通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

<<一覧に戻る 通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生72

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

15:30~:受付開始。昭和女子大学試験会場の建物1階の待機所から係員誘導の元、6階受付所まで行き、6列?くらいに分かれて受付する。受付後は番号札(1-1、1-2・・・などの番号。初めの番号は試験会場の教室を、次の番号はその試験会場での試験順を示している)を渡され、大教室で待機(受付時間は15:55まで。)。番号札をもらってからは受験証の提示などは不要。
-名簿順に試験会場・順番は決まっている様子。大教室内では通信機器の電源を切るよう指示あり、参考書を見ることは可。(食事は不可、飲み物は可。)
-15:30~受付開始するようにとハガキに指示が有り、15:00頃に到着していたため、試験会場の建物1階の待機所で待機。(混み合っていたので、到着時間によっては建物外のスペースで待つ必要も出てくる可能性もあり。温かい恰好で行くと安心。)
-一度受付をすると、その後はお手洗いへも一人で行くことはできないため、お手洗いなどすませてから受付をするのが良い。
16:00~:係員の指示にしたがって、試験会場・試験順に次の待機会場へ移動、番号順に着席。次の待機会場でも通信機器使用不可、参考書閲覧可。飲み物は可、ガム含む食事は不可。引き続き、お手洗いに行くときは、係員から声掛けのあったタイミングで係員同行のもと、行く。(※ただし、各会場1番目、2番目の人は次の待機会場ではあまり行く時間がないので注意。)
16:30 番号・氏名を呼ばれた人(10人ぐらい?の単位)が係員誘導のもと、試験会場の小教室前に移動。番号ごとに各小教室前の椅子(2席あり)で待機。小教室前到着時、1名待機受験者がいる場合も、前の受験者はすでに教室内で受験中の場合もあり。
16:40頃? 前の受験者が退室し、日本人係員の指示でノックをし、入室。入室後、あいさつをすると、日本人試験官から、 J:「Please put your bag here」と試験管側の机の上に荷物を置くように&着席の指示あり。
その後、日本語で、通訳パートについての説明あり。
J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて日本語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」
※筆記具は、ペン3本・ボード1枚が受験者の左横の椅子に置いてあり、自由に使えるようになっていた。インク切れはなかった。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:40代くらいの男性
(北米系のアクセント。クセがなく聞き取りやすい。声の大きさもちょうど良い)
日本人:40-50代の男性。
(穏やかな物腰の方だった)

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: May I have your name?  と言われ、I am________.と返答
J:Where do you live? と言われ、  I live in ________, Tokyoと返答

(4) 通訳の日本文

「日本人は麺類を食べる時や緑茶を飲む時、また汁物を飲む際にわざと音を立てて頂きます。これは作ってくれた人に対して感謝の気持ちを表し、美味しく頂いていますということを伝えるためであり、正しいマナーです。」

(5) 英語訳の再現

Japanese people make sounds sometimes on purpose when they eat noodles, soup or drink tea. This is because they want to express their gratitude to cook or chef who made it and that they enjoy it and show that the dishes are delicious. So, this is considered to be good manners and not impolite in Japanese culture.

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1. 福袋
2. 東海道五十三次
3. 草津温泉の特徴と行き方

(7) 選択したトピック

福袋 “I will talk about Fukubukuro, or lucky bag.”

(8) プレゼンテーションの再現

-福袋(Lucky bag)は年明けのシーズンに販売される商品で、洋服やアクセサリーなどが中身の見えない形でいくつか詰められています。デパートなどで売られています。
-たとえば、109という若者に人気のファッションビルでは、毎年テナントショップが各店独自の福袋を売り出しています。値段は1000円~10000円くらいです。
-福袋に実際の商品価格より高い商品が入っていることが多いため、毎年大変人気があり、朝早くから、好きな店の福袋を買うために並ぶ人が多くいます。
-福袋には様々な種類があり、中には、宝石の福袋のようなとても高額な福袋も販売されています。(ただし、そのような福袋は数量限定でデパートなどで販売されています)
-私も、毎年、福袋を買うのを楽しみにしています。
-もし新年の時期に日本にいるのでしたら、ぜひ福袋を買ってみてください。
(※1分経過の合図あり、自分のプレゼンは1分30秒は超えていたと思うが、2分よりは大分短かったはず・・・)  

(9) Q&Aのやり取りの再現

N: Where can we get Fukubukuro, again?
A: You can get it at department stores or other kinds of stores.
N: So, will those stores be open during New Year holidays?
A: Yes, those stores are open even during New Year holidays and this is what is different from the past, 30 or 40 years ago. All the stores used to be closed in 30 or 40 years ago, but nowadays most of the department stores are open during this season for commercial reasons. Those stores are having new year-special sale and selling Fukubukuro.
N: Then, workers at department store cannot take vacation then.
A: Yes, it is very hard, or almost impossible for them to take holidays then. Actually, my sister is working for department stores but she works during new year season every year. A lot of customers enjoy shopping during new year holidays. (実際に妹が働いているのはデパートではなくホテルですが、このように脚色しました)
N:What is the “target” generation of Fukubukuro?
A: Any kinds of generation can be targeted, because there are wide variety of Fukubukuro products, such as kitchen wear as well as clothes and accessories.
N: Do you think Fukubukuro is worth the cost?
A: Personally, I want to believe so! But actually, it really depends on each store. So, people, especially young teenagers, make long lines in front of the store and rushing to the stores to get good Fukubukuros on New Year’s day. (ジェスチャーも交え、大げさに話しました)
N: What is the origin of Fukubukuro?
A: I’m not exactly sure about the origin, but current style Fukubukuro has existed since I was a child, so at least, it’s been 20 years old and this has now become a part of Japanese New Year season’s customs and culture.
N: What kinds of products are sold as Fukubukuro other than clothes?
A: Other than clothes, accessories. Jewelry or sometimes, housing –Fukubukuro are sold.
N: Housing? What do you mean? Furniture?
A: No, I didn’t mean furniture only, but walls, roofs or everything regarding housing is included in housing-Fukubukuro. People can buy housing Fukubukuro with “set”, discounted pricing and everything is included in it.
N:I wonder if they cannot choose where to live…
A: I guess they can choose where to live and the land is not included in the Fukubukuro. All the housing/building except the land itself is included in the pricing.
N: Oh, interesting…
(ここで、J試験官が「盛り上がっているところで残念ですが、お時間です・・・」という形でおっしゃり、面接が終了しました。)

 (10) 日本語での質疑応答の有無

なし。

(11) 試験終了後のやり取り

I enjoyed today’s interview, thank you very much.、ありがとうございました、と着席中に伝え、終了。他には特にやりとりなし。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

ドアを開ける前にもう一度笑顔で「Thank you/ありがとうございました」と伝え、退出。
その後は、同じ階の廊下突き当りの一時待機所で、その回の受験者全員が終了するまで待機(10分弱)。この間もトイレは許可なしには行けず、私語や参考書閲覧、飲食などは一切禁止。
全員そろったところで、受験者全員が集まる最後の待機教室へ移動、そこでは通信機器の使用や食事は不可だが、それ以外は許可されていた。最後の回の受験者が戻ってくるまで待機、解散前に合格発表についての案内などの事務連絡があり、解散したのは予定通り(?)18:15。

(13) 全体を通しての感想など

試験官の方は2名とも穏やかな方で、楽しく面接をしようと配慮してくださっているのが感じられ、とてもありがたかったです。CELの模擬面接を3回参加させていただきましたが、楽しいトピックの方が笑顔を出しやすく得意だと感じていたため、3つのトピックのうち、福袋を選びました。
模擬面接での練習・トピックのおかげもあり、笑顔はほとんどのパートで出すことができていたと思います(不安な個所は笑顔は消えていたかもしれませんが・・・)。ジェスチャーも出せたと思います。試験官が積極的に質問をしてくださったこともあり、笑いも起こり、盛り上がったところは良かったかと思います。
福袋のプレゼン自体は、あまり中身のあるプレゼンにはなっていませんが・・・何とか1分30秒は超えたと思います。ただ、福袋の値段を説明するときに、“10,000円”を間違えて”10 hundred”のような意味不明な間違った言い方で話してしまいました・・・!プレゼン中、試験官が「?」というような顔をされていましたが、「自分が話した英語はなんか変だな?」とは思いつつ、自分の間違いに気づかず進めてしまいました。落ち着いてみれば初歩的な間違いですが、緊張していたのだと思います。大目に見て下さってくれていると良いのですが・・・。
模擬面接でご指摘いただいたように、私はプレゼン・通訳ともに早くなりがちだったので、ゆっくり分かりやすく話すことを心がけました。
福袋の起源などは全く分かりませんでしたので、記載のように自分の経験から分かることだけ、答えました。沈黙にはならなかったので、その点だけは良かったと思います・・・。  
模擬面接をしていただいたお蔭で、楽しく面接をすることができました!ありがとうございました。

ページトップに戻る

次の受講生のレポートを読む>>