通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

<<一覧に戻る 通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生63

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

13:00-13:25 受付をし、数字と丸数字の組合せが記載されたカードを渡されます。これを首から下げ、大教室の指定席に着席します。(この部屋に集合した後は、例の注意事項を守らなければなりません。) 13:30を過ぎた頃から、15人くらいが番号で呼ばれ、別の階の教室に移動し、着席します。 さらに、15分くらい待機した後、名前または番号で呼ばれ、グループ単位で移動します。長い廊下の両側に教室が並び、各教室の前に椅子が2席あり、1人ずつ着席するよう促されます。着席すると、向かいの教室の前の受験生と対面することになります。教室の中の声が僅かに聞こえてきますが、内容を理解するほどではありません。
しばらくすると、扉が開き、受験者が退場しました。
2分後、扉が開き、日本人男性が「どうぞお入りください」と声をかけてくださり、入室します。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

(日本人男性)50代後半、ベテラン通訳案内士と思われます。
(外国人女性)50才前後? イエロー系の服を着られていました。不慣れな様子でした。笑顔はあまり見せていただけませんでした。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: What is your name? Where do you live in ?と言われ、I am________.I live in ________と返答。手許の資料と見比べられていました。その資料には、写真が貼ってあるのが見えました。

(4) 通訳の日本文

岐阜県の白川郷は、合掌造りという屋根を急にした民家で知られています。
豪雪地帯において、屋根を急勾配にすることで、雪が積もりにくくし、家が潰れることを防ぎます。

(5) 英語訳の再現

Shirakawago in Gifu prefecture is the house which is famous for steep… (手を合わせながら)hands in prayer roof.  In the snowy area, it is famous for very steep thatched roof to prevent from stack the snow not to break down the house.

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.「厄年」
2.「高野山」
3.「日本で最大の木造建築物」

(7) 選択したトピック

日本で最大の木造建築物

(8) プレゼンテーションの再現

I’d like to talk about the largest wooden structure in Japan.  The largest wooden structure in Japan is Todaiji temple.  Todaiji is located in Nara prefecture.  It is designated as World Heritage Site. It houses the statue of Buddha. The stature is largest statue of Buddha in Japan.  The Buddhist statue is about 15 meter high. The Buddhist hall in Todaiji temple is founded in 608.(誤り) Todaiji temple is province…temple.(provincialのheadが言えない)(その後、何かを言った気がしますが、覚えていません。) Thank you.
試験官が、何カ所かでうなずかれた後、下を向いて印をつけていたようです。必須項目がリスト化されているのだと思いました。

(9) Q&Aのやり取りの再現

N: 東大寺へは行ったことがありますか。
A: 小学生、いえ中学生の時に行きました。
N: そのときの印象は?
A: (見上げる動作をしながら)その大きさに圧倒されました。
N: 東大寺は、木でできているんですよね。なぜ長い間、現存しているのですか。
A: 木それ自体がstrongであり、・・・また大戦中に爆撃を免れたからです(東大寺が再建され、もとの大きさの2/3であることへの助け船だったようです。)。
N:  東大寺には他に何か有名なものがありますか。
A: 大きな門があります。
N: 奈良には、東大寺の他に世界遺産はありませんか。
A: 法隆寺があります。そこは、世界最古の木造建築物です。
N: 法隆寺はいつ建築されましたか。
A: 608年です。(607年の誤り。)
N: 奈良には他にどのような見所がありますか。
A: 奈良公園と春日大社があります。奈良公園にはたくさんの鹿がいます。これらの鹿はvery tameです。春日大社にはたくさんの灯籠があり、eveningになるとライトアップされます。
J: これで試験は終了です。メモは、回収しますので、そこに置いていってください。
A: こちらで宜しいでしょうか。(笑顔で)Thank you very much.  有難うございました。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

廊下の突き当たりには、ちょっとした広めの空間があります。その空間の奥には階段室があり、またその空間からは右側に延びる廊下があます。その空間には、試験会場が両側に並ぶ長い廊下に向かって椅子が2列で並べられ、順に座らされます。ここは、今まさに自分の運命を決めた試験会場に顔を向けているので、終了した面接を振り返る神聖な場所です。全席が埋まると、階段を降りるように促され、別の教室に着席させられ、最後の説明を受けた後、解散となります。

(13) 全体を通しての感想など

まず、通訳パートでは、日本語がゆっくりと読まれたため、情景を思い描いて記憶にとどめることよりも、メモを取ることに注力してしまいました。このため、一部、判読不能な文字がありましたが、思い出すことができず、文脈から類推せざるを得ませんでした。
メモは、次のような感じでとりました。
「ぎふ 白川 がっしょう←民家
ご※せ※
やね 急  ゆき つもらない いえ つぶれ」
プレゼンのテーマ選択では、「厄年」はまったく準備をしていなかったため、すぐにパスしました。また、「高野山」は、来年に開山1200年を迎えるので、通訳問題として山を張りYou Tube観光をしていたため、「日本で最も大きい木造建築物」とぎりぎりまで迷ってしまいました。このため、「日本で最も大きい木造建築物」のプレゼン構成を練ることなく、話しながら考えるという状況になってしまいました。
足りない部分は、Q&Aで聞かれたのだと理解しております。
通訳の日本文記憶が不十分だったこと、プレゼンの内容が薄く、また嘘をついたこと等、あとから考えると、不備ばかり気になります。すべての時間帯の通訳・プレゼンテーマを見ましたが、どの時間帯にあたったとしても、同様な結果になったのではないかと考えます。
模擬面接は、緊張の連続でした。TOEIC850点という免除ぎりぎりの英語力でしたので、場数で勝負しようと、貴校の模擬面接を6回受けました。根岸先生、Jay先生、Dan先生の前で恥をかきながら、楽しく勉強をすることができました。特にDan先生には、毎回、厳しい中にも、試験に直結するたくさんのご指導いただきました。また、本試の前日には曽根先生に、夏の気候、チップ等についての適切なプレゼンをご指導いただくことができましたが、曽根先生には、早い段階でご指導いただけばよかったと思いました。

 

ページトップに戻る

次の受講生のレポートを読む>>