then hot pot dishess called Nabe, especially with your friends or families  It’s wonderful thing! Surrounding Nabe, chatting, drinking Japanese Sake, singing. You‘ll have wonderful time. So please visit Kusatsu sometime in the future.で最後にニコっとスマイル!とりあえず笑顔だけは成功したと思います。

(9) Q&Aのやり取りの再現

N:You mentioned skiing at Kusatsu, have you ever been skiing there before?
私:Yes, I went skiing before but not Kusatsu but Shigakougen in Nagano prefecture.
It’s great ski resort and of course you can enjoy hot spring resort!
N:You mentioned Kusatsu is very old but how old this hot spring?
私:From Edo era, about 17,18 century, it was popular for people.
N: What else is there old famous hot spring resort in Japan?
私:Well,Dougo-Onsen in Ehime prefecture in Shikoku island.  It’s very old and the stage of (本意としては夏目漱石の「坊ちゃん」で有名なとしたかったが、単語が思い浮かばず)famous anime,
Miyazaki Hayao’s spirited away, the main building of Dougo Onsen was it. (自信の無さが顔に出てこのあたり突かれたら弱いなあと考えました)
N: What is your favorite or recommendable Onsen?(こういう質問大好きです、ラッキーだなと思いました。)
私:Kinosaki Onsen in Hyougo prefecture .It’s not so large but comfortable and familiar.
N:Why do you like it?
私:Because my husband was born there.
N:Oh! Your husband was born in Onsen?
私:No! Not from hot water! near the site named ここで大爆笑・・・
N: Yes,near the town or so(助けてくれました)
N:Thank you
終了だなと思ったので、こちらからもThank you very much. I enjoyed it.と言ってお辞儀をしました。その後、立ちあがり、荷物を持ったところでもう一度、今度は「ありがとうございました」と日本語で述べ、一礼して退出しました。


(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

退出したのち、係の方の誘導で、試験終了者待合室まで案内されましたが、試験教室からだいぶ遠かったように思います。入室するとやはり机には番号カードが添付され、自分の番号の机で待機するようにとの案内でした。私は最初のグループだったので、こちらで全試験終了者が揃うまで、80分程待ちました。順に終わられた方が入室されてきます。トイレは行けますが、やはり挙手して係の方の付き添いの元、相当離れた場所まで案内されました。手前にあったトイレは「試験未終了者用」と張り紙がされており、トイレも試験前の方と試験終了者とで当然分けられていたようです。飲み物は許可されていましたので、飲んだり、目をつぶったりして何となくすごしました。同じ3:30受付のグループでも最初の方の番号と最後の方とでは試験に臨む時間までに1時間以上の差が出ます。自分が呼ばれるまでに、最大では90分位待つことになりますので、そうなった場合は何をして過ごそうかと考えておいた方がいいと思います。

試験終了者が全員入室し終わったのは18時頃でした。縦に12人ほどで横に8列でしたから、100名近くの方が集まったことになると思います。これで帰れると思ったのですが、まだ他の教室で試験が終了していないとのことで、本終了は18:20頃でした。これも順番に並んで、係の方の誘導で玄関の外に出ました。なお、携帯の使用は建物を離れるまで禁じられていました。

(13) 全体を通しての感想など

一番の感想はこの口述試験を受験するにあたって、親身になってご指導いただいた曽根先生はじめ講師の皆さま方にお礼を申し上げたいと思います。一次試験の結果を受けたものの、一番大事な(と思っていました)英語に関しては過去に受けたTOEICの取得点数による免除によるものです。ガイド業務に必要な英語の知識も持たず、あと3週間でどうやって対策をたてようかと頭をかかえました。ネットを探索していた時に偶然CELのHPを見て、理由はわからないのですが、非常にひかれるものがあったので、セミナーを申し込ませていただき、あの11/15のセミナー体験で文字通り、目からウロコの思いに至りました。
曽根先生のお話をきいて、通訳ガイド試験で真に求められるものが何かということがわかりました。なので、英語力の不足している私にもできるのかもと自信がわいてきました。
口述試験対策としては、やはり場数を踏むことが大切と思い、なるたけ多くのmock interviewを受けようと思いました。内容が重ならないように配慮して都合9回受けました。予約のシステムも非常にわかりやすくてよかったと思います。またCELからの返信も非常に早くて、事務局の方の熱心さも伝わってきました。
mock interviewでいただいた様々なアドバイスが試験の時にみな非常に生きました。試験当日、なるたけ明るい色の服装をいうことで、白いスーツを着て行きましたが、待機会場では皆さん、ほとんど黒っぽい服装で、特に女性の方は黒系統または非常に地味な色合いが多かったです。私一人白くてういていたので、15:30受付の回はCELの受講生の方はいないのかなあ・・・と思っていましたら、明るいグリーンのスーツをお召しの方がいて、見たらCELでご一緒させていただいた受講生の方でした。やっぱり明るい色の方が気分も明るくなりますし、笑顔の練習もやりやすいと思いました。
待機会場では皆さん、熱心に参考書や電子辞書を広げて勉強されていましたが、私は直前に新しいことを覚えても混乱するだけと思い、英語以外のことをしていました。お昼を食べることと、あとは自分の好きな地方の名産や食べ物が何だったかとか、おふくろの味ときかれたら、何と言おうかなとか、スキーや温泉は今どこがいいかなとか、(2月にスキーに行く予定があるので、その行程のことを考えたり・・スキーのことが出ればいいなんて思っていたのですが・・・)あとは笑う練習、これはマスクをかけて待機会場を出て周辺を歩きながら、発声練習をかねてやりました。

全体的にリラックスできていたのは、やはり11/15のセミナーで曽根先生のお話を伺ったからだろうと思います。試験というよりは入社面接、というよりもオーディションかな?なんて思ったりもしました。もしも受かったとしても、そこから、本当のガイドになるための勉強が始まるのだろうと思います。これはスタート地点に立つのに準備ができているかどうかを見極める試験なのではないかと思いました。それにしてもここまで来るのにそれなりに努力もしたから、今日は発表会のつもりで楽しんでみようとそんな風に素直な気持ちになりました。
終わって今はとても嬉しい気持ちです。試験が終わったのが嬉しいのではなくて、試験で自分らしさを出せたということ、笑顔を絶やさずに話せたことをとても嬉しく思います。
余談ですが、帰りは主人と待ち合わせて、外食をしました。何を食べたいか聞かれて出てきたのは焼き鳥かしゃぶしゃぶかお寿司、とにかく和食!ということで、結局居酒屋に落ち着きましたが、この3週間、和食のことばかり英語で考えていたので、やっぱり食べたくなったのでしょうか?ちなみに食べている時もつい「これは英語でなんて言うのだろう」とか「これはどういうものか外国のお客様に説明するとしたら、どういえばいいんだ?」みたいに考えてしまう自分が面白かったです。ガイドの勉強は毎日の日常にいくらでもあるのですね。
結果発表まで間があるので、この3週間で初めて知った日本の色々なことをもう少し自分の知識に置き換えて楽しんでみようかなと思います。
以上、試験レポートを提出させていただきます。一個人の例ですが、これから受験される皆さま方にとって少しでも参考になれば幸いです。

 

 

ページトップに戻る

次の受講生のレポートを読む>>