通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生42

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

受付開始の30分前に到着し、指定の待機場所(自販機とテーブル、椅子が沢山ある飲食スペース)で待ちました。
受付時間になると、係りの方に連れられて隣の建物へ移動し、エレベーターで順次6階へ。そこで受付後、大教室に入り、決められた席で待機し、注意事項の説明。携帯や通信機器の電源オフ、トイレは係りの方の招集に従って整列していくこと、など。
40分ほど待ってから20人ほどのグループ毎に7階の別室に移動、そこで着席するや、また10分もしないうちに今度は8人くらいのグループで2階に移動。更に2名ずつになり、試験教室の前の廊下の椅子で待機し、13時に先生方が昼休憩から戻ると同時に室内に呼ばれる。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人試験官=男性、50歳くらい、アメリカ人(ダン先生似)
日本人試験官=女性、50歳くらい(とても物腰柔らかく、親切、丁寧、にこやか)

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

ひたすら明るく、Good afternoon と言って入ると、両試験官とも挨拶を返してくれ、日本人試験官から、英語で、荷物を置いて着席するよう言われ、着席。名前と住んでいる所を聞かれ、答えると外国人試験官が笑顔でそれに対してまた一言。二人ともとてもにこやか。

(4) 通訳の日本文

日本の公共交通機関を使う場合、ICカードが便利です。事前にチャージさえしておけば、電車やバスなど、ほとんど全ての交通機関で使うことができるようになりました。

(5) 英語訳の再現

When you use the Japanese public transport network, the best way would be using IC card. You only have to recharge money into the card, then it can be used for almost all the transport network system, such as trains and buses. と、してから、「…ようになりました。」を無理矢理付けたすつもりで、it has become possible recently.と言ってThank youで終わる。ちょっと急ぎ過ぎてしまった。もっと時間を使って忠実な英訳を心掛けても良かったかも、と反省。
途中、1分の合図がありました。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

宝くじ、鎖国、日本三景

(7) 選択したトピック

鎖国

(8) プレゼンテーションの再現

Let me talk about sakoku, or national seclusion policy. The policy was implemented during most of the Edo period, which was from 1603 to 1868. During that period, traveling abroad was severely prohibited, foreign contact was punished and Foreign trade was strictly limited. So during the time Japan could not introduce other cultures so we could say, because of sakoku, Japan's modernization process was delayed in a way, but on the other hand, during that period Japan had a very peaceful time with almost no war, and also distinctive Japanese culture developed during the period without other culture's influence. The Japanese culture such as kabuki and sumo developed during that period.
言っている途中で2分のベルがなり、言い終えて終わる。外形的なことで終わってしまい、全然肝心な内容が言えなかったと気づく。しかも、鎖国の期間と江戸時代の時期の説明がごっちゃになった、など、終わった瞬間に反省点が頭に渦巻く。

(9) Q&Aのやり取りの再現

プレゼンの中身の足りなさを、試験官が補って聞いてくれる、という展開に。こちらも、それをいいことに、言えなかったことを盛り込んで喋ったため、長々した回答になってしまった。
(実際は英語ながら、以下、内容のみ日本語で。)
N  鎖国の間、外部とのコンタクトは全部禁止じゃなくて例外もあったと聞いていますが?
A  はい、foreign trade はオランダと中国とのみ長崎の港で行われていましたが、中央政府が独占していました。鎖国の目的は、幕府による貿易の独占とキリスト教の禁止にあったので、今おっしゃられた通り、貿易は出来たのですが、それは幕府に独占されていたものでした。
N  外国語の書物はどうでしたっけ?
A  はい、江戸時代の後半には規制も緩和され、書物は入ってくるようになりました。それによって技術や、知識、例えばえーっと…薬品の、とか、植物の、とか、が入って来ました。(ロクな単語が出てこず。)
N  何故鎖国は終わったのですか?
A  様々な理由と背景がありますが、直接的な原因は、江戸時代末にむけて徐々に日本は西洋諸国の圧力を受けるようになり、…

などと言ったところで、日本人試験官が、外国人試験官に時間である旨を合図し、それを受けて外国人試験官から「残念ですがもう時間ですね。Sorry.」と途中で言われ、終了。

(10) 日本語での質疑応答の有無

なし

(11) 試験終了後のやり取り

御礼を英語と日本語の両方で言い、退出時に再度御礼を言ってドアを閉めました。

(13) 全体を通しての感想など

CELで繰り返し教えて頂いた通り、一貫して、「今日は初めてのガイド。お二人が初めてのお客様。」と念じ、笑顔と楽しげな雰囲気、大きな声、のみを心掛けました。試験官の 方々もそのお芝居の相手をして下さった感じで、とてもいい先生方だったのは幸運でした。
通訳とプレゼンは出来が良かったとは言えず、思い返す度に反省点が渦巻きますが、課題としていた笑顔と大きな声とが出来たので、合否はさておき、悔いはありません。緊張で固まりそうだった模擬試験を思えば我ながら大きな成長です。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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