通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

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受講生77

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

13:00-13:25 大きな部屋に集合するように指示がありました
(この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示あり)

12:50 係員の指示に従って、エレベータで6Fの大教室に移動し、番号順に着席しました。
ホワイトボードの注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。飴やガムは食べられない。トイレに行くときは挙手して係員が同行。携帯を持っていないことを確認されていました。
13:30 番号を呼ばれた人(10人ぐらい)が更に2フロアー下の階に移動しました。
また別の大教室で着席して待つように指示がありました。
※この時点でトイレに行きたい場合は、事務局に声掛けをする必要があります
14:00 グループ単位で呼ばれて席を立ち、面接部屋に移動します。
14:10 各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に配置されます。
係の人から、「今、前の方が受験しているので、14:20頃になったら中の試験官から指示があるので、ここで待っていてください」と指示されました。
14:20 ほぼ時間通りに、日本人のアシスタント?の方がドアを開けてくださり、英語で説明を受けました。
J:Please put your bag on this seat and have a next seat please」
といった感じの英語でした。(教室入口に机が置いてあり、その上に鞄とコートを置く様に指示あり)

そのあと日本語で、通訳についての説明がありました。
J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて日本語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」
そのあとすぐに日本語が始まりました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:20代くらいの女性
(東欧系:にこやかで物静か。丁寧な印象。)
日本人:60代の女性。非常に丁寧に対応して下さったが、面接の進行に慣れていない様子。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J:「Could you tell me your name ?」
J:「Where do you live ? How did you come here today?」
といった簡単なイントロダクションがあり、通訳がスタートしました。

(4) 通訳の日本文

岐阜県の白川郷で有名な合掌造りは、日本の雪国で多くみられます。合掌造りは屋根が急な斜面となっており、雪を地面に落として家が潰れないようにするための工夫です。

(5) 英語訳の再現

“Like Shirakawa village, We can see the Gassyodukuri-roof in the snow area in Japan. Gassyodukuri-roof has the sharp slope and we can put a lot of snow on the ground. It results that the houses are not broken down by the snow.
こんな感じで答えました。模擬面接より短かったように思いました。
しかし、喋るスピードは少し早かったように感じました。
※ 試験全体を通して感じたことですが、面接官の方は面接のデリバリーに慣れておらず、少し手探りの状態で面接を進めている様に感じました。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.日本の最大の木造建築について
2.厄年について
3.髙野山について

(7) 選択したトピック

1.日本の最大の木造建築について ( No.2とNo.3はよく分からない為。消去法で選びました)

(8) プレゼンテーションの再現

すいません、緊張の余り大部分を失念してしまいましたが、自分の失態だけは非常によく覚えています。「日本の最大の木造建築」と来れば、一次試験通過者なら誰でも「東大寺」と答えられますが、私は何と「法隆寺」と答えてしまい、しかも間違いに気づかずプレゼンを押し切ってしまいました。(面接官(特に日本人の方)は終始、首を傾げていました)

(9) Q&Aのやり取りの再現

J:(かなり困惑した様子で)‥そ、そうですか。
⇒私はまだ自分の犯した失態に気付いていません
N:What is the 2nd biggest temple in Japan ?
N:What is the difference between Temple and Shrine ?

N:How about Todaiji-Temple ??

⇒この質問で「あ!!!ヤバい!!!!(汗)」と思いましたが、It’s too late.
私: Yes, it’s one of the most popular and traditional temples in Japan.
と答えるにとどまり、面接が終了。

私は不合格を確信しました。(日本人の面接官が、鉛筆で手元にある紙に「×」を書いたような仕草をしました。この仕草を見て、来年また頑張ろうとすら思いました。)
⇒合格した今だから言えることですが、もしかしたら気のせいだったのかもしれません。 
(面接官は常にペンを持ちながら、そして時折何かを書きながら私の英語を聞いていました。面接官の仕草や動作に惑わされることなく、面接をやり切る心構えが、とても大切だと思いました)

しかし、CELの先生方からの教えは最後まで守ろうと思っていたので、笑顔と明るさ、立ち振る舞いには最後まで気を付けました。

J:これで面接は終わりです。荷物を持って退出してください。
私:(日本人の面接官へ向かって) はい!ありがとうございました!
(ネイティブの面接官へ向かって) Thank you very much ! I really enjoyed !!
と、引きつりまくってたであろう笑顔で答え、部屋を出るときも「Thank you !!」 と言って部屋を出ました。面接官は、私が退出するところまでをじっと見ていました。なるほど、部屋を出るまでが試験だというのはホントなんだなと感心しました。(しかし不合格の確信はゆるぎませんでした)

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

J:最初の通訳で使ったカードはそのままにしておいてください。
と言われただけで、それ以外のやり取りはありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

部屋を出た後、別の教室へ案内され、30分ほど待ちました。
同じ試験グループの受験生が全員面接を終えるまで、別室で待機をしなきゃいけないようです。

 (13) 全体を通しての感想など

私に言えるのは1つだけです。

明るく・楽しく・元気よく面接に臨んでください!!!

私は上記の通り面接で大失態を犯し、不合格になっても全くおかしくない内容の面接内容でした。しかし結果は最終合格。それはなぜか?理由は、明るく・楽しく・元気よく面接に臨み、終始笑顔を絶やさなかったからに尽きると思います。言い換えるならば、英語以外の人格的な素養も重要なチェックポイントだということです。
当然の事ですが、面接官が求める答えをちゃんと返すことは重要です。しかし、これ以外にも面接官は沢山のことをチェックされて、総合的に合否を判断しているのだと思います。ですから、仮に英語の出来がイマイチでも(さすがに東大寺を間違える様な大ミスは避けるべきですが)、笑顔や礼儀正しさなど、基本的なことをしっかりとやり抜けば、合格の可能性は大いにあります。
最後に。
私はCELの面接を5回受けさせて頂きましたが、受けるごとに新しい発見があり、とても楽しく・充実した直前期を過ごすことができました。曽根先生や古屋先生を始め、多くの先生方に支えられて最終合格できたと思っております。本当にありがとうございました。
本来ならこの資料は、試験終了直後に書かれるべきもので、試験当日の状況をなるべく忠実に再現する為のものだと思います。私の場合、合格体験記の様な感じになってしまって、少し本来の趣旨とズレた内容となってしまい大変申し訳ありません。今年は絶対に不合格だと思っており、正直試験を振り返るのも嫌だったので、筆を取るのが遅れてしまいました。
しかし、ここに書かせて頂いた内容が、少しでも来年以降の受験生のお役に立てれば幸いでございます。最後まで諦めず、楽しく英語と日本文化について学び続ければ、必ず結果はついてくると思います。
重ねての御礼となりますが、いつも笑顔で迎えてくれたCELの先生方、職員の皆様、本当にありがとうございました。

 

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