通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生34

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

試験会場:昭和女子大学(三軒茶屋)
10:00-10:25 受付で大きな部屋(講堂のような大教室)に集合(この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。) 黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。
携帯を持っていないことを確認された。
10:30頃から試験についての説明があった。
その後、順次、試験直前の待合室(大教室)に移動した。黒板の注意事項は上記と同じ。
10:45頃 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)が、待合室を出て、廊下(試験室前)に着席して待機。各試験室前には、一人の試験者のみであった。椅子は、各々2席あった。
11:00頃 日本人試験官(J)がドアを開け、 中に入るよう英語で指示された。
教室では まず J:Please sit down. と指示された。椅子は3席あった。左の席上に紙と筆記用具があり、私は真ん中の席に座った。
そのあと日本語で、通訳についての説明があった。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人(N):30代くらいの長身の女性
(カナダあるいはイギリス。物静かで丁寧な印象。)
日本人(J):40-50代の小柄の男性。事務的な印象はあったが、穏やかな人であるという印象を持った。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

日本人試験官(J)から、英語で名前を訊かれ、I am ______.と返答。
どこから来たかを訊かれたので住んでいる場所を返答。
それ以外のことは特に訊かれなかった。

(4) 通訳の日本文

日本の城において、天守は戦における砦であった、また、城主と家来は同じ敷地に居住していた。天守は、その美しさを特徴としており、かつ、権力の象徴としての意味も持っていた。
(上記は記憶の範囲での再現であるため、実際にはこれより多くの内容があった。)

(5) 英語訳の再現

Japanese castle ____ と始めたが、天守や砦に対応する単語がわからず、それに対応する部分を説明できなかった。家来に相当する単語もわからず、servant としてしまった。同じ敷地に居住していることlive in the same place 、城が美しいこと castles are beautiful 、および、権力の象徴 symbol of the power といった部分は英語にできたが、それ以外のことを説明することができなかった。
制限時間(30秒)以内では返答した。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.日本の災害
2.日本の古墳
3.風鈴

(7) 選択したトピック

日本の古墳

(8) プレゼンテーションの再現

古墳に対応する英単語が浮かばなかったため、old place としか表現できなかった。
豪族に相当する英単語も思いつかなかったため、great な person が死んだときに、その遺体が埋葬される(was buried the dead body)といった趣旨のことを何とか英語で述べた。
また、埴輪と呼ばれる、粘土(clay)でできた物も一緒に埋葬することがある旨のことも述べたつもりだ。(ちゃんと伝わったかどうかは疑問。)
そして、それら(古墳)は、自然の景観として美しいといったことも述べた。(やはり伝わったかどうかは疑問)
その後、言葉に詰まってしまった。(今思うと、ここで終わりにしてもよかったのかな、と感じている。)そのため、制限時間(2分)を超えてしまい、試験官(J)に止められた。

(9) Q&Aのやり取りの再現

(Q)N:(私が美しいと感じた古墳は?)
といった趣旨のことをもちろん英語で訊かれた。最初、古墳のことか不明であったため、古墳のことかと英語で質問内容の確認をした。
(A)私(A):For example, Daisenryo-Kofun or the Emperor Nintoku’s kofun is large and beautiful.
といったような返答をした。
(Q)N:(その外観は?)What does it look like?
と訊かれたので
(A)A:It looks like a forest.
といったような返答をした。
(Q)N: (その形は?)
と訊かれたので
(A)A:(前方後円墳である。)と言いたかったが、うまく説明できず。Its shape is square in front and round in the back. とは言うことができた。
(Q)N: (その古墳は地上だけか、地下にもあるか?)
と訊かれたが、うまく答えられなかった。地上だけであると何とか答えたようだ。
(Q)N: (その高さは?)
と訊かれたが、わからなかったので、(A)A :I think it is about a hundred meters. と返答してしまった。

日本人の試験官(J)から日本語で、以上で口述試験は終わりである旨を伝えられた。

(10) 日本語での質疑応答の有無

なし。

(11) 試験終了後のやり取り

なし。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

Thank you. ありがとうございました。
とお礼を言って、ドアを開ける前にもう一度笑顔(のつもり)でお礼を言い、退出した。

(13) 全体を通しての感想など

笑顔で相手(試験官)を見ながら話そうと努めた。しかし、実際には下を向いて(メモを見て)いたことが多かった。また、笑顔であったかどうかをあやしい。
通訳パートでは、対応する英単語がわからず、説明できない部分がかなりあった。
プレゼンパートでは、選んだテーマ(古墳)について、30秒で話を構成することはとでもできなかった。そのため、思いついたことで、かつ英語で表現できることがつきると(恐らく一分過ぎぐらい)、言葉に詰まってしまった。(上述のようにここでプレゼンを終わらせてしまえば良かったと感じている。)英語力よりも、国語力や表現力の不足を感じた。
しかし、人前で英語を話すという経験自体が、これまで実質的になかったので、試験の結果いかんに関わらず、とても貴重な体験をすることができた。
Thank you.

 

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