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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生5

昭和女子大学 入門後、指定会場までの間に待機所があり、トイレはできるだけここで済ませるようにとの指示あり。

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

 受付(係員は数名)で1次と2次の受験票と身分証を確認されたのち、首からかける番号札を渡された。(○-△)
 かなり大きい教室。席はあらかじめ決まっている。頭の番号は30番、枝番号は確か5番まで。
 机に注意事項が書かれた紙が置かれている。同内容は口頭でも注意あり。通信機器等の電源を切ること、他の受験生と話さないこと、何かあれば手を挙げて係員を呼ぶこと等。トイレは男女別に何回か声掛けがあった。
 10時30分 枝番号1番のグループから順次次の控室に異動。40人程度の教室。そこからまた少人数ごとに呼び出し。受験時には既に前の受験者は退出しており、各教室のドアの前の椅子2脚は一人で使用できる。
 日本人の方から声掛けがあり入室。待機していたのと同じくらいの広さの教室で、机が周囲に寄せられている。入口付近の机のところに荷物を置くように指示があった。受験者用の席は3席で、右側には何も閉じられていないバインダー、左側には数本のペンが入ったケース(クッキーの空き缶?)


(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

 日本人は30代後半くらいの女性、外国人は60代後半~の銀髪の上品そうな女性。特に発音に違和感がなかったのでアメリカか?

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

 名前と住所を聞かれたのは想定内だったが、birthday/dateを聞かれたのは想定外で聞き返してしまった。聞かれたのはそれだけ。

(4) 通訳の日本文

 駅弁は、駅や車内で手に入ります。さめてもおいしいように工夫されています。地域ごとの名産品が使われています。中には、化学反応を用いて温まるようになっているものもあります。
 もう少し内容があったはずだが、思い出せず。
 「はじめてください」と言われるまでに若干間があった。

(5) 英語訳の再現

 お弁当の通訳は講座で練習していたにも関わらず、boxed lunchと言ってしまった。さめてもおいしいというのはtastes good even cooled と言ったような気がする。
 通訳を始めるときにメモを取っても構わない旨の説明があったが、バインダーは空だった。空のバインダーを日本人試験官に示したら、外国人試験官が慌てて補充してくれた。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

 家元制度について、あと2つあったが、思い出せない。
 カードは外国人試験官が近づいてきて手渡し。その時に落としてしまい、かなり焦った。

(7) 選択したトピック

 家元制度について

(8) プレゼンテーションの再現

 家元制度は、日本の茶道や生け花などの古典的な習い事で採用されている、トップが統括するシステムである。top leaderはその家の子供が継ぐ。小さい時からそのように育てられる。私は茶道と生け花を習っている。このようなシステムでは、何段階かのライセンスを取る必要があり、取る都度、extra moneyを家元に払わなければならない。家元制度はおかしいという人もいるが、私はそうは思わない。コマーシャリズムに影響されず、古典的芸術の独立性を維持していくためには意味のある制度である。
 お二人ともうなずきながら聞いていてくれた。きりがいい所でThank youと終えた。

(9) Q&Aのやり取りの再現

 N あなたは茶道と生け花のどちらが好きか。
 A 生け花である。生け花により、リフレッシュできる。
 茶道は総合芸術で書道やおもてなしなどを学ぶいいものだが、私にはheavyであった。特に脚がしびれるので諦めてしまった。
 N その生け花はどの流派か。
 A草月である。最も古いのは池坊だと思うが、草月の創始者は池坊を習っていたと思う。草月はモダンなスタイルであり、自然のものだけでなく、人工的なもの、鉄なども使う。
 N 毎日生けるのか。
 A この時期は花は持つので、1週間に1回くらいである。
 N 生け花展に出品するのか。
 A この団体には階層があり、私は下の方なので出品はしない。
 N 今はどういう生け花をしているのか。
 A クリスマスが近いので、赤、緑、それにクリスマス的なものを。
 N クリスマスツリーのようにか。あなたの生け花が一番楽しい季節はいつか。
 A  お正月である。松などの高級な素材を使う。金や銀の糸も使って飾る。
 N 松は輸入品か。
 A 私は国産品しか使ったことはないが、東アジアからの輸入品もあるかもしれない。
 N あなたは着物をたくさん買うのか。
 A 着物の長所の一つは、長い間着られることである。私も数枚しか持っていないが、帯や小物、ヘアスタイルで変えられる。

(10) 日本語での質疑応答の有無

 なし。
 ただ、質疑中、Nの方がかなり関心があるようでどんどん聞いてこられるところ、時間が超過したようで合図をされていた。それでも応答は続いた。やはり長かったようで、同じ時間帯の他の受験生がそろっているところ、私は相当遅れたびりのようだった。

(11) 試験終了後のやり取り

 終わったときと出るときに満面の笑みでサンキューとどうもありがとうございましたとあいさつした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

 教室ではない再集合場所に椅子がセットされていて、係員に誘導されて着席。その後また大きい待機場所に移動。ここで持参していたペットボトルのほうじ茶を飲みました。かなりひからびていたので生き返りました。列ごとにエレベーターに誘導され、解散。

(13) 全体を通しての感想など

 観光名所の案内を直前までチェックし直していたのですが、まったく想定していなかったお題ばかりでした。家元という訳そのものは思いつかなかったものの、経験に引き付けられる題を選びました。雰囲気は非常に和やかでしたが、英語としては相当稚拙になった気がします。
 先生方には大変お世話になりました。吉報をお届けできますように。

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