通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生17

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

10:00-10:25 エレベーターで6階の受付へ誘導される。
受付後、首にかける番号札をもらい、同じ階の大きな教室に移動し、番号順に着席。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。
10:30 試験の流れについて説明があり、その後、「トイレに行きたい人?」と聞かれ、行きたい人は誘導されてトイレへ。 携帯は席に残していくように指示される。
11:00 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)が、別の階に移動。小教室で着席して待つ。ここでもトイレに行きたければ、誘導されて行くことができた。
11:20 グループ単位で呼ばれて席を立ち、面接部屋の廊下にある席に移動。前の方が終わると、しばらくして、日本人試験官がドアを開けてくださり、「お入りください」と声がかかる。

部屋に入ると、日本人試験官から日本語で説明を受ける。
J: 「荷物を後ろの椅子におき、手前の椅子の真ん中にお座りください」

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:50代後半から60代くらいの男性
(発音からアメリカ人と判断しました。とても、にこやか、穏やかな方でした)
日本人:50代の女性。最初と最後は優しく応対してくださいましたが、試験中は真剣にメモをとっている様子でした。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: What is your name? Where are you from? と聞かれ、I am________. I am from Saitama, north of Tokyo.と返答したと思います。
そのあと日本語で、通訳についての説明がありました。
J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて日本語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」
そのあとすぐに日本語が始まりました。

(4) 通訳の日本文

日本の多くの城は天守閣があり、戦闘時の砦として使われていました。城主や家来は、同じ敷地内の邸宅に住んでいました。城の美しい天守閣は、権威(権力?)の象徴となっていました。

(5) 英語訳の再現

Many castles in Japan had Donjon. And they were used for the battles. Warlord and his subordinates lived in the different residences on the same ground. The beautiful donjon symbolized the power or authority.
こんな感じで答えました。砦が思いつかず、入れずに答えました。Donjonを複数形にしたか、覚えていません。On the groundをin と言ってしまったような、compoundと言ったような気もします。模擬面接では、もっと長い文章を練習していたため、あまりに短くて拍子抜けしました。その分、細かい文法をチェックされていたような気もします。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.日本の自然災害
2.古墳について
3.風鈴について

(7) 選択したトピック

風鈴について (楽しく話せるような気がしたため)

(8) プレゼンテーションの再現

トピックを選んだにも関わらず、風鈴の英単語が思いつかず、Bell with Windと変なことを言ってしまい、試験官の男性に、「?」という顔をされました。Wind Bellと言っても怪訝そうな表情だったので、風鈴と言ったら、「あー」と言われたので、そのまま風鈴で通しました。あとの質疑応答で、外国人試験官が「Wind Chime」とおっしゃっていて、自分の単語力、発想力の無さに恥ずかしくなりました。
風鈴については、日本の夏は蒸し暑いので、日本人は暑さ対策をいろいろ考案してきた。その一つが風鈴。風が吹くと、美しいクリアな音を出し、涼しい気分にさせてくれる。特に、お風呂上り、浴衣を着て、ベランダで涼むときに、風鈴の音色を聞くのが最高(CMのイメージが頭に浮かんでそのまま話しました・・・)。風鈴は、いろんな所で買える。例えば、デパートや日本の土産物屋さんに行くと、いろんな種類の風鈴がある。ぜひ、お土産にいかがでしょう。
このような話をしました。全く、内容が薄く、一体、どれだけ話したのか覚えていません。1分の知らせがあってから、しばらく話したくらいなので、1分半も話していないと思います・・・。本来ならば、風鈴の材質等、話すべきことがあったのに、すっかり暑さ対策ばかり話してしまいました。材質等の基本情報は、質疑応答で入れました。

(9) Q&Aのやり取りの再現

N:風鈴の大きさは?
これくらいと、手で示しました。 ベランダや屋根のところに飾ります。これも、ジェスチャー交えて話しました。(今思うと、屋根では分かりにくかったですね・・・)
N:ベランダなど外に飾るのですね。
と聞かれ、慌てて、ベランダなども飾るけれど、部屋の中に飾ることもあります、と答えました。

N:風鈴を持っていますか?
はい、音色を楽しんでいます!風鈴はglass or ceramicで作られているので、音が心地よく、本当にリラックスできるんです。と、プレゼンに入れ忘れた材質の話を入れました(汗)
N:国内で、風鈴の製造で有名な所はありますか?
Many places in Japan produce Wind Chime. Especially Edo, Today’s Tokyo...It is famous for producing Furin, Wind chime.
ガラス製の江戸風鈴が有名だった気がして伝えました。
N: 他に夏に楽しめる音はありますか?
A: Sound of river is very nice. So, there are many lodgings along river. People visit there and enjoy listening to the sound of river to cool themselves and relax.
N: River, yes yes. Camping along river is also nice. といったことを言われました。
N: Some insects make sound, don’t they?
Insect?  Bug? と聞き直してしまいました。
N: Insects, Insectsと言われ、セミのことだなと思いましたが、セミの英単語が急に思い出せず。
仕方なく、Yes! Some insects make very big sounds! Like singing loudly even at night!!
Singなどと言ってしまい、恥ずかしかったです。むしろ、ミーンと鳴けばよかったと後悔しました。
もう少し話そうと思ったのですが、ここで8分となり、終了でした。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

Thank you very much. ありがとうございました。
とお礼を言って、ドアを開ける前にもう一度笑顔でお礼を言い、出ました。

(13) 全体を通しての感想など

入室した時から、お二人ともとても親切で、ニコニコされていましたので、少し緊張がほぐれました。外国人試験官は、私が風鈴の単語を間違えたときは、怪訝そうな顔をされましたが、そのあとは、内容の薄いプレゼンにも、終始笑顔で聞いてくれました。「お風呂上り~」の話をしたときは、「Oh」と言って、かなり反応してくれました。日本人の試験官は、メモをとられていたので、厳しくチェックされていたような気がします。
私は、笑顔は絶やさず、アイコンタクトを忘れずに話しました。雰囲気は良かったのですが、後から考えてみると、プレゼンが早く終わりすぎ、質問が他の方より多かったと思います。試験官も困ったかもしれません。模擬面接では、プレゼンで内容をほぼ盛り込むように教わっていたのに、それが出来ず、残念です。かなりのマイナス点となるのではないかと思い、落ち込みました。

受験者は男性がかなりの割合を占めており、少し驚きました。また昭和女子大の教室は、面接の声が漏れて聞こえます。私は、よく聞き取れませんでしたが、通訳文が城だということだけは分かりました。また、前の方が2分きっかりで、プレゼンを切られてしまっていたのも聞こえました。それもあって、自分のプレゼンは早めに切り上げなきゃと思ったのですが、早すぎました・・・。
これまでパーフェクトコースでお世話になった江口先生、曽根先生、模擬面接で指導して下さった先生方に心より感謝いたします!試験の結果はどうであれ、普段の生活では知り得なかった様々な知識を身につけることができ、興味の対象も広がり、CELに通って本当に良かったと思っております。

 

 

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