通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生67

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

10:00~10:25 集合で大きな部屋に集合
(この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。)
10:30 係の指示に従って、エレベータで4F?の講堂のような大きな教室に移動し、番号順に着席。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。
携帯を持っていないことを確認されていました。
10:50 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)が更に1フロアー上の階に移動。大教室で着席して待つ。
11:00 グループ単位で呼ばれて席を立ち、廊下の待合所に移動。人によっては面接部屋あり。
11:10 各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に配置される。
係の人から、「ここで待っていてください」と指示有り。その他の説明は一切なし。かなり室内の声がはっきりと聞こえてくる状態。
11:20 10分ほどして、係の方がドアを開けてくれ入室。「Good Morning!」と挨拶して入室。
特に指示がなかったので、「May I have a seat?」と聞いて着席。ここで軽いトラブル(向こうのミス)
なんと、前の人の三択カードとメモ用紙がそのまま放置!カードの内容もはっきり見えて仰天。
先方もかなり動揺した表情で慌てて片づけを行う。
そのあと日本語で、通訳についての説明がありました。
J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて日本語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」
そのあとすぐに日本語が始まりました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:40代くらいの男性
(絶対の自信はないが、おそらくアメリカ人。明るくて親切そうな丁寧な印象。)
日本人:20代後半か30歳くらいのメガネの女性。想定よりはるかに若い方で、笑顔はない。初めのトラブルで若干緊張されていたのかもしれない)

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: What is your name? と言われ、My name is________.と返答
N: How are you feeling?と聞かれ、Excellent! と返答。初めて日本人試験官が笑顔になる。

(4) 通訳の日本文

祭りに関する文章でした。正確に思い出せません、お恥ずかしいですが・・・。

(5) 英語訳の再現

実は、全く思い出せません。そう言いながら8割以上はカバーできた気がしています。CELの模擬面接だと4点は頂ける感触だったのですが、勘違いかも?

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.忘れました
2風鈴について
3.古墳について

(7) 選択したトピック

古墳について

(8) プレゼンテーションの再現

ここは冒頭のトラブルがどこか尾を引いていた気がします。置きっぱなしだったカードがそのまま出題されることはありえないと思いながらも、そのうちの一つがまさにど直前に練習していた「明治維新について」だったこともあり、どうしてもそのプレゼンが頭を支配していました。なのでまず上記のトピックカードを見た瞬間、10秒ほどブラックアウト(そのせいで一つ忘れたのですが、得意トピではなかったと思います。そのあとの20秒で「古墳?」「風鈴?」で迷い続け、直前に古墳に。
「うーん、負けパターンだ」と思いながら、
Kofun is a burial mound.
There are numerous burial mounds in western part of Japan.
までは言えたのですが、あとは自分でも、日本語としての流れと論理構成ははっきり記憶しているものの、どういう英語を使ったかはもはや思い出せません。日本語のみ記すとこんな感じで話しました。
西日本は古代、豪族が争いを繰り広げていたためそのお墓である古墳が多い。特に奈良県に多い。 古墳には大きく言うと三つの形がある。円墳、方墳、前方後円墳である。今日本人は火葬が多いが、この時代は土葬である。最も大きい古墳は仁徳天皇陵である。もちろんこれは仁徳天皇のお墓である。個人的に覚えているのは奈良の高松塚古墳で、1972年に発見された。奈良はご存じの通り、有名な神社や寺社が多いので、もしあなたに時間があれば、ぜひ立ち寄ることをお薦めします。ありがとうございました。

 (9) Q&Aのやり取りの再現

ここも、まったく英語が思い出せませんが、聞かれた内容、話した内容は記憶していますので日本語で。
N: 大きい古墳について話していましたが、いったいどれくらい大きいのか教えてください。
私: (えーっ、全然覚えていないよ・・・)正確には覚えていないのですが、ちょっとした運動場くらいはあったと思います。野球場とか。
N:Ok, それでは、もっとも小さい古墳はどのくらいの大きさですか?
私: (わっ、小さい土饅頭くらいの古墳もいっぱいあるし、しかしサイズが言えん・・・)幼稚園の砂場にあるくらいです(といいながら手でサイズを示す・・・二人とも失笑しながらうなずく)
N: (たぶんさっきbaseball stadiumという単語を使ったからだと思いますが)では、ピッチャーズ・マウンドくらいの大きさかな?
私: (うっかりYESと言いかけるも、それは小さすぎる、NOを言うことを恐れるなと言われてたっけ)そこまで小さくはないです。
N: Good! Thank you!

 (10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

Thank you very much. ありがとうございました。 とお礼を言って、ドアを開ける前にもう一度笑顔でお礼を言い、双方に深くお辞儀をして出ました。

(13) 全体を通しての感想など

笑顔は絶やさず、目を見て話す&沈黙は禁!は守れたと思います。通訳中も一文ごとにアイコンタクトをするように心がけましたし、試験官のお二人も、答えるたびに深くうなずいてくださって、首をかしげる、怪訝な表情をするといった、ネガティブな反応は感じませんでした。
プレゼンの反省点は先ほども書きました通り、初めのアクシデントを引きずってしまって、30秒を有効に使えなかったことです。トピック自体もどちらかというと準備してきたものとずれてはいましたが、素早く切り替えられなかったことは反省として残ります。おそらくはガイドの現場ではこの程度のハプニングは動揺するにも値しないと思いますので、今はいい経験だったと心から思っています。その上でですが、「古墳」の選択は正しかったとは感じています。もう少し高松塚古墳の素晴らしさ、壁画が発見された時の興奮とかを語った方が、説明も楽なうえ、より生き生きしたプレゼンになったと思いますし、反省点は山ほどありますが、大きく言うと楽しく受験できました。
合否の結果はもう待つだけですが、英語の試験であればほぼ100%ダメでしょう。キャラクターや声量等で甘く判断していただいたとして四分六で厳しそうです。
大きな感想としては、本気で受験を考えたのが1次試験終了後、受験の動機もTOEICの点数が免除対象になるレベルだったから、という甘々の受験生、CELのセミナー3回受けて模擬面接で仕上げた割には戦えたと思いました。
学習を続ける中でinput一辺倒だった自分の発信力が上がってきたのを感じることができましたし今年落ちていたら、絶対に来年は合格する、できるという手ごたえを得ることもできました。そして、何よりもCELで受けた模擬面接は楽しかった!英語を話すこと自体が30年ぶりくらいで、初めの面接ではブラックアウトした自分が、それなりに恰好がつくようにしていただいたことには本当に感謝しています。とくに最終模擬面接で思いっきり自分をワッショイ(笑)していただいた、笑顔がとてもチャーミングな江原有子先生には深く御礼申し上げたいと、この場を借りてお伝えしたいです。
その他、曽根先生、江口先生はじめお世話になった方々に、心からの御礼を!

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